刈羽黒姫山

刈羽黒姫山


【日時】 2004年6月6日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 東頸城丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
刈羽黒姫山・かりわくろひめやま・891m・なし(889.5m・二等三角点)・新潟県
【コース】 清水谷コース
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/岡野町/石黒
【ガイド】 新潟花の山旅(新潟日報事業社)

【時間記録】 8:30 新潟発=(北陸自動車道、柏崎IC、R.353、野田、清水谷 経由)=9:55 林道終点〜10:09 発―10:51 白倉コース分岐―11:12 鵜川神社―11:18 刈羽黒姫山〜11:35 発―11:42 鵜川神社―12:01 白倉コース分岐―12:34 林道終点=(往路を戻る)=14:20 新潟着

 日本海に臨む米山の南東部の内陸部にあるこの山は、他の黒姫山と区別するため、刈羽黒姫山と呼ばれている。米山、八石山とともに、刈羽三山に数えられ、里人の信仰の山であり、各方面からの登山道が開かれている。山頂一帯には、ブナ林が残されている。
 杁差岳日帰りの翌日で疲れも出てはいたが、晴の天気予報が出ていては、山に行かないわけにはいかない。梅雨入りも近いことから晴の日は貴重である。とはいっても、早起きをする気にはなれず、簡単な山を考える必要があった。刈羽黒姫山は、1994年9月23日に磯之辺から登ったきりで、かなり時間が経っているし、他の登山道を歩いていない。清水谷からのコースを歩くことにして出かけることにした。
 柏崎から内陸部に向かい、野田から県道424号線に入ったが、いきなり狭い道になった。ところがその先で二車線幅の立派な車道に飛び出した。北の水上集落から伸びて来ている道であるが、そのために、清水谷付近の道が付け変わっていた。地図が判りにくくなっていたが、道路脇に黒姫山の案内板があり、林道の入口を確認することができた。山の高みに向かう一車線幅の道が続いた。ちびっこ農園とかかれた展望地を過ぎると、清水谷からの山道が左から合わさり、その先の林道は、路面も荒れた、車のすれ違い困難な道になった。幸い短い距離で、雨池脇の林道終点に到着した。マイナーなコースでは、登山口に辿り着くのが一番難しいので、登山の半ばは終わったようなものである。
 広場には二台の車が停められていた。広場からは、幅広の登山道が始まっていた。杉林を抜けて沢状の窪地から右手の尾根を目指すと、その先は尾根の登りが続いた。歩き始めは、すぐそこに山頂があるように見えていたのだが、実際には、頑張って歩き続ける必要があった。気温も高く、汗がしたたり落ちるようになった。家に戻ってから天気予報を見ると、夏日となって、この年一番の気温になったようであった。
 白倉コースと合わさる頃から、登山道周辺にはブナ林が広がるようになった。傾斜も少しゆるやかになって一息つくことができた。山頂は、谷を巻いた先で、まだ距離が残されていた。
 人声が近づいてきたと思うと、草地の広場に飛び出した。鵜川神社のお堂があり、周辺には大勢の登山者が休んでいた。どうやら磯之辺登山口から登ってきているようであった。
 山頂を目指して先に進んだ。ひと登りして到着した最高点付近はアンテナ施設が占領しており、少し下り気味に進んだ所に黒姫山の山頂がある。御神酒の捧げられた石の祠が並んだ背後に、三角点も置かれている。避難小屋も建てられているが、中に入る必要もない季節である。ここまでのコースタイムは1時間半のようであるが、1時間強で登ってきたので、飯豊の日帰り山行の翌日としては上出来のコースタイムであった。
 ブナの木が作る木陰に腰を下ろしてひと休みした。一部木立が切り開かれているといっても見晴らしはあまり良くないため、単独行が一人休んでいるだけで静かな山頂であった。西に向かう折居コースは、ブナ林の中に続いているようであった。機会があったら、他のコースも歩いてみることにしよう。刈羽三山の米山や八石山にしても、古くからの信仰の山だけあって、各方面から登山道が開かれているため、ひと通り登山道を歩くには努力が必要である。
 疲れを残さないため、早めに家に戻って、昼寝をすることにした。途中で見つけたヤマボウシやヒメシャガの写真を撮りながら山を下った。

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