0370

菩提寺山、高立山


【日時】 2003年12月23日(火) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 新津丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 菩提寺山・ぼだいじやま・248.4m・三等三角点・新潟県
 高立山・たかだてやま・276m・なし・新潟県
【コース】 菩提寺山:高山ぶどう園登山口から大沢公園へ 高立山:林道南登山口から北登山口へ
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/矢代田、村松
【ガイド】 菩提寺・高立山・護摩堂山周辺案内図(五泉市商工観光課)

【時間記録】 9:40 新潟発=(R.49、亀田、R.403、矢代田 経由=10:10 高山ぶどう園登山口〜10:25 発―10:43 大沢公園分岐―10:51 菩提寺山〜11:17 発―11:21 大沢公園分岐―11:41 東屋―11:49 大沢公園―12:05 高山ぶどう園登山口=(千貫石線、高立・十ヶ沢線 経由)=13:32 南登山口―12:37 不動尊跡地―12:47 高立山―13:05 北登山口―13:16 南登山口=(高立・十ヶ沢線、十ヶ沢線、白玉の滝、金津、R.403、亀田、R.49 経由)=15:00 新潟着

 新潟平野の内陸部の縁に沿い、新津、加茂、五泉にまたがって広がる丘陵地を、新津丘陵と呼ぶ。新津丘陵では、一等三角点も置かれている護摩堂山が良く知られているが、最近では、菩提寺山と高立山がハイキングの山として、人気が高まっている。菩提寺山は、新津市、小須戸町、五泉市の境界に位置しているが、それぞれ、石油の里、大沢公園、門前からの各登山道が整備されている。菩提寺山と高立山の各山頂に避難小屋があり、暖かく休むことができるのも冬の季節には有り難い。
 曇りの予報が出て、冬山装備の点検も兼ねて、雪のある山に出かけようと思って準備をしたものの、朝方の雨で起き出すきっかけを逸した。ゆっくり朝食をとっているうちに、太陽が顔をのぞかせ、これでは山に行かない訳にはいかなくなった。あれこれ考えて菩提寺山に行くことにした。菩提寺山周辺は、主に雪のある季節に好んで登っているが、高山ぶどう園からは登っていないことを思い出した。周辺の林道も、この季節なら、車を乗り入れて様子を見ることもできる。
 新津を越して大沢公園までは、車がすいていれば家から30分の距離で、角田山よりも近い。菩提寺山へは、高山ぶどう園登山口から登って大沢公園へ下ることにして、まずは、高山ぶどう園登山口へ向かった。高山ぶどう園登山口は、広い駐車場が整備され、きれいなトイレも設けられていた。このコースは、中部北陸自然歩道の一部として整備されている。
 菩提寺山へのハイキングコースは、1996年3月31日に初めて登りに来たが、当時整備中の大沢公園に辿りついたまでは良かったが、地図にある仏路峠の表示に惑わされた。「新潟のファミリーハイキング」によれば、「仏路峠からは菩提寺山の山頂まではもう目と鼻の先である」と書かれている。大沢公園は、仏路峠を越した先のように地図では思えた。現在は林道千貫石線が走っている山道に進んだものの、道型が無くなって、行き詰まってしまった。諦めかけた時、整備中の遊歩道を見つけた。砂利をまいたばかりの道を辿って、菩提寺山に登ることができたのだが、これが現在の大沢公園コースである。下山後、車をさらに走らせて、当初登る予定の高山ぶどう園登山口を見つけたが、このコースからは歩かないままになっていた。
 高山ぶどう園登山口の駐車場には、1台の車が置かれているばかりであった。大沢公園付近は路肩駐車の車で混み合っていたのとは対照的であった。小さな沢沿いの杉林の中の登りが続いた。尾根上に出るのかと思っていたが、窪地の中の登りが続いた。GPSで、大沢公園コースの尾根が近づいてきたと思ったら、窪地沿いの道と、尾根に上がる道の二手に分かれた。尾根に上がると、大沢公園コースが合わさって、すぐ先が石仏群が並ぶ仏路峠であった。窪地沿いの道を進めば、石油の里コースと合わさって、すぐ先で菩提寺山の山頂になるはずである。
 仏路峠から菩提寺山の山頂は、もう目と鼻の先である。山頂の避難小屋からは、ストーブの煙が上がって、中でハイカーが休んでいるようであった。日が差して暖かいため、外で休むことにした。五頭山塊や菅名山塊の眺めが広がっていたが、もやっており写真にはならなかった。簡単に登れる低山ではあるが、ここからの眺めは五頭山塊や菅名山塊の展望が開けて素晴らしい。
 下山は、大沢公園コースに進んだ。緩やかに起伏する尾根道で、この道の方が、終始杉林の中に続く高山ぶどう園コースよりは気持ちが良い。小さなピークは、巻き道が付けられているので、そちらを通れば少しは楽ができるが、尾根末端近くの東屋のある展望地をそのまま通過してしまうので注意が必要である。周囲の雑木林は、ナラに混じってブナも見られるが、大木は無い。
 大沢公園からは車道歩きで高山ぶどう園登山口へ戻った。先週の三浦半島のハイキングのように人家の間を歩くのとは違って、雑木林の中に続く道で、自然度は高いので、車道歩きも苦にはならない。
 車に戻った所で、林道に進んだ。GPSを車のフロントに置いて、林道の走り具合を確かめた。大沢公園から先の千貫石線は、すぐに未舗装の林道に変わり、途中で道が細くなったものの、高立・十ヶ沢線のT字路まで上がることができた。右折して、いつもは歩いている高立山登山口に向かった。ハイカーが歩いている脇を車ですれ違うのは、ちょっと悪い気がした。
 高立山の登山口は、二つあるようだが、いつもは北側の登山口からの往復になっている。林道をそのまま進むと、南側の登山口に到着した。少し先の護摩堂山との分岐まで車を進めてから引き返し、路肩に車を停めた。三台の車がすでに停められていた。
 南側登山口からは、車止めが置かれていたが、林道が続いていた。ただ、かなりの急勾配で、歩いていても息があがった。ひと登りした所の岩の下に、不動尊跡のお堂が置かれていた。ジグザグの林道を登っていくと高立山の山頂に到着した。
 高立山の避難小屋からも煙が上がって、中でストーブを燃やしているようであった。もっとも、眺めを楽しみながら腰を下ろすには、外は十分な暖かさであった。下りは、いつもの北登山口に向かった。青空に誘われて山にやってきた者も多いのか、すれ違う登山者も多かった。最後は林道歩きで車に戻った。両登山口は、10分程の歩きであるが、雪の季節はちょっとおっくうになってしまうだろうか。
 T字路に戻り、菩提寺山登山口を通り過ぎて、十ヶ沢線から白玉の滝に抜けた。最後は枯れ草の枝が車の腹をする状態になり、このコースを車で入るのはお勧めではなかった。やはり、菩提寺山や高立山は、麓の登山口から歩いて丁度良い低山である。
山行目次に戻る
表紙に戻る