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石坂山・千足山、薬師山


【日時】 2004年2月14日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 山古志
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 石坂山・いしざかやま・264.9m・三等三角点・新潟県
 千足山・せんぞくやま・320m・なし・新潟県
【コース】 寺沢より
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田、長岡/小千谷、長岡/小千谷、片貝
【ガイド】 なし

【山域】 山古志
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 薬師山・やくしやま・307.0m・三等三角点・新潟県
【コース】 蘭木より
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/小千谷/小千谷
【ガイド】 なし

【時間記録】 6:30 新潟発=(北陸自動車道、中之島見附IC、R.8、R.17、横渡、R.291 経由)=8:15 寺沢〜8:45 発―9:42 峠―9:50 石坂山―9:55 峠―10:20 千足山〜10:25 発―11:10 寺沢=(R.291、岩間木、蘭木橋 経由)=11:25 蘭木〜11:35 発―12:00 林道分岐―12:13 薬師山〜12:29 発―12:36 峠―12:57 蘭木=(往路を戻る)=15:20 新潟

 石坂山と千足山は、長岡と小千谷の背後の山間に広がる山古志にある山である。登山道のある山ではないが、二つの山の鞍部付近を林道と送電線が通過している。
 石坂山と千足山は、再挑戦の山である。1週間前の土曜日は、悪天候の天気予報は出ていたものの、新潟市は小雪がちらつく程度であったため、標高もそう高くないこの山に出かけた。長岡付近からは猛吹雪になり、登山口の寺沢付近は、除雪車が行き来する状態で、登山以前の問題として、車を駐車しておくことができなかった。小千谷の道の駅で様子見をしようとしたが、車を停めている間にも車の上に雪が降り積もる状態で、歩き出すこともなく登山を断念するはめになった。この日は、大長山で関学のワンゲルが大雪のために遭難しており、無理をしなかっただけ賢明であったということになる。
 1週間で道路の雪はすっかり片づいていた。寺沢集落手前の橋のたもとのゴミ収集所脇にスペースがあり、車を置くことができた。
 スノーシューをザックにくくりつけて、集落の中へ続く道に進んだ。角にカーブミラーのある所から脇道に入り、寺沢集会所の脇を抜けてクランク状に進んでいくと、沢にかかる橋があり、除雪はここで終わっていた。この入り方が判りにくく、実際には、GPSを見ながらでも行きすぎて引き返しになった。
 スノーシューを履いて、雪に覆われた林道に進んだ。見ると、ワカンの跡が続いていた。尾根を巻くように登っていくと、棚田の広がる谷間に出た。ワカンの跡は、谷沿いに進んでいたが、林道を忠実に辿っていくことにした。
 杉林の中を抜けていくと、再び棚田と思われる雪原に出た。山古志一帯は、棚田と錦鯉の養殖池が渾然となった特有の景観を呈し、冬のスノーシュー歩きは面白い。千足山からは、尾根通しに下ってくるつもりであったので、尾根の末端部の様子をよく見た。道路脇は崖状で、道路に下り立つ場所を選ぶ必要があった。
 稜線部を通過している送電線の鉄塔も目に入ったが、傾斜が急で直登はできなかったので、林道をそのまま峠部まで進んだ。
 峠からは、緩やかな尾根をひと登りすると石坂山の山頂に到着した。木立に囲まれて、人工物は見あたらなかった。道は無いように思われた。
 峠に戻り、千足山に向かった。杉林を抜けると、雑木林の中の登りになった。登るにつれて雪原の広がりも増して、気持ちの良い歩きになった。気温も高く、山シャツを腕まくりしての歩きになった。千足山の山頂も、人工物は見あたらず、登る者はいないようだった。
 下りは、少し引き返したところから南に続く尾根に進んだ。すぐに棚田に下り立つことができたが、棚田の縁が崖状になっており、下りられる場所を見つけながら、峠の方へ戻ることになった。林道に戻ってからは、コースに頭を使う必要はなくなったが、雪が緩んで、体力を使う歩きになった。
 千足山からの下山は、まだ昼前であったので、もう一山登っていくことにして、近くの薬師山に向かった。登り口の集落は、蘭木と書いてうとぎと読む。荷頃からトンネルを抜け、出口のすぐ先の十字路を右折すると、集落内に入り、林道の起点がある。その手前に除雪スペースがあり、車を置くことができた。
 スノーシューを履いて林道を歩き出した。気温が上がっているため雪は重くなっていた。谷を巻いて林道は続ているため、目の前に見える所まで進むのも、大汗かきの重労働であった。尾根を回り込むと、その先で薬師山の東の肩にあたる林道分岐に到着した。谷間からわかんの跡が登ってきており、北に向かう林道へ進んでいた。田圃や養殖池の見回りをしているのだろうか。
 林道分岐からは、尾根沿いに薬師山の山頂を目指した。しばらくは雑木林の緩やかな登りが続いたが、山頂手前で急斜面が現れた。雪は柔らかいため、スノーシューのトップをけり込みながら、木の枝を掴み、この難所を登り切った。
 薬師山の山頂は小広場になっていたが、宗教的な祠のようなものがあるのかどうかは判らなかった。南面の見晴らしが開けており、棚田や池が点在する山里の風景を楽しむことができた。雪の上に腰をおろして、昼食とした。
 山頂直下の急斜面は、滑落の危険をさけるため、つぼ足で腰ほどまでうまりながら下った。傾斜が緩んだところで、スノーシューを履き、後は、重い雪に苦労しながら戻った。


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