櫛形山

櫛形山


【日時】 2005年6月11日(土)
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り 

【山域】 櫛形山脈
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 櫛形山・くしがたやま・568.0m・二等三角点・新潟県
【コース】 森林公園より、登り要害山コース、下り山の神コース
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/中条/中条
【ガイド】 なし

【時間記録】 9:30 新潟=(R.7、関沢 経由)=10:25 森林公園〜10:40 発―10:51 展望台―10:57 森林公園西登山口―11:04 展望台―11:34 要害山(市ノ沢城跡)―11:49 山の神コース分岐―12:03 市ノ沢分岐―12:08 縦走路分岐―12;24 櫛形山〜12:42 発―12:52 縦走路分岐―12:56市ノ沢分岐―13:04山の神コース分岐―13:19 大沢登山口分岐―13:29 山の神―13:30 山の神コース登山口―13:38 森林公園=(往路を戻る)=15:00 新潟

 この週末は、ハクサンイチゲを見に杁差岳へ行く予定が入っていたのだが、奥胎内への道が今年の大雪の影響で開通しておらず、中止になった。開通は6月20日と聞いており、例年にない遅さである。さらに台風の影響と梅雨入り。すっかり山のモチベーションも低下してしまった。どこか山に出かけねばということで、先週に引き続き櫛形山に出かけることにした。先週の山行で、謎として残った森林公園からのコースを確かめる必要がある。
 国道から関沢の集落を抜け、ゴルフ場の入口から関沢川沿いの道に進む。ゴルフ場のフェンス際に進むと、左に舗装道路が分かれるのが、森林公園への道である。分岐のすぐ先に駐車場があるが、そのまま進むと、鳥居もかたわらに立つ貯水池に出る。一帯は、芝地に整備されて、管理棟やトイレも設けられている。森林公園から櫛形山への案内図が置かれているが、あたりには登山の案内標識は無いので、地図でコースの見当をつけるしかない。
 沢を渡った先の芝地の上部から、丸太の段々が作られた遊歩道が始まっていた。標識はないが、ここからで良いだろうと思って歩き出した。236m小ピークへと登るのだろうと思ったのだが、道は沢を巻いて、向かいの尾根に向かって登り始めた。つづら折りの登りを終えて尾根上に出ると、下からも道が上がってきていた。尾根の上へは、要害山という標識が付けられていたので、登っていけば良さそうであった。分岐のすぐ下には、丸太造りの展望台が設けられていた。
 時計を見ると、歩き始めから10分程しかたっていないので、一度下山してしまってもかまわないと思い、この道がどこから登ってくるのか確かめることにした。杉の植林地に沿った幅広の道が続いていた。カーブを交えながら下っていくと、最後には貯水池の下端近くに飛び出した。歩いてきた道は、森林公園を中心とした遊歩道ということのようである。
 再び登り返し、展望台先の分岐から、要害山を目指した。雑木林の中の登りが続いた。蒸し暑く、汗がしたたり落ちるようになった。雨がぱらついたが、本降りになることはなかった。市ノ沢城跡はどこなのだろうかと思いながら歩いていくと、長く感じられる登りが続いた。結局、340m小ピークが市ノ沢城跡で、標柱の反対側には要害山とも書かれていた。谷から道が登ってきていて、市ノ沢方面とも書かれており、またまた謎ができてしまった。
 登山道脇には、ホウチャクソウやギンリョウソウの花を見ることができたが、ヤマボウシが満開となり、緑の中に白い群落を見せていた。
 急斜面を登り切ると、先週歩いた大沢駐車場からの道が合わさった。この先は傾斜も緩やかになり、市ノ沢分岐を過ぎると、縦走路に飛び出した。ブナ林の眺めを楽しみながら登っていくと、櫛形山の山頂に到着した。
雨交じりの日のためか、誰もいない山頂であった。幸い雨もしばらく前に止んでおり、ベンチの上に腰を下ろすことができた。展望は雲に隠されていたが、それでも残雪の筋をひいた飯豊連峰が一部姿を見せていた。天気が悪くても、山歩きを楽しむことができただけでもありがたく思うべきであろう。晴天であったなら、別な山に行ってしまっているだろうが。
 下りは、山の神へ下ることにした。先週登ったコースと大部分が重なっている。登りと下りでは印象も違ってきて、初めてのコースのような感じがした。
大沢駐車場との分岐からは、知らない道になる。事前の予想では、尾根沿いに下っていくと、トラバース気味に延びてきた林道に飛び出すのだろうと思っていた。実際には、分岐のすぐ先から、右の谷間に向かって、トラバース気味の下りが始まった。谷間に下り立つと、木のお堂が建ち、その前の坂には石段が続いていた。せいぜいが、石の祠程度の山の神と思っていただけに意外であった。雪山のコースならともかく、登山道がどのように通じているかを予想するのは難しい。
 沢沿いに下っていくと、林道の終点広場に飛び出した。車は、ここまで入れるようである。林道を下っていくと、直に森林公園に戻ることができた。
 森林公園から櫛形山へ登ると、大沢登山口よりも少し距離が長くなって時間も30分ほど余計にかかる。一般的には、大沢登山口からの周遊がお勧めであろうか。櫛形山は、標高400mの大峰山よりは、標高も150m程高いため、それなりの体力が必要になって、コンディション作りのために登るのに良い。

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