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城山(種芋原)、四方拝山


【日時】 2004年4月4日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雨

【山域】 山古志
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 城山・じょうやま・508.6・四等三角点・新潟県
【コース】 城山橋より
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/長岡/半蔵金
【ガイド】 なし

【山域】 山古志
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 四方拝山・よもがみやま・475.8・四等三角点・新潟県
【コース】 種芋原より
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/長岡/半蔵金
【ガイド】 なし
【温泉】 あまやち会館 500円

【時間記録】 8:10 新潟発=(北陸自動車道、中之島見附IC、R.17、横枕、虫亀、南平、種芋原 経由)=10:00 城山橋〜10:15 発―11:02 城山〜11:07 発―11:52 城山橋=12:06 県道24号線入口―12:26四方拝山―12:41県道24号線入口=(半蔵金、北荷頃、R.351、R.8、中之島見附IC、北陸自動車道 経由)=15:10 新潟着

 長岡の奥地の山古志は、目立った高山はないものの、高原状の山地が広がり、その間に集落が点在する。城山は、種芋原の東に聳える山である。
 四方拝山は、山古志の種芋原の南に位置する山である。山名からは、宗教登山の山のように思えるが、さだかではない。
 朝は曇り状態であったので山に向かって出発したが、長岡に入ると雨が降り出した。新潟平野部では雪は完全に消えていたが、山古志に向かうにつれ、車道脇には雪が積み上がった状態になった。種芋原を通り過ぎて和田川にかかる城山橋のたもとで車を停めた。ここから林道を辿り、適当なところから城山山頂をめざすつもりであった。
 雪山歩きのため、わかんを念のために持ったが、長靴だけでも歩ける状態であった。といっても、小雨のために雪も緩んでおり、一歩ずつ足が取られる状態であった。谷間に一面の雪原が広がり、棚田に通じる農道が分かれるため、目的の林道を辿るのも結構難しかった。林道の雪解けも進んでいれば、山頂の東に回りこんでとも思っていたが、林道歩きの困難さを考えて、西尾根を使って山頂を目指すことにした。尾根の末端と思って杉林の中を登り出すと、すぐ先で谷が横切っているのに出会った。等高線一本の高さであるが、ここは、北に向かって沢が深く落ち込んでいた。3m程の崖を下り、向かいの斜面に取り付いた。左に回り込んでいくと、雪のついた尾根にでることができた。
 小ピークの脇に登り着くと、正面に崖が落ち込んでいた。地図を見ても、このような崖があるようには見えないので、予想外であった。ここを突破しないことには山頂には行けない。木を手がかりに雑木林の間をジグザグに登っていくと、崖の縁に近づくことができた。斜面は崩壊地のようで、崖の縁が張り出しており、這い上がれる場所を探す必要があった。木の枝に掴まって、なんとか体を引き上げることができた。枯れ木を摘めば転落の危険性が高く、緊張する一瞬であった。
 ここからの尾根からは雪が消えて、軽い薮コギが続くようになった。境界見出し標の杭が尾根沿いに付けられていた。イワウチワの葉が多く、花も幾つかは開いていた。
 城山の山頂は雪に覆われた広場になっていた。山頂標識のような人工物は無く、登山道がある山なのかは判らなかった。登ってきた尾根に道は無いようなので、あるとすれば、林道を辿った奥から続いているのかもしれない。
 雨が激しくなって、種芋原の集落を見下ろすことはできたものの、遠くの展望は閉ざされていた。下山を急いだ方が良いだろうということで来た道を戻ることにした。崖の下りは、木の枝頼りとなり、慎重に下る必要があった。
 尾根を下ってから振り返ると、城山は、崖を巡らしているのが目に入った。地図では穏やかな山のように見えるのだが、浸食が意外に進んでいるようである。
 城山に続いて四方拝山を目指すことにした。種芋原の集落に一旦戻り、西山麓を通過している林道を目指した。車道の十字路から先は、除雪はされていたものの、進入禁止の標識が置かれていたため、そこから歩き出すことにした。林道の途中から四方拝山の山頂近くを通過している破線が地図には記載されているが、道路脇は2m程の高さの雪壁ができており、道があるのかどうか判らなかった。除雪はさきに続いていたので、林道を先に進んだ。小ピークを巻いたところで除雪も終わり、その先で尾根が近づいていたので、車道から分かれた。
 尾根の上に出ると、山頂に向かって一面の雪原が広がっていた。雪原の端にはコンクリート製の施設があり、中をのぞくとトイレであった。どうも地元だけが利用しているスキー場のような感じであった。山頂に向かって気持ちの良い雪原の登りが続いた。台地の上に出て、左の小高くなったところに上がると、四方拝山の山頂であった。雪原の広場になっていたが、山頂標識のようなものは見あたらなかった。
 四方拝とは、四方の神、中国の五行説に従って、青龍神(東)、白虎神(西)、朱雀神(南)、玄武神(北)を拝んで神迎えを行う儀式で、安寧を祈願する元旦の宮中行事として伝えられているという。この山では、今でも正月に四方拝が行われるのだろうか。宗教的な祠やお堂があるかと思っていたのだが、予想は外れていた。
 雪原を気持ちよく下っていくと、雨が激しくなった。これ以上の歩きはいやになり、温泉に入るため、あまやち会館に向かった。

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