角田山

角田山


【日時】 2004年9月25日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 角田山
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 角田山・かくだやま・481.7m・二等三角点・新潟県
【コース】 登り:稲島コース 下り:湯の腰コース
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/角田山
【ガイド】 新新潟ファミリー登山(新潟日報事業社)

【時間記録】 9:20 新潟発=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線 経由)=10:25 稲島登山口〜10:43 発―11:04 地蔵観音―11:17 不動明王―11:27 向陽観音堂〜11:54 発―12:03 角田山―12:37 湯の腰コース登山口―13:00 林道終点―13:17 登山道―13:22 稲島登山口=(往路を戻る)=14:30 新潟
 弥彦山と連なって日本海の波打ち際にたたずむ角田山は、佐渡弥彦国定公園に指定され、新潟市民の日帰り登山の山として最も親しまれている山である。角田山は、各方面から登山道が開かれており、変化に富んだ山歩きを楽しむことができる。豪雪地の新潟にあって、海岸部にあることから冬でも積雪量はそう多くはなく、四季を通じて登山を楽しむことのできる貴重な山になっている。
 秋雨前線が活発で、この土曜日も朝方は雨になった。昼には回復するというが、雨の中、遠出をする気にはなれない。朝食をとっているうちに雨も上がった。さてどこに行こうか迷うことになった。新潟付近では、どこに行くか迷ったら、とりあえず角田山にいくという思考過程が出来上がっている。私は、角田山は大切にしたく、花とか歩いていないコースとか、なにか目標がないことには、できるだけ行かないようにしている。今回は、地図上でのコースがおかしい湯の腰コースをGPSを使って確かめることを目標にした。角田山の最も一般的な稲島コースもGPS片手には歩いていなかった。
 稲島登山口に到着してみると、駐車場には17台の車が停まっていた。小雨がぱらついたため車の中で時間つぶしをしていると、下山してくる者、到着する者で、車の出入りも多かった。角田山者にとっては、天候は関係ないようである。かつて、大雪警報の出ている中で登ったことがあるが、他にも大勢が登っているのに驚いたことがある。
 雨が上がって薄日が差し始めたので歩き出した。稲島コースは、最大傾斜線に沿って登山道が続くので、登りがきつい。蒸し暑さもあって、たちまち汗が噴き出てきた。このコースを歩くたびに思い知らされるのだが、角田山ぐらいで息が切れているようではまだまだ修行が足りない。
 あづまやを過ぎた先の地蔵観音からは、山の斜面をジグザグに登っていくようになるが、ここの登りもきつい。一般には、急登も歩いているうちに慣れてくるのだが、このコースでは、その頃には向陽観音堂に到着して、後はほぼ平坦な道になるので、登りは辛いばかりということになってしまう。
 向陽観音堂に登り着いたところで、少し早かったが、昼食にした。新潟平野の眺めが、鳥になったように眼下に広がっていた。五頭山塊や飯豊連峰の眺めは雲に隠されていたが、日本海の海岸線は見通すことができた。
 角田山の山頂広場では、団体が二組宴会中であった。小雨が残る中登り始めたはずだが、物好きなことである。
 下山は、湯の腰コースに進んだ。尾根沿いの下りが続き、気がついた時は、宮の平山へ続く尾根の分岐は通り過ぎていた。地図では、宮の平山との鞍部に登山道が上がってくることになっており、これは誤っている。
 ひさしぶりに歩いた湯の腰コースであるが、一気に高度を落とす階段が続いた。登山道周囲の木立も濃く、少し陰気な感じのする道であった。尾根の末端近くで左に方向を変えると、最後は沢に下り立ち、沢沿いの道を辿ると、林道に飛び出した。
 ここから稲島登山口に戻るには、登山口に通じる車道を行けば良いのだが、この林道をそのまま進んでみることにした。林道は、山裾を巻いていき、稲島登山道の少し手前で、地図に記載してある通りに終点になった。
 ここから山道があると思ったのだが、かすかな踏み跡があるだけであった。尾根に上がり、その先の沢を越してひと登りすると登山道に出ることができた。ただ、簡単ではあるが完全な薮漕ぎになるので、このルートを歩くには、地図を良く見ておく必要がある。
 角田山の二本のルートのGPS軌跡を記録することができて、山登りを満足することができて家路についた。

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