向山、峠山、三ッ扇山、船岡山

向山、峠山、三ッ扇山、船岡山


【日時】 2004年6月26日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 東頸城丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 向山・むかいやま・339m・なし(327.7・四等三角点)・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/岡野町、小千谷/法坂、小千谷
【ガイド】 なし

【山域】 東頸城丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 峠山・とうげやま・280.0m・四等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/岡野町/法坂
【ガイド】 なし

【山域】 東頸城丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 三ッ扇山・みつおうぎやま・261.9m・四等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/岡野町/法坂
【ガイド】 なし

【山域】 東頸城丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 船岡山・ふなおかやま・104.5m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/小千谷/小千谷
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:20 新潟発=(北陸自動車道、中之島見附IC、R.8、R.17、R.117、小千谷、四ツ子、法末 経由)=10:28 林道入口―10:45 三角点広場―10:55 向山―11:00 三角点広場―11:16 林道入口=11:23 愛宕祠入口―11:33 尾根取り付き―11:49 峠山―12:03 尾根取り付き―12:10 愛宕祠入口=(太郎丸 経由)=13:20 諏訪井―13:35 農道終点―14:04 三ッ扇山―14:24 農道終点―14:41 諏訪井=(楢沢、R.403、小千谷 経由)=15:08 船岡山駐車場―15:13 船岡山―15:18 船岡山駐車場=(小千谷IC、関越自動車道 経由)=16:50 新潟着

 向山は、小千谷市と小国町の境界をなす丘陵地にあるピークで、法末の集落の北に位置している。山頂近くまで車道が延びている。
 峠山は、小千谷市との境界近くにある小国町法末の集落の背後にたたずむ山である。地図に記されている破線は、藪に覆われながらもかろうじて辿ることができる。
 三ッ扇山は、小国町の渋海川右岸にある諏訪井の集落の背後にある山である。地図には山越えの破線が記されているが、この道は藪に帰っている。
 船岡山は、小千谷の市街地の南に寄り添う岡で、山頂一帯は公園になっている。

