宝珠山

宝珠山


【日時】 2004年6月19日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 五頭山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 宝珠山・ほうじゅさん・559m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/馬下、出湯
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:15 新潟発=(R.49 経由)=9:20 石間登山口〜9:30 発―9:40 尾根上―9:45 第一展望台―10:03 第二展望台―10:33 八咫柄山分岐―10:40 宝珠山〜11:06 発―11:13 八咫柄山分岐―11:14 八咫柄山―11:18 つげ平―11:24 かじか平―11:34 つつじ平―11:42 大沢尾根樹林―11:53 大山―12:05 鉄塔―12:15 休み石―12:19 阿賀見平―12:27 草水登山口―13:30 石間登山口=(往路を戻る)=15:00 新潟
 宝珠山は、加治川と阿賀野川の間の南北20kmにわたって連なる五頭山塊が阿賀野川に落込む南端にある山である。宝珠山は、軽い日帰り登山の山として人気が高いが、最近、宝珠山から菱ヶ岳の間の縦走路が整備されたことによって、南部における入口の山として重要性が増している。宝珠山へは、草水から大山を経由するコースと赤松公園からのコースの二つが利用されてきたが、平成十二年五月に石間からのコースが整備され、選択の幅が広がった。
 先週は、曇り後晴の天気予報で山に出かけたが、雨に降られた。今週は、梅雨時には珍しいからっとした晴天が続いたが、週末になって梅雨空が戻ってきてしまった。それなりに歩く山を考えていたのだが、起きてみると、道路は雨で濡れていた。もう一度布団に潜り込み、起き出してからどこに出かけるか考えた。あまり乗らない気分のため、最も近い山ということで、宝珠山へ登ることにした。何度も登っている山であるが、草水登山口からは、95年7月16日に登ったきりである。10年経って、記憶も薄れている。
 R.49を走るうちに薄日もさしてきた。草水ドライブインの登山口に着いて、まずはコーヒーを飲んでどうしようかと考えた。登山者のものと思われる車も10台以上停められており、宝珠山も賑わっていそうであった。軽く歩いて登山を終えようと思っていたのだが、この天候では少しもったいない。石間登山口から登り、草水登山口に下山すれば、車道歩きも含めて結構な歩きになる。周遊コースを歩くことにして、車を再び走らせて石間登山口に向かった。
 国道から石間の集落内へ通じる旧道の入り口に、宝珠山登山口を示す標識が立っている。畑の中に通じている道に進んで山に向かうと、高速道路にぶつかり、T字路を右折し、すぐ先で高速をくぐる。左に曲がったところで、山に向かう林道が始まっている。先回石間登山口を訪れた時のは、2001年12月24日であったが、雪のためにここから歩きが始まった。今回は問題なく車を進めることはできたのだが、坂道が続くため、車の回収を考えると、この付近から歩き出した方が良かったかもしれない。
 石間登山口は、砂防ダムの堰堤の手前にある。路肩のスペースに車を寄せて停めた。こちらの登山口には、他の車はいなかったが、下山して戻ると、一台停められていた。いずれにせよ、登る者は少ないコースである。
 宝珠山登山口石間口と書かれた大きな標柱の脇から沢を渡り、砂防ダムの堰堤の脇に上がる。ここから山道が始まっている。トラバース気味に進み、尾根の上に出る。登山標識があり、「クマさんも仲間です。打鐘は必ずして下さい。(打鐘場は四カ所あります)」と書かれていた。緑のトンネルの中に、緩やかな登りが続いた。第一休憩所では阿賀野川、第二休憩所では鳴沢峰の眺めが広がった。
 尾根の向きが変わると、右の谷越しに宝珠山の山頂が見え始めた。小ピークを越すと、急な登りが始まった。人声も耳に入り、草水口からの登山道の合流点も近いことが判った。八咫柄山の山頂の少し北側で、草水コースに合流した。宝珠山へは、一旦下った後に登り返す必要がある。急坂を登っていく登山者も目に入った。
 ここまでは登山口からは2kmと書かれていたが、1時間で登ってくることができた。先回の雪の季節は2時間半近くかかったのと比べると、格段に短い時間であった。草水コースと比べても、このコースは、短い時間で登ることができるようである。
 鞍部に一旦下ってから宝珠山への最後の登り。急坂といっても短い距離なので、一気に登ることができる。山頂に着くと、宝珠仙人とお地蔵様が出迎えてくれた。団体がいたが、大蛇山への下り口に移動したので、山頂の岩場の片隅に腰を下ろした。梅雨時にしてはまずまずの展望が広がっていた。大蛇山に向かって延びる縦走路が招くように見えたが、今日は、この山頂までとする。阿賀野川を挟んで、菅名山塊が大きく広がっていた。黒山とホウキブナが向かい合い、その向こうにはマンダロク山が霞んで見えていた。
 ひと休みの後、草水登山口に向かって下山を始めた。石間コースの合流点の少し先が八咫柄山の山頂である。ここには、赤松山コースが合流しているが、看板があり、「林道の工事中のため、赤松登山口には下山出来ません。期間中、安全のため通行止めとさせていただきます。また迂回路として赤松山経由で丸山登山道及び神山林道へ迂回して下さい。平成16年1月〜平成17年9月30日まで」と書かれていた。菱ヶ岳の山腹の林道にしてもそうだが、五頭山塊には、本当に必要なのだろうかと思われる林道が現在も工事されている。そのうち丸山登山道と神山林道を歩いてみる必要がある。
 草水コースは、うるさいほどの標識が立てられている。つげ平の次がかじか平であるが、ここには以前マイクロウェーブの反射板があったはずなのだが、撤去されて基礎の土台だけが残されていた。菅名山塊を正面に見ながらの下りが続いた。小さなアップダウンがあり、思ったよりも時間がかかった。送電線の鉄塔に次いで阿賀見平を過ぎると、国道が見え始め、草水登山口に下り立った。
 ここから石間登山口までは、4.5kmの距離がある。途中、コンビニに寄ってアイスクリームと飲み物を買い、アイズクリームをなめなめ日差しのきつい車道歩きを続けた。この次に周回をするならば、自転車を用意することにしよう。

山行目次に戻る
表紙に戻る