角田山

角田山


【日時】 2005年1月22日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 角田山
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 角田山・かくだやま・481.7m・二等三角点・新潟県
【コース】 稲島コース
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/角田山
【ガイド】 新新潟ファミリー登山(新潟日報事業社)

【時間記録】 9:00 新潟発=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線 経由)=8:50 稲島コース登山口〜10:10 発―10:32 地蔵観音―10:58 向陽観音―11:10 角田山―11:23 向陽観音―11:30 地蔵観音―11:52 稲島コース登山口=(往路を戻る)=13:00 新潟

 弥彦山と連なって日本海の波打ち際にたたずむ角田山は、佐渡弥彦国定公園に指定され、新潟市民の日帰り登山の山として最も親しまれている。角田山は、各方面から登山道が開かれており、変化に富んだ山歩きを楽しむことができる。豪雪地の新潟にあって、海岸部にあることから冬でも積雪量はそう多くはなく、四季を通じて登山を楽しむことのできる貴重な山になっている。

 朝起きると、路面は白くなっており、雪が降っていた。これを見てもう一度布団に潜り込んでしまった。予定していた山は、県境の峠越えをする必要があり、路面の凍結の心配があったというのが、表向きの理由であるが、怠惰にもうひと眠りしたいというのが本音であった。
 遅い出発でも行ける山ということで、角田山に向かった。安直という気もするが、今年になってからまだ登っていないので良いことにしよう。最後の坂道は、凍結気味で、注意して車を運転する必要があった。このような天気の日でも、駐車場は八分ほどの混みようであった。
 登りはじめの登山道上には雪は無かった。山の方ではかなり雪が積もったとニュースで言っていたが、新潟や海岸部では雪はほとんど積もらなかった。寒波が入っても長続きしないのが今年の特徴である。
 いつもながら、直線的に登っていく登山道には、息が切れた。初心者向きの角田山といっても、ひと汗かかずには登れない。地蔵観音から階段登りになるが、この付近から登山道を雪が覆うようになってきた。つづら折りの登りを続け、不動清水を過ぎると、巻町方面の眺めも広がった。天気は回復してきたようである。
 尾根に上がると、日本海の海岸線の眺めと潮騒が飛び込んできた。そこからはひと登りで向陽観音前の広場に到着した。ここからの眺めは、いつもながら素晴らしい。遠くの山々は雪雲で覆われていたが、眼下に新潟平野と日本海の海岸線が広がっていた。
 雪をかぶった雑木林の中の道を辿ると、角田山の山頂に到着した。山頂小屋からは煙が出ており、中は賑わっているようであった。三角点まで進み、そこからUターンした。
 下りの途中でも、登ってくる多くの人とすれ違った。ラッセルの心配はないといっても、すれ違いのために一歩外れると、膝までもぐる状態であった。雪道は踏み固められていて、スパイク長靴ならば問題はないのだが、普通の登山靴では滑りやすくなっていた。四つ爪の軽アイゼンを長靴につけている者もいた。このようなスタイルは、初めて見た。
 真冬でも登ることのできる角田山は、新潟周辺では貴重な存在である。次は、雪割草の咲く頃に訪れることにしよう。

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