 金曜日の晩は、本降りの雨であった。土曜日には、天気は回復するというが、高い山は諦めて低山巡りに出かけることにした。地図を見ていくと、小千谷付近に登っていないピークがまとまっているのが目にとまった。地図に破線が記されているので、簡単に登れそうに思えた。
 ゆっくりと起きて家を出たが、長岡が近づくと雨が降り出した。天気の回復を待つため、中之島見附ICで高速を下り、一般道で小千谷を目指した。
 小千谷から山越えのくねくね道に進み、道見峠を越して法末の集落に入ると、向山に続く林道の入口があった。林道は幅が狭そうであったため、ここから歩き出すことにした。低山巡りのため山登りの時間も短いため、林道も歩いた方が良い。
 田圃や畑が広がる中を歩いていくと、前方に向山の山頂のある高まりが迫ってきた。杉の植林地の中を緩やかに登っていくと、Pと書かれた看板の立てられた広場にでた。道の脇には、四等三角点が埋められていた。点名「向山」の三角点で、設置は、1996年10月1日で新しく、丸い金属標がコンクリート柱の頭に埋め込まれていた。
 広場には展望版が置かれて、見晴台として整備されていた。晴れていれば越後三山や米山方面の眺めが広がっているようであったが、あいにくと雲が低くたれ込めていた。「法末の長城」と書かれた看板も立てられていたが、この丘陵地を万里の長城に例えたというなら、ちょっと誇大表示である。
 339mの最高点は、少し先であった。遊歩道のような物があるかと期待して林道を先に進んだ。下りにかかっても、はっきりした道は見あたらなかった。小城山方面から上がってきている道が合わさるところで、かすかな踏み跡が高みに向かっていた。倒木をまたぎ、草を掻き分けていくと、すぐに向山の山頂に到着した。山頂一帯は、草ぼうぼうで標識のようなものは見あたらず、登山の対象にはなっていないようであった。
 林道の入口に戻ると、おばさんが、傍らの畑で農作業をしていたので挨拶をした。向山まで行ってきたと話すと、花火の時は、あの展望台から見物するのだと教えてくれた。確かに小千谷の花火は有名である。
 斜面に沿って広がる法末の集落を下っていき、愛宕祇入口を示す車道の入口で車を停めた。通りがかった男性に挨拶をして峠山に登るというと、そのような名前は知らないようであった。すぐ目の前にあるピークが峠山のようなのだが、地図に書かれた名前は知られていないようである。
 集落内を抜けていく道は判りにくく、うっかり愛宕祇方向に行きすぎるところであった。峠山の東に伸びる尾根の末端部に到着してみると、山道が始まっていた。山道に進むと、すぐに、斜面の中段に広がる杉林の中ではっきりしなくなってしまった。地図では、尾根通しに続いているようなので、ともかく尾根上に上がることにした。
 尾根沿いの下生は疎らであったため進んでいくと、はっきりした山道が現れてきた。境界杭が打たれていたので、測量のために手が入ったのかもしれない。石の祠も一基置かれていたが、草に埋もれていた。
 雑木林の中の緩やかな登りを続けていくと最高点に到着した。この山には三角点が置かれているので、是非とも探さなければならない。最高点付近には、薄暗い杉林が広がっていた。GPSの示す方向は、山を下っていった先であった。その先に別なピークがあるわけでもなかった。ともかく下っていくと、草地の広場があった。草をなぎ倒していくと、三角点が見つかった。最高点との差も10mはありそうであるが、ぎりぎり標高線一本に満たなかったということなのだろうか。地図では山頂台地のはずれに三角点が埋まっているように見えるので、GPSがなければ見当違いのところを探すはめになったかもしれない。
 続けて三ッ扇山に向かった。登山口までのアプローチが短くてすむことから、小国沢川側からの東面から登ることにした。林道を進んでいくと、沢に向かって下りていく道が見つかるはずであったが、川岸の草地が広がるだけで踏み跡のようなものは見あたらなかった。こちらからの登山は諦めて西側から登ることした。西側には諏訪井の集落があり、そちらの方が表のように思えた。
 コースを設定しなおし、地図を印刷し、GPSにデーターを入力し、改めて登山の準備を行った。このようなこともあるので、登山の際には、コンピューターとプリンターを車につんでおく必要がある。
 諏訪井の集落から三ッ扇山に続く破線に進んだ。破線道は、谷間に広がる田圃へ続く農道であった。田圃が尽きた所で農道も終わった。廃田跡のような湿地の縁にかろうじて見分けられる踏み跡を辿っていくと、山の斜面に突き当たった所で、この踏み跡も消えてしまった。
 ここまで来て諦めるのも残念なため、ヤブコギ覚悟で進むことにした。幸い、山の肩の稜線までは標高差も40m程しかないようであった。杉の植林地から尾根状の地形を辿って登った。ひと登りで稜線上に出た。
 後は、稜線通しに高みを目指せば良かった。灌木の枝はかなりうるさく、遅々とした登りになった。雨の日の低山巡りという予想とは大違いの登山になった。
 山頂には、ブナと思われる枯れ木が立ち、傍らの草むらに三角点を見つけることができた。山頂標識やテープのようなものは見あたらない山頂であった。
 思わぬヤブコギに汗と藪埃にまみれて薄汚い姿になってしまったが、帰り際に、船岡山に寄っていくことにした。小千谷の市街地に入り、国道405号線を進んでいくと、船岡山公園の標識が現れた。岡の上に登っていくと、配水施設があり、その手前に広い駐車場が設けられていた。
 カメラを持って、車両進入禁止の道を進んでいくと、すぐに船岡山の山頂広場に出た。広場にはステージや、子供用の遊具も設けられていた。三角点も、すぐに見つけることができて登山終了となった。
 地図読みからの予想があたったピークもあり、外れてヤブコギになったピークもあり、それはそれで面白い低山巡りであった。 

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