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陣ヶ峰


【日時】 2004年3月6日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雪

【山域】 五頭山塊周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 陣ヶ峰・じんがみね・123.4m・四等三角点・新潟県
【コース】 沢口より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新発田/天王
【ガイド】 なし

【時間記録】 9:00 新潟発=(R.49、水原、出湯、R.290 経由)=10:55 沢口―11:07 林道終点―11:27 No.41鉄塔―11:24 No.50鉄塔―11:32 陣ヶ峰―11:37 No.50鉄塔―11:39 No.41鉄塔―11:53林道終点―12:06沢口=(往路を戻る)=14:00 新潟着

  五頭山塊の西端は、R.290によって区切られているが、その西側には南北に丘陵が広がり、いくつものゴルフ場が設けられている。陣ヶ峰は、折居の集落の西にある山である。山頂付近を五頭幹線と北新幹線の二本の送電線が通過している。
 2月は暖かい日が続いて春も近いと思ったのものの、3月に入ったところで時ならぬ雪に見舞われてしまった。土曜日は前線が通過し、悪天候が予報されたので、低山巡りということで五頭山塊前衛の丘陵地に出かけた。
 雪を利用して登るつもりでコースを考えていたが、現地についてみると、雪は少なく、今週の半ばから昨日にかけての新雪があったようだが、つぼ足で歩ける状態であった。中途半端な雪のため、山道を探して登る必要があった。雪山なら、地形だけを見て登るコースを設定できるが、雪が利用できないとなると、かえって面倒である。当初の予定では折居の集落入り口付近から山頂を目指すつもりであったが、予定は変更になった。地図を見ると、陣ヶ峰山頂部へは、西側の村岡あるいは滝沢方面から破線が通じている。といっても、この破線が山道として残っているかは、はなはだ怪しかった。この一帯の丘陵地では開発が進んで、昔の山道は消えていることが多い。
 村岡に向かって女堂を過ぎると、送電線が頭上を通過するが、送電線の巡視路が尾根上に延びているのが見つかった。地図を見ると、この送電線は尾根を越して沢口からの林道に下り、そこから陣ヶ峰の山頂へと上がっていることが判った。この様子なら巡視路は整備されているはずと、沢口からの林道から登ることにして、まずは、車の中で。GPSのルート設定と地図の印刷を行った。
 沢口の集落に進むと、林道沢山線と書かれた林道が山に向かって続いているのが見つかった。林道に進むと、すぐに除雪の終点になった。谷間に広がる田圃の向こうの稜線部に、二本の送電線が延びているのが見えた。
 雪は少なかったため、ひさしぶりに長靴での歩きになった。林道を辿っていくと作業小屋があり、その少し先で林道終点広場に出た。頭上には送電線が通過しており、南側の斜面には、沢に木の板が渡された先に巡視路が続いていた。目指す北側斜面にもしっかりした巡視路がひらかれていた。五頭幹線No.40の標識を見て、尾根に取り付いた。ひさしぶりのつぼ足での歩きで、ペース配分が狂ってしまったのか、いきなり息がきれた。
 背の低い灌木の向こうに五頭山塊を眺めることができたが、雪雲に覆われていた。No.40鉄塔の下に出ると傾斜は緩やかになり、幅広の尾根の歩きになった。No.41鉄塔で、五頭幹線と分かれることになるが、幸い巡視路は先に続いており、すぐ先で隣り合う鉄塔の下に出た。
 北側の送電線は、北新幹線と呼ばれることが標識から判った。稜線上に立つNo.50鉄塔の先で、北側に向かって巡視路が分かれていた。稜線上には、本田山まで破線が延びているが、本田山一帯の山道はゴルフ場の開発のために壊滅状態になっている。北新幹線の巡視路は、仲居集落付近で山を下っているのではないだろうか。陣ヶ峰山頂方向に向かっても、しっかりした巡視路が続いていた。雪にさすストックの感触では、簡易舗装が施されているようであった。
 ひと登りして、ここらが陣ヶ峰山頂かなと思って巡視路脇を見ると、航空標識の板が置かれているのが目にとまった。三枚の板の中心部の雪を掘ってみると、三角点が姿を現した。古びた標柱と並んで埋められているのは、新しい標石が埋設されたせいであろうか。ともあれ、初めてのピークに登ることができた。
 帰りは、今年初めて見るマンサクの花を楽しみながら山を下った。天気はますます悪くなり、アラレ状の雪が顔に当たるのが痛く、手で顔を押さえながら車に急いだ。歩きの時間よりも登り口を探すのに手間取った山になった。
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