櫛形山

櫛形山


【日時】 2005年6月5日(日)
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り 

【山域】 櫛形山脈
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 櫛形山・くしがたやま・568.0m・二等三角点・新潟県
【コース】 関沢登山口より、登り:中の沢コース、下り:大沢尾根
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/中条/中条
【ガイド】 分県登山ガイド「新潟県の山」(山と渓谷社)

【時間記録】 9:30 新潟=(R.7、関沢 経由)=10:30 大沢登山口〜11:01 発―11:07 山の神分岐―11:28 要害山分岐―11:39市ノ沢分岐―11:45 縦走路分岐―12:00 櫛形山〜12:11 発―12:16 縦走路分岐―12:39 大沢尾根登山口―12:45関沢登山口=(往路を戻る)=14:00 新潟

櫛形山脈は、地形図に書かれているうちで最も小さい山脈として知られている。櫛形山が、山脈の最高峰で、盟主の立場にあるが、ハイカーの人気では、大峰山に負けている。櫛形山の山頂付近には美しいブナ林が広がっており、日帰りの山としてもっと歩かれて良い山である。
 北海道出張から戻った翌日で、疲れも出て、山の気分も乗らなかった。早起きをして出かけるつもりの山は、布団に逆戻りして、キャンセルになった。朝食をとりながら、簡単に歩ける山を考えるうちに、櫛形山を思いついた。櫛形山は、縦走では3回訪れている。1995年4月8日に行った最初の縦走では、中条駅から白鳥山、櫛形山、大峰山を経て金塚駅まで歩くつもりが、大汗かきの残雪歩きで水も無くなり、櫛形山を越したところで、関沢登山口に下山してしまった。櫛形山は、単独での日帰り山行としては歩いていないのが気になる山である。
 国道7号線の関沢交差点の角には、櫛形山脈縦走路の案内図が立てられていた。ゴルフ場と森林公園への道しるべに従って、集落を通り抜けた。ゴルフ場入口をかすめて、関沢川沿いの道に進むと、左に中条町森林公園への道が分かれた。櫛形山へは直進であるが、この先は砂利道になった。すれ違いに注意が必要な沢沿いの道を進むと、大沢駐車場に到着した。林道はこの先に続いているが、ゲートがあって、進入禁止になっていた。
 林道の先から櫛形山への登山道が始まっていたという記憶があるのだが、広場の左の尾根に向かって登山道が始まっており、山の神へという案内板が付けられていた。広場の案内図にも、このコースは書かれていないので、新しく開かれてコースのようである。
 山頂に通じる道かどうかは判らなかったが、せっかくなので、この山の神への道を登ってみることにした。急な登りも少し続けると尾根上に着いた。左手からも登山道が上がってきていた。山の神は左手に下るようで、森林公園に通じていることが標識から判った。高みに向かう方向には、中の沢尾根コース、櫛形山と書かれていた。コースとしては間違っていないことが判って、ひと安心になった。
 雑木林に囲まれた尾根の登りが続いた。430m地点で、左から登山道が合わさった。標識には市ノ沢城跡(要害山)経由森林公園と書かれていた。どうやら、森林公園から周遊コースが開かれているようであった。
 傾斜も少し緩んでひと息付けたが、しばらくすると再び急な登りになった。気温が上がって、汗がしたたり落ちるようになった。体が暑さにまだ慣れていないようである。木立が途切れて見晴らしのようになった所に出ると、左から山道が上がってきており、標識には、市ノ沢経由市ノ沢城跡(要害山)と書かれていた。この道はどのように続いているのか、疑問がわいてきた。気軽な日帰りコースと思ってやってきたが、判らないことだらけになった。
 ナラにブナも混じるようになり、緩やかな尾根を登っていくと、縦走路に飛び出した。櫛形山へは、右折することになる。山頂まではもうひと頑張りする必要はあるが、山頂が近づくにつれ、美しいブナ林が広がるようになる。ガスがかかって幻想的な風景を楽しむことができた。
 櫛形山の山頂には、4名の先客が休んでいた。ベンチに腰をおろし、昼食にした。山頂には、飯豊の展望図が置かれているが、あいにくと眺めは閉ざされていた。
 下山は、山頂をそのまま越していくと、大沢尾根への分岐に出る。大沢尾根も歩きやすい登山道で、一気に高度を落とすことができた。登りに使えば、急登に喘ぐことにはなるのだろうが。最後は、尾根から左にコースを帰ると、林道に下り立ち、僅かな歩きで大沢駐車場に戻ることができた。
 最後に、謎の森林公園に回って、登山コースを確認してから家路についた。

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