古道山

古道山


【日時】 2005年3月12日(土) 日帰り
【メンバー】 6名グループ
【天候】 雪

【山域】 会越国境周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
古道山・ふるみちやま・437.7m・三等三角点・新潟県
【コース】 越後上川ゆとりの森
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/野沢/安座
【ガイド】 新潟の低山藪山(白山書房)
【温泉】 七福温泉 500円

【時間記録】 6:00 新潟=(磐越自動車道、津川IC、上川、七名 経由)=7:40越後上川ゆとりの森〜8:00 発―9:03 稜線分岐―9:40 古道山〜11:50 発―12:14 稜線分岐―12:50越後上川ゆとりの森=(七名、上川、津川、R.49、安田、R.290 経由)=16:00 月岡温泉

 古道山は、上川村の福島県西会津町との県境近くにあって、七名の集落と柴倉川を挟んで対峙する山である。東山麓一帯には、越後上川ゆとりの森が設けられ、わらび園が広がっている。
 翌週の鍋倉山の偵察のために、先週に引き続き、棒目貫を訪れることにした。とはいえ、林道歩きを再び行うのは嫌なので、すぐ近くの古道山に登って雪の状態を確かめることにした。古道山には、2001年3月17日に登っているが、春にはわらび園が広がる雪原の登りが続くことから気に入った山である。そう知られた山ではないが、総勢6名の、予想外の人数が集まった。
 暖かい朝で雨が降っていたが、夕方にかけては大雪になるとの予報が出ていた。天気の変わり目に訪れるはずの一時的な回復を期待した。
 上川の奥に進むと、相変わらず、豊富な雪が道路脇に見られた。新たな積雪もあったようで、一週の間に雪が減ったようには見えなかった。登山口にあたる越後上川ゆとりの森のわらび園駐車場は、除雪が行われていた。雨はぼたん雪に変わっており、登山はなんとか行える状態になっていた。
 道路脇には2m程の雪壁が続いていたが、管理棟の前で低くなっており、雪原に上がることができた。この管理棟は、以前には無かったように思う。料金2000円と書いてあるのはわらび採りのシーズンの話であろうが、2000円分をわらびで取りかえすには大変そうに思うし、一家連れではおいそれと払える料金ではない。わらびシーズンに来たことはないので、流行っているかどうかは判らない。
 今回のメンバー6名のうち、スノーシューは2名で、後はわかんという構成になった。雪の上には古い足跡が続いており、これに従っての登りになった。取り付きの急斜面には亀裂が入っていたため、右手に回り込んでから尾根沿いに登った。
 雪綾登りになって、標高は低いものの、雪山気分は満点であった。時間にも余裕があるため、GPSの操作の練習をしながらのんびりと登った。尾根の途中からは、左手の谷間に広がる杉林の縁を辿るようになった。尾根上に出る所は、前回は、半円状になった雪綾の中央を足を滑らさないように注意しながら登ったが、今回は、雪もほどほどに柔らかく、スノーシューのトップを蹴り入れながら登ることができた。
 尾根上の分岐は、錯覚しやすい地形になっている。直進方向に尾根が続き、小ピークの奥から右に尾根が分かれている。もう少し進んでから右に向きを変えるように見えてしまうが、GPSを使っているため、迷う心配はない。地図の学習に良いところだと、一同で、じっくりと地図を眺めた。
 振り返ると、わらび園は眼下に遠ざかっていた。柴倉川対岸には、大倉山が大きな姿を見せているはずだが、雪のために遠望は利かなかった。
 ここからは、緩やかな稜線歩きが続く。左手の谷間からは杉の植林地が広がってきているが、稜線にはミズナラの大木が並んでおり、歩いていても気持ちが良い。途中には、小さなピークが幾つかあり、尾根の分岐もあって、現在位置を良く確かめながら歩く必要がある。前回は、一つ手前の440mピークで山頂と思い、ビールを開けてしまい、飲んでいるうちにおかしいと思って、先に進むことになった。
 440mピークから一旦下った後に登り返した所が、古道山の山頂である。木立に囲まれて、七名の集落方面だけの展望が開けている山頂であるが、この日は、雪も本降りで、展望は望みようもない。一同で記念写真を撮っ他後、大休止に入ることにした。山頂と手前の440mピークの鞍部に下って、そこに天蓋を張ることになった。雪を整地してから掘り込んで、テーブルと腰掛けを作り、周囲にはブロック壁を作ってその上に天蓋を載せた。この天蓋のおかげで、みぞれ混じりの雪の中でも、鍋物を作って、ゆっくりと休むことができた。
 夕方から用事があったため、時間を見計らって腰を上げたが、そうでもなかったら夕方まで飲んでいたかもしれない。天蓋から出ると、気温も下がって、風も出て来ていた。戻りの足は、満腹のために、ちょっとした登りでも、重く感じられた。わらび園への下りは、雪原に思い思いのトレースを刻んで楽しんだ。最後の急坂を尻滑りで下ると、登山も終了になった。
 下山後、棒目貫の佐藤さんのお宅へ挨拶がてら寄ると、上がっていけと言われて、お茶に続いてコップ酒が出て来てしまった。適当なところで先に帰らせてもらったが、他の一行は、長居になってしまったようである。
 夕方から、本格的な吹雪になって、山には再び雪が積もってしまったようである。

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