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陣馬山


【日時】 2004年1月4日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴れ

【山域】 奥多摩
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 陣馬山・じんばさん・854.8m・三等三角点・東京都、神奈川県
【コース】 登り:藤野駅より一ノ尾根 下り:与瀬コース
【地形図 20万/5万/2.5万】 東京/上野原/与瀬
【ガイド】 分県登山ガイド「東京都の山」(山と渓谷社)、山と高原地図「高尾・陣馬」(昭文社)

【時間記録】6:02 新潟発=(上越新幹線、東京、中央線、高尾 経由)=9:42 藤野―10:15 陣馬登山口―10:29 鉄塔(山道入口)―10:42 上沢井分岐―11:16 和田分岐―11:32 和田分岐―11:50 陣馬山〜12:20 発―12:42 奈良子峠―12:52 明王峠―13:02 林道―13:08 吉野分岐―13:18 大平小屋―14:00 与瀬神社―14:14 相模湖駅=東京

 陣馬山は、東京と神奈川の県境に位置する山で、東京都民のハイキングの山として代表的な高尾山と峰続きである。この山だけを目的とするなら車道の通過している和田峠から短時間で登ることもできるし、健脚向けには高尾山方面からの縦走として歩くこともできる。山頂は高原状の広場になって、丹沢、奥多摩、奥秩父、甲州方面の展望が開けている。
 月曜日に、母の付き添いで病院に行く必要があったため、前日の日曜日に、関東の山を歩くことにした。新潟を始発の新幹線で出発して関東の山に登ろうとすると、登山口の到着時間も遅くなるため、登山計画を念入りにする必要があるが、それも、いつものような車を使ってのきままな山行とは違った面白さがある。
 あれこれ考えて陣馬山を選んだ。山歩きを初めてからは登っていないが、子供の頃には、学校の遠足あたりで登ったはずである。また、1997年2月22日に高尾山から縦走しようとしたが、冬型の厳しい日で、新幹線のポイントが凍結し、1時間30分の遅れで登山口に到着したため、時間切れになって底沢峠から下山してしまったことがある。
 東京駅で、余計な荷物をコインロッカーに入れる必要があるため、乗り換え時間にあやふやなところがあった。登山口への到着時間次第で、陣馬山下バス停あるいは藤野駅から歩き出すか決めることにした。高尾行きの電車に乗って八王子駅の到着時間を確認すると、陣馬山下へのバスは出発したばかりで、1時間の待ち時間になるようであった。そのまま電車に乗り、高尾で乗り換えて藤野駅をめざした。
 藤野駅を出て、東京方面に戻るように線路脇の道を進み、踏切を渡ると、長いトンネルの通過になった。その後は、しばらく車道歩きが続いた。一緒に電車を下りた登山者も、他の山に行ったか、追い越してしまったかで、あたりには見かけなくなった。不安になりかけるころ、陣馬山登山口のバス停に出て、その先に陣馬山登山口の標識が現れた。右に曲がると、すぐに三叉路になり、標識に導かれるままに、左の一ノ尾根コースに向かった。
 尾根の上に向かって車道が続いていた。登り坂で汗が噴き出るようになっても、まだ人家が並んでいた。家の前庭には子供が遊んでいたが、通学はどうするのだろうと、余計な心配をした。ようやく人家が途切れると、その先にアンテナが立っており、車道はここまでになり、尾根沿いの山道が始まった。
 尾根の左右は植林地が広がり、所々で冬枯れの雑木林が広がるといった様子であった。尾根の左手に山頂を突き上げる山が目に飛び込んできたが、これは生藤山のようであった。登りたい山であるが、新潟を朝出てくるのでは少し難しい。
 和田からの道が合わさり、地図を見ると、陣馬山の山頂までは近いようであったが、それにしてはGPSの表示ではまだまだであった。おかしいなと思いながら歩いていくと、再び和田からの道が合わさった。少し古いハイキング地図を持ってきたのがいけなかったのかもしれない。
 急斜面を細かいジグザグを切って登っていくと、陣馬山の山頂に到着した。山頂周辺は、何軒もの茶屋で囲まれていた。中央の小高いところに、白馬の像があり、その前に三角点が埋められていた。360度といって良い展望が広がっていたが、時間も昼になっていたためか、富士山は見えなくなっていた。それでも奥多摩方面や中央線沿線の山々の眺めが広がり、見ていて飽きなかった。
 茶屋は、広い休憩所を設けて、暖かい飲むものや酒を売っていたが、穏やかな日差しのもと、所々に置かれたベンチに腰を下ろして食事をしている登山者が多かった。登ってくる者、下山していく者で、山頂を行き交う登山者は多かった。
 ひと休みの後、明神峠から相模湖駅めざして歩き出した。高尾山まで歩こうかとも思ったが、無理はしないことにした。高尾山までは遊歩道として整備されていることもあり、幅広の道が続いた。明王峠には一軒の茶屋が置かれ、数人の登山者が休んでいた。見晴らしはそう良くはないが、落ち着いた雰囲気の峠であった。
 ここからの下りは、結構標高差があった。一旦林道を横断したが、車が停められていたので、ここから歩き出す者もいるようであった。緩やかな尾根を辿っていくと、最後は、足元が浮き石で滑りやすい急坂の下りになり、相模湖が眼下に湖面を広げるようになった。与瀬神社の境内に下り立ち、高速道を高架橋で渡り、左に車道を歩いていくと相模湖駅に到着した。
 時間も少し早かったので新宿で途中下車したが、若者で大混雑であった。山の帰りに寄るような町ではなかった。

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