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弥彦山


【日時】 2004年1月3日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 弥彦・角田山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 弥彦山・やひこやま・634m・無し・新潟県
【コース】 猿ヶ馬場より
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/弥彦
【ガイド】 なし

【時間記録】 9:10 新潟発=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線、栄、間瀬、野積 経由)=10:51 猿ヶ馬場―11:07 雨乞山縦走路入口―11:14 八枚川分岐―11:40 能登見平―11:55 妻戸山分岐―12:01 弥彦山〜12:12 発―12:17 妻戸山分岐―12:29 能登見平―12:49 八枚川分岐―12:58 車道―13:06 猿ヶ馬場=(往路を戻る)=14:2
-0 新潟

 弥彦山は、越後平野の日本海際に、角田山や国上山と共にひとつの山塊を作る山である。山頂は、越後一宮として名高い弥彦神社の奥の院の置かれた弥彦山と、一等三角点の置かれた多宝山のふたつのピークに分かれている。
 角田・弥彦一帯は、春の花が素晴らしいため、山塊の隅々まで歩いておきたい。田ノ浦から入る旧銅山道は、お気に入りのコースであるが、登山口から始まっている林道開ノ木平線がどのように続いているかを確かめておきたかった。下りに使う点名「弥彦」の四等三角点が置かれた尾根からは、踏み跡が分かれており、最後はこの林道に飛び出すはずであった。時折雨が降る天気であったので、車道歩きで弥彦山に登るのもよいであろうということで出発した。
 田ノ浦から林道開ノ木平線に進むと、ゲートは開放されており、車を進めることができた。舗装された車道が、山肌を削って延々と続いていた。入口の案内図には、だいろ坂の下に出るように書かれていたのだが、枝尾根を回り込んだところで、突然林道は終わっていた。その先を眺めたが、山道のようなものは無かった。車道脇は、崖状に削られている所が多いため、上からおりてくると、車道に下りられなくなる可能性もありそうであった。車道の走り具合が判り、偵察の目的は果たすことができた。
 林道が辿れないのなら、旧銅山道から歩き出せば良いのだが、雨粒が時折落ちてくる状態なので、簡単に登って終わりにしたかった。今年は雪の訪れが遅いため、車道が冬季閉鎖中といっても、猿ヶ馬場までは、車で入れるはずであった。干支にちなんで、「猿」の字のつく地点から歩き出し、弥彦山の初詣とすることにした。
 野積の車道入り口は、コンクリートブロックが置かれていたが、一車線幅の隙間が設けられていた。車道の上には、木の枝が散らばっているのが目立った。猿ヶ馬場の弥彦スカイライン入り口に到着してみると、合流点をコンクリートブロックが塞いでおり、弥彦村方面に抜けられなくなっていた。ブロック手前に車を置いて歩きだした。
 弥彦スカイラインの閉鎖されたゲートの脇をすり抜けて車道を進んだ。雨乞山の通信施設への管理道に進み、山頂手前から三山縦走路に進んだ。雪は全くなく、落ち葉を踏んでの尾根歩きになった。関東の山とは、落ち葉が水分を含んで滑りやすいところが違っていた。八枚川登山口への分岐のある小ピークを越すと、緩やかな登りが続いた。海からの風が冷たく、のんびりと歩く気分にはなれなかった。このコースの途中には、風当たりが強くて矮小化したようなブナ林もあり、脇を車道が通過しているといっても、自然に浸ることができる。遠くに見えていた弥彦山の山頂も、次第に近づいてくる。
 裏参道の合わさる能登見平に着くと、その先は、整備の手が加わった道になる。階段登りを続けていくと妻戸山のピーク下で八枚川からのコースを会わせ、最後のひと頑張りで弥彦山の山頂に到着した。
 表参道からの登山者で賑わっているかと思ったが、テントを張って宴会中のグループがいるだけで、奥社前の広場には誰もいなかった。お賽銭をあげて初詣とした。腰を下ろしてひと休みしているうちに、見えていた国上山や日本海の海岸線が雲で隠れ、パラパラとアラレが降ってきた。長居は無用ということで下山に移った。
 途中、裏参道から登ってきた夫婦連れに会ったものの、三山縦走路に入ると誰にも会わなくなった。雨乞山への登り返しが面倒なため、八枚川コースの合流点ピークの先から、すぐ下に近づいている車道に下りた。
 車に戻り、大荒れの日本海を眺めながら家路に就いた。

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