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万太郎山


【日時】 2004年2月11日(水) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 守門岳周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 万太郎山・まんたろうやま・565.2m・三等三角点・新潟県
【コース】 二分より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/守門岳/穴沢
【ガイド】 なし
【温泉】 守門温泉SLランド青雲荘 500円

【時間記録】 6:00 新潟発=(北陸自動車道、中之島見附IC、、R.8、川崎北、R.351、栃尾、R.290、貫木 経由)=8:00 二分〜8:30 発―9:45 大平―11:30 南の峠〜12:05 発―12:58 大平〜13:05 発―13:44 二分=(往路を戻る)=14:00 新潟着

 万太郎山は、守門岳の西山麓にあり、大岳への登山口である道院と大平の中間にある山である。深田久弥の「わが愛する山々」の守門岳の章では、栃堀から道院ヒュッテに入って大岳を往復した翌日、悪天候のため、万太郎山を経由して大平に下ったことが書かれている。

 晴天の予報が出て、万太郎山に出かけることにした。万太郎山は奥まったところにあるが、大平の奧まで林道が通じているようで、その先は、はっきりした尾根が山頂まで通じている。林道歩きが長そうであったが、大平近くまではトレースがあるはずで、スノーシュー歩きでなんとかなるかと思った。
 雪の時期の二分は、昨年の4月6日以来ということになる。昨年は、橋のすぐ近くまで除雪されていたが、今回は少し手前までになっていた。終点部の広場はすでに、6台程の車で満杯であったので、少し手前の広場に車を停めた。
 雪の上に進むと、トレースの上でもつぼ足では歩けない状態であった。スノーシューを付けても、雪は柔らかく、足が取られた。山スキーの者が多いのか、トレースの幅は狭く、スノーシューではサイドが引っかかって歩きづらかった。
 橋の手前で、単独行が下山してくるのに出会った。早いですねと声を掛けると、「ワカンでは潜って歩けないが、それは潜らないかね」とスノーシューを指さした。土日に大雪が降っており、大長山での関学ワンゲルの遭難騒ぎのあった日として、登山者の記憶に残ることになろうが、それからまだ日が経っていなかった。
 橋を渡った所で林道から分かれてショートカットをしたが、再び林道に合わさると、トレースと分かれることになった。この時期は、大岳へは大平を経由しないで尾根通しに行くようである。
 一人でのラッセルが始まった。スノーシューでも膝下まで潜り、底なし沼のように一歩ずつ足元を固めないと次の足が出なかった。大平の段丘はすぐ上に迫っているが、そこに上がるまでは、長い歩きが必要であった。雪崩が林道を埋めている所もあり、できるだけ崖の縁よりを歩いた。
 大平は、一面の雪原となり、その向こうには、真っ白に染まった大岳から守門岳の連なりを一望できた。ここまでの歩きの様子で、万太郎山の登頂は怪しくなっていたが、この眺めを見ただけでも来た価値は有るように思えた。スノーシューのコースとすれば、二分から大平までの歩きでも、楽しめるのではないだろうか。この雪の深さでは、余程の頑張りが無ければ、大岳の山頂には達することはできないだろから、大平で山の眺めを楽しみながらのんびりするのも良いなと思った。
 大平の十字路から北に向かう林道に進んだ。小ピークの間を抜けていくと、石高沢に突き当たり、林道は谷に沿って北東に向きを変えた。谷は地図で想像していたよりも深く抉られており、上流部に向かって大きく迂回する必要があった。
 谷の上流部は、段々畑が作られているようであったが、一面の雪原となって、現在でも耕作されているかは判らない。対岸に戻って、予定していた尾根の取り付きに着いてみると、林道が上に向かって続いていた。
 杉の植林地になっている尾根よりは歩きやすかったであろうが、林道の歩きも雪が緩んで大苦戦になった。万太郎山の南の肩部には、足沢川からの林道が上がっているが、この林道は、それに続いているのだらろうと歩いているうちに気が付いた。地図は、山旅クラブからダウンロードした電子地図を使っているのだが、後で平成12年発行の地図をみると、林道は大平までつながっていた。そうと気が付いていれば、事前のコース設定も少しは違っていたのだが。
 峠に辿り着いたところで、今日はここまでにすることにした。体力も、下りを考えると、限界になっていた。この調子では、万太郎山の山頂までは1時間以上はかかりそうであった。雪が締まっていれば、30分程であろうか。雪が締まった時期に、再度挑戦すれば良い。
 守門岳を眺めながら、雪の上に腰を下ろした。散々汗を流した後とあって、ビールは美味かった。その後で足に来ることは判っていても、飲まないわけにはいかない。
 下山も散々汗を流すことになったが、それでも時間的には早かった。再挑戦を心に決めて、山を下った。
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