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猿平山、要害山、観音山


【日時】 2003年12月7日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雨

【山域】 加茂丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 猿平山・さるひらやま・218m・なし・新潟県
【コース】 林道麻布谷鹿峠線の峠部より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/加茂
【ガイド】 なし

【山域】 加茂丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 要害山・ようがいやま・141m・なし・新潟県
【コース】 東大崎より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/加茂
【ガイド】 なし

【山域】 見附丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 観音山・かんのんやま・76m・なし・新潟県
【コース】 観音山公園
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/三条/見附
【ガイド】 なし

【時間記録】 9:30 新潟発=(北陸自動車道、三条燕IC、R.289、東大崎、林道麻布谷黒水線、林道麻布谷鹿峠線)=10:36 峠発―10:52 猿平山―11:08 峠=(林道麻布谷鹿峠線、林道麻布谷黒水線 経由)=11:18 東大崎発―11:28 北西尾根末端―11:49 要害山―12:03 山道入口―12:08 東大崎=(見附 経由)=13:30 観音山=(中之島見附IC、北陸自動車道 経由)=15:30 新潟着

 猿平山は、加茂丘陵南部の十六山の峰続きの山で、北側を林道が通過しているが、山頂への道は無い。
 要害山は、加茂丘陵の南西部の東大崎にある山である。三条から下田に向かう国道289号線を通る時、この山の下を通過することになる。
 観音山は、見附市内の丘であり、山頂一帯は、観音山公園となり、車道が通過している。

 雨の日曜日になった。昨日登った代官山の記録を纏めるために加茂の地図を眺めているうちに、猿平山への林道が新しく書き加えられていることに気が付いた。この林道は、以前、里山に登った後に車を進めたことがあったが、地図の破線部に道が付けられていて、稜線上で猿倉山の東に出たと思っていた。枝分かれした林道を西に進んでみたが、杉林が広がるだけで、どこが山頂か判らずに、猿平山に登ったといって良いか確信が持てずに登頂とは記録にも書かないでいた。新しい地図を見ると、猿平山をは逆の十六山に向かって歩いていたことになる。
 冬型も強まり、林道もじきに雪に閉ざされそうであった。猿平山に向かっては破線も書かれているので、林道からひと登りで終わりそうであった。雨が降っていたが、前日に引き続き、加茂丘陵の山に出かけることにした。
 東大崎から林道麻布谷黒水線に進んだ。麻布谷沿いに舗装された車道を進むと、右手に林道麻布谷鹿峠線が分かれる。この林道も幅が充分にある走りやすい車道である。一気に高度を上げて峠部に出ると、稜線沿いの林道が交わり十字路になっている。林道麻布谷黒水線の先は未舗装に変わっている。車を停めて、前回とは逆の左に歩き出した。
 未舗装の林道を歩いていくと、猿平山と思われるピークの下を巻いてそのまま通過していった。山道のようなものも見あたらないので、藪コギの覚悟をした。林道からひと登りと思っていたