国上山

国上山


【日時】 2005年2月20日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雨

【山域】 弥彦・角田山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 国上山・くがみやま・313.2m・三等三角点・新潟県
【コース】 国上寺駐車場より周遊
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/寺泊、弥彦
【ガイド】 新・新潟ファミリー登山(新潟日報社)、新花の山旅(新潟日報社)、
【温泉】 てまりの湯 500円(タオル付き)


【時間記録】 8:50 新潟=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線 経由)=10:00 国上寺駐車場〜10:16 発―10:22 国上寺登山口―10:33 あか谷見晴らし(五合目)―10:48 国上山〜10:55 発―11:07 蛇崩―11:23 麓分岐―11:49国上寺駐車場=(往路を戻る)=14:00 新潟

 国上山は、角田山から弥彦山に連なる丘陵の西端にあって、その西の麓には信濃川から日本海に向かって大河津分水が切り開かれている。国上山には、良寛ゆかりの国上寺(こくじょうじ)があり、史跡巡りの観光で訪れる人も多い。また、酒呑童子はこの国上寺の稚児であったという伝説も残されている。低山ながら展望に優れ、ハイキングコースも良く整備されている。
 雨の日曜日になった。前日も山歩きをしたが、前の週の三連休を風邪のために棒に振ったこともあり、なにがなんでも山に出かけなければという気分になっていた。とはいえ、雨の中、そう頑張れるわけでもないので、簡単な山を考えた。今年になってから、角田山と弥彦山には登っていたので、国上山に出かけることにした。最近の山行は、ピークハントから、GPSのログ取りの赤線マニアに変わってきているが、国上山の稚児道をGPS片手には歩いていなかった。簡単な一般コースであるが、歩く理由ができた。
 新潟平野部の雪もすっかり消えて、国上寺の駐車場まで問題なく車で入ることができた。雨の日にもかかわらず、観光客や登山者が訪れていた。雨具は着込む必要はあったものの、小振りになって、歩くのには支障はなかった。
 駐車場から坂を登ると、国上寺の境内になる。雪に彩られたお堂や石仏を眺めた後、登山道に足を踏み入れた。雑木林の中を登っていく登山道は、丸太の段々で整備されているが、雪解け水が混じって泥んこ道になっていた。もっとも、長靴なので、靴の汚れは気にはならなかった。尾根の上に出る頃には、汗が噴き出てきた。
 この先は緩やかな登りが続くので、のんびりと足を運べばよい。あかたに見晴らしからは、剣ヶ峰や弥彦山の眺めが広がるが、雨のために霞んでいた。登るにつれて、登山道も完全に雪に覆われて、雪道の歩きになった。とはいえ、踏み跡はしっかりできているので、ラッセルの心配はいらない。下山してくる登山者にも、多くすれ違った。
 国上山の山頂は、誰もおらず、静かな雪原が広がっていた。風は冷たかったが、とりあえずベンチに腰をおろしてひと休みした。僅かな休み時間の間にも、登ってきてそのまま引き返す者や、そのまま蛇崩方面に下っていく者に出会った。
 国上山の山頂から下っていくと、露岩帯の蛇崩に出る。ここは、剣ヶ峰から弥彦山にかけての遮るもののない展望が広がっているが、あいにくの天気で、近くの剣ヶ峰はともかく、弥彦山の山頂部が雲に隠されていた。
 露岩帯の尾根を少し下ると、右手の雑木林に向かって、登山道は直角に向きを変える。この先は一気の下りになり、ベンチの置かれた見晴らしを過ぎると、麓への道が左に分かれるT字路に出る。GPSのログを見直すと、このT字路は、標高95m程で、国上寺の駐車場は、標高130m程。稚児道経由は、下り過ぎて、その後45m程登り返すことになる。
 沢沿いに登っていくと、林道が現れて、トンネルでくぐることになる。三回トンネルをくぐることになり、歴史の道の稚児道としては、趣が損なわれた気分がしてならない。
 マンサクの花でも見つからないかと雑木林を眺めながら歩いたが、結局、マンサクもナニワズの花も見つからなかった。今年は、春の訪れも遅れているようである。
 簡単な足慣らしといえるハイキングコースであったが、雨に濡れて体が冷えてきてしまい、車に戻るなり、てまりの湯の温泉へと急いだ。

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