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孕岩山、烏ヶ森山、大舟山


【日時】 2004年1月12日(月) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴れ

【山域】 津川周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 孕岩山・はらみいわやま・340m・なし・新潟県
【コース】 相高島より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/御神楽岳/越後豊川
【ガイド】 なし

【山域】 津川周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 烏ヶ森山・からすがもりやま・183.4m・四等三角点・新潟県
【コース】 長木より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/御神楽岳/越後豊川
【ガイド】 なし

【山域】 津川周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 大舟山・おおぶねやま・126.0m・三等三角点・新潟県
【コース】 奥田より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/御神楽岳/越後豊川
【ガイド】 なし

【時間記録】 7:20 新潟発=(R.49、津川、上川、相高島 経由)=9:00 林道屈曲点〜9:24 発―9:51 崩峠―10:53 孕岩山〜11:09 発―11:44 崩峠下―11:54 林道屈曲点=(上川、長木 経由)=12:41 林道入口―12:55 烏ヶ森山―13:08 林道入口=13:29 十字路―13:41 大舟山―13:48 十字路=(往路を戻る)=15:30 新潟着

 孕岩山は、津川の奥の上川から七名へ行く途中の柴倉川右岸にある山である。稜線伝いの北側の崩峠には、東の相高島と西の広手を結ぶ山道が通過している。
 烏ヶ森山は、津川の南に広がる常浪川左岸の河岸段丘上の丘である。
 大舟山は、津川町の南にある丘で、山頂まで車道が通じており、周囲には畑が広がっている。
 
 土曜日の宝蔵山から帰った後から始まった嵐は、日曜日いっぱい続いたが、月曜日は天気は回復するようであった。まだ登っていない山のピークハントということで、津川の奥の孕岩山に出かけることにした。
 天気もよいので、宝珠山でスノーシュー歩きをしようかとも思ったが、登山口付近は全く雪は無かった。山頂付近まで上がれば雪はあるはずであったが、そこまでプラブーツで歩くのはおっくうであった。雪がもう少し降った時に登ることにして、津川を目指した。
 津川から上川方面へ入ると、雪が急に多くなり、除雪車が出動した跡がみられた。相高島から分かれる林道の入り口から歩き出すつもりであったが、除雪されているのをみて、車で進んだ。林道は、柴倉川を渡ると大きくカーブしながら高みに登っていく。ヘアピンカーブ地点に崩峠への山道の入り口があるが、雪に覆われた状態でも、はっきり見分けられた。思ったよりも幅広の道であった。入り口の先の路肩に車を停めた。
 杉林の中に山道が続いた。良く伸びた杉林で、手入れも良くされているようであった。木の幹には雪が付いて、白い縦縞を描いていた。カーブを何度か繰り返すと、左上に、孕岩山へ至る稜線が迫ってきた。稜線上まで直登という誘惑にかられたが、まずは崩峠まで上がることにした。
 緩やか登っていく道で、崩峠に到着した。峠の先にも道は続いており、広手方面の畑地の眺めが広がった。古くから集落を結ぶ生活道として利用されてきた山道のようであったが、峠には石碑のようなものは見あたらなかった。
 孕岩山に向かっての稜線には、踏み跡は無かった。杉林が稜線上まで延びてきており、藪は薄かった。132mピークの登りにかかると、藪が濃くなった。ツルがうるさく、枝が雪で倒れ込んでいるので、進むスピードも遅くなった。雪にステップを切って登るには、雪の量が少なすぎた。
 132mピークの山頂部は、南北に長いが、南東尾根に向かって下がっていくので、うっかりするとコースを外れる可能性が高い。孕岩山の山頂を眺めて、どこが下り口かと探すと、すでに通り過ぎており、戻る必要があった。この先の鞍部付近は藪が濃く、歩く速度が遅くなった。登り詰めた所からは、山頂までもう少しあった。地図では読みとれないのだが、左右が切れ落ちているところもあり、踏み抜きに注意が必要であった。
 前方に茶色い者がいると思ったら、カモシカであった。写真を1枚撮り、さらに近づこうとすると、谷に身を躍らせて逃げていった。雪の上には、寝床の跡がのこされていた。その先で、さらにもう一頭のカモシカい出会った。たかだか300数メートルの山であるが、カモシカにお目にかかれるのは、面白い。
 孕岩山の山頂は、前後に長い、稜線状であった。その先は尾根が急に下っていることを確認し、山頂到着ということにした。転落の危険性の無い木の根元で、雪を平らにならして腰を下ろした。周囲は木が茂って見晴らしは良くなかったが、藪山なら、山頂からの展望は、こんなものである。
 藪を掻き分けながらの下りは、それでも登りよりは楽であった。峠の手前から、杉林の急斜面を下って、山道に近道した。
 孕岩山は、思ったよりも時間がかかったが、このついでに、津川付近で残っている小ピークを訪れていくことにした。
 長木の集落から、烏ヶ森山の北側の田圃へ続く農道に進んだ。車道上に雪が現れ、車の轍の続く方へ進んでいくと、突如、地図に載っていない二車線幅の車道に出た。この道のおかげで、現在位置が判らなくなったが、GPSのおかげで、烏ヶ森山山頂付近へ続く林道の入り口に達することができた。
 畑の中を登っていき、左にトラバースすると尾根上に出て、その先は、笹がかぶり気味の林道跡になった。烏ヶ森山の山頂は南北に広がっており、三角点は北の隅に置かれているようであった。20センチ程の雪を足でどかしてみたが、笹が倒れ込んで地面を覆っている状態で、三角点をみつけることはできなかった。
 新しい車道は、深沢川を新しい橋で通過し、国道方面に延びていった。GPSで車道の位地を記録しながら進んでいくと、磐越自動車道に突き当たった。少し戻って、大舟山の山頂に続く車道の入り口を見つけた。
 大舟山を眺めると、丘という方があたっている小ピークであった。車道は、緩やかに山の斜面を横切りながら山頂部へ続いていた。山頂に到着してみると、台地状の山頂一帯には、田圃が広がっていた。車道脇の木立にビニールテープが付けられていたので入ってみると、三角点を見つけることができた。
 新しい車道を進んでみると、警察署前交差点で、国道に飛び出した。
 三つとも小さな山であったが、普通の登山道を歩くだけでは経験しないような、地図と首っ引きの歩きであった。1日分の目的は果たしたということで家路についた。

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