菩提寺山、高立山

菩提寺山、高立山


【日時】 2005年1月10日(月) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雪

【山域】 新津丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
菩提寺山・ぼだいじやま・248.4m・三等三角点・新潟県
高立山・たかだてやま・276m・なし・新潟県
【コース】 門前より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/矢代田、村松
【ガイド】 菩提寺・高立山・護摩堂山周辺案内図(五泉市商工観光課)

【時間記録】 9:20 新潟=(R.49、亀田、R.403、新津 経由)=10:00 門前登山口〜10:15 発―10:32 菩提寺山入口―10:46 菩提寺山〜10:50 発―10:59 菩提寺山入口―11:10 高立山入口―11:32 高立山〜11:53 発―12:04高立山南入口―12:19高立山入口―12:35 林道分岐―12:47 門前登山口=(往路を戻る)=14:00 新潟

 新潟平野の内陸部の縁に沿い、新津、加茂、五泉にまたがって広がる丘陵地を、新津丘陵と呼ぶ。新津丘陵では、一等三角点も置かれている護摩堂山が良く知られているが、最近では、菩提寺山と高立山がハイキングの山として、訪れるハイカーが多くなっている。菩提寺山は、新津市、小須戸町、五泉市の境界に位置しているが、それぞれ、石油の里、大沢公園、門前からの登山道が整備されている。菩提寺山と高立山の各山頂に避難小屋があり、冬季の積雪量も新潟市周辺の山としては比較的少なく、トレースも必ずといってよいほどに付いているのも、雪山ハイキングには適している。
 連休三日目も大雪の天気予報が出ていた。遠出は諦めて、近場の山で、ともかく山歩きを済ますことにした。新潟から一番近い山として、菩提寺山を考えた。菩提寺山へは、大沢公園や石油の里から登ってきたが、昔からある門前コースはまだ歩いていなかった。何度も登った山にしても、どうぜなら少しでも新しいことのあるコースを歩きたいということで門前コースを歩きに出かけた。
 新津が近づくと、道路上にシャーベット状の雪が見られるようになった。橋田集落の県道沿いには、菩提寺山の案内標識が立っている。集落内に入った所の分岐では、案内に従って右手に進むと、門前登山口の駐車場に到着する。20台程は停められる駐車場であったが、ほぼ満杯であった。雪が激しく降る中、物好きな人間が多いのには呆れる。
 登山道入口には坂下観音の祠が置かれ、幅広の登山道が続いていた。早くも下山してきた登山者を見ると、軽装で傘をさしてという出で立ちである。登山道の雪は20センチ程なので、この付近の人なら自宅周辺の雪と変わらず、雪山と身構えることもない。雪山といっても、毎日の健康管理の散歩の延長のようなものであろう。
歩き始めて汗ばんでくる頃には、林道に飛び出し、左に曲ったすぐ先に、菩提寺山への登山道入口がある。
 杉林の中を緩やかに登っていくと、仏路峠に到着する。以前と比べて、石仏群の回りが整備されてしまって、趣が薄れてしまったような感じがした。
 菩提寺山の山頂には誰もいなかった。小屋の中で話し声がするので、中で休んでいるようであった。山頂の縁に立っても、雪のために菅名山塊の眺めは閉ざされていた。雪が積もった木立が眼下に広がっているのも、美しい眺めであった。
 休むにはまだ歩き疲れていない状態なので、高立山に向かった。林道に戻り、しばらく林道歩きを続けた。積雪は30センチ程になったが、トレースがしっかり付けられていたので、楽に歩くことができた。
 林道の途中、杉林越しに高立山山頂の眺めが広がる所がある。杉林が、クリスマスツリーのように雪の帽子を美しくまとっていた。
 高立山登山道入口からは、竹林を抜けると、尾根沿いの登りが始める。ここは意外に長く感じられ、汗も吹き出てくる。
 高立山の山頂にも避難小屋があり、雪山での休憩には有り難い。中をのぞくとグループが宴会中であったが、座る場所もあったので、中で休ませてもらった。薪が燃えて暖かかったが、炎が小さくなるととたんに冷えて、外の寒さが実感できた。菩提寺山にしても高立山にしても、山頂に小屋があることが冬山での魅力になっている。
 ひと休みの後に歩き出した。南に向かってもトレースが続いていたので、南登山口に向かった。林道幅のつづら折りの道を下ると、直に林道に下り立った。護摩堂山方面にも歩いた跡はあったが少数のようで、ほとんどは菩提寺山方面に戻ったようであった。
 林道歩きで高立山の北の登山口に戻り、後は来た道を引き返した。大雪の日でも歩ける山ということで、菩提寺山は貴重な存在である。

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