弥彦山

弥彦山


【日時】 2005年1月9日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雪

【山域】 弥彦・角田山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 弥彦山・やひこやま・634m・無し・新潟県
【コース】 お滝沢入口より表参道
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/弥彦
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:20 新潟=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線 経由)=9:30 弥彦駐車場〜9:47 発―10:08 分岐―10:29 五合目―10:56 九合目―11:08 弥彦山―11:22 九合目―11:42 五合目―11:57 分岐―12:08 表参道登山口―12:24 弥彦駐車場=(往路を戻る)=13:50 新潟

 弥彦山は、越後平野の日本海際に、角田山や国上山と共にひとつの山塊を作る山である。山頂は、越後一宮として名高い弥彦神社の奥の院が置かれた弥彦山と、一等三角点の置かれた多宝山のふたつのピークに分かれている。山頂へのロープウェイや山岳道路によって観光地化が進んでいるが、一歩脇に入れば自然は良く残されている。
 朝起きると、雪が時折激しく降る天気であった。遠出や難しい山は無理ということで、弥彦山に出かけることにした。弥彦山の表参道もしばらくは歩いていないし、弥彦神社の初詣を兼ねることができる。
 三ヶ日も過ぎたのだが、弥彦神社周辺は、大勢の参拝者で賑わい、参道脇の駐車場は空きを待つ車の列ができていた。少し奥の商工会議所脇の駐車場に車を停めて歩き出した。
 いつもはロープウェイ乗り場への道の途中から表参道へと進むのだが、お滝沢入口へ進んだ。このコースの入口は、参道脇の車道が直角に曲がる角から150m程南にあり、標識は無いので、知る人ぞ知るといったコースになっている。左右にお墓が並ぶ杉林の中を進むと、沢に突き当たり、橋を渡って上流に向かう。しばらく歩くと堰堤が現れるので、左側の斜面を登り、堰堤の奥で沢を渡る。杉林の中をトラバース気味に登っていくと、表参道の一合目と二合目の間で合流する。ここまでで、結構な距離を登った感じになってしまった。
 ひと休みしようかと思っていると、三十人程の団体が登ってきたので、これはかなわないとばかり足を速めることになった。悪天候にもかかわらず、登山道は、登り下りの登山者で大賑わいであった。悪天候のために他の山に行けない、正月明けの日曜日で山登りの開始、弥彦神社の初詣の混雑もようやく終わった、などと、混雑の理由はいろいろ考えられる。
 今回の目的の一つとして、地図に書いてある破線と登山道が合っているか確かめることがあった。地図では、尾根の一本登りとなっているが、以前歩いた感じでは、つづら折りの道が続いていた。いつものようにGPSを使いながら歩いたが、杉の大木が並んでいて、枝に雪もつもっていて、受信がとぎれとぎれになってしまい、歩いた軌跡を正確に地図に落とすことはできなかった。ただ確実なのは、現在の登山道は、破線の書かれている尾根に対し、はじめは北側から始まり、四合目から五合目は破線尾根を辿り、五合目から六合目は尾根の南をトラバース、南の別な尾根を巻いた後に北に進み、折り返して稜線上の九合目に至ると、複雑なカーブを描いている。どのガイドブックを見ても、地図の通りのルートをそのまま載せているとはおかしなことである。いまさら地図を見るまでもないお馴染みのコースであるのが、盲点となっているのだろうか。
 登山道上の雪は30センチ程で、良く踏まれており、スパイク長靴で歩く分には、夏道と変わらない状態であった。里見の松や水場を過ぎると、稜線も間近に迫り、大きなジグザグを描くようになる。
 九合目で稜線に上がると、登山道脇の木立は霧氷で白くなっていた。いつもは歩幅に苦労する段々の登りも、雪で一様な斜面になっており、歩きやすくなっていた。弥彦山の山頂は、風が吹き抜けて、体が凍える状態であった。登ってきた登山者も、お宮に手を合わせてすぐに下山していってしまった。雪が舞う中から、国上山や日本海、新潟平野の眺めがのぞいていた。
 レストハウスに入って食事をとろうかと思ったが、賑わっているところに一人でいても寂しいので、そのまま下山にうつった。下山途中でも大勢の登山者が登ってくるのとすれ違った。下山は、表参道をそのまま下り、弥彦神社にお参りしてから車に戻った。


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