井戸小屋山

井戸小屋山(中退)


【日時】 2005年3月5日(土) 日帰り
【メンバー】 S、岡本
【天候】 曇り時々雪

【山域】 会越国境周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 井戸小屋山・いどごややま・902・なし・新潟県
【コース】 棒目貫より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/野沢/安座
【ガイド】 なし
【温泉】 七福温泉 500円

【時間記録】 6:00 新潟=(磐越自動車道、上川、七名 経由)=7:20 棒目貫〜7:55 発―9:00 林道峠―9:50 尾根取り付き―11:19 尾根上〜11:40 発―12:13 尾根取り付き―12:45 林道峠―13:28 棒目貫=(往路を戻る)=16:30 新潟

 ランタン会の会山行で、3月19、20日に鍋倉山が予定されており、そのリーダーをおおせつかっている。3月に入ったこともあり、その偵察を行う必要があった。御神楽岳までの縦走もという声もあり、雪の状態を確かめなければ、山行計画をまとめることができない。問題は今年の大雪であった。山行自体は、雪が締まった春先の歩きを想定しているが、今年は、3月に入っても雪が降り積もっている。
 積雪期の鍋倉山の経験者であるSさんと偵察にでかけた。とりあえず、井戸小屋山を目標にして歩くことにした。朝方の新潟は、雪が急に激しく降りだし、道路はたちまち白くなってしまった。幸い、高速にのると、新津付近で雪はやんでくれた。津川から上川村の奥に進むと雪は急に多くなった。この付近の山を登るために3月に訪れたことも何度かあるが、その時に比べて格段に雪は多かった。七名を過ぎて棒目貫への道に進むと、車道を雪が覆うようになり、スタックさせないように気をつかいながらの運転になった。
 棒目貫の佐藤さんの家の入り口で除雪は終わっていた。佐藤さんの家で、雪の状態を聞いていくことにした。ここ数年ない大雪で、峠までの除雪はいつになるか判らないとのことであった。山の雪もまだしまっていないし、雪庇も落ち着いていないとも聞いた。本番での、峠までの除雪は期待できないようであった。
 ともあれ、山に向かって歩いてみることにした。Sさんもスノーシューを借りてきていたため、スノーシューで足が揃った。まずは峠をめざしての歩きになった。雪は重く、トップを交代しながら歩く必要があった。通常、3月ともなれば雪も締まり、スノーシューを使えば林道歩きは楽なのだが、予想外であった。雪も激しく降り出した。結局、峠までは1時間ほどかかった。二週間後の本番でも、ここれくらいの時間を想定しておけばよいか。
 峠からは、造林用の林道を進むことになる、一カ所、雪庇の張り出しで、谷に向かって落ち込む雪面をトラバースするところもあったが、他の部分では問題はなかった。伐採地の縁の尾根取り付きには、40分かかって到着した。ここまでで大汗をかいており、井戸小屋山は、ほとんど諦めの気分になっていた
 植林地の杉はまだ若く、雪の上に梢が僅かに頭を出していた。枯れ木の立つ尾根の屈曲点まで上がると、津川方面の展望が広がった。雪は止んでおり、展望を楽しみながら歩く余裕も出て来た。
 井戸小屋山から北に続く尾根に上がるには、急斜面の登りが待ち構えている。直登を避けて、大雪原になった植林地を横切って、尾根の北側に取り付いた。尾根沿いには杉の大木が並んでおり、細かくジグザグを切りながら登ることになった。風で雪が吹き寄せられたためか、段差ができており、乗り越すのに苦労した。
 直登コースの合流点で傾斜はゆるくなり、雑木林が広がるようになる。もうひと登りして、幅広尾根が始まる所まで進んだ。時計を見ると、11時を過ぎていた。井戸小屋山の山頂までは、このペースだと、あと1時間半といったところであろうか。草臥れてしまい、偵察はここまでということにした。この日の雪の状態では、二名では無理で、四名は欲しい所であった。窪地に腰を下ろし、昼食をとった。
 雪が重いだけに滑落の心配はなく、スノーシューでの急斜面の下りを楽しんだ。傾斜が緩むと、スノーシューが前に進まなくなった。見ると、スノーシューの底に雪が付いており、ストックで叩いて落としながらの歩きになった。日が差し始めて、気温が上がったせいであろう。このおかげで、林道歩きは長く感じられ、棒目貫に戻った時には、1日スキーをやった時のような疲労感を覚えるようになっていた。来週も、この付近の雪の状態を確かめることにした。

山行目次に戻る

表紙に戻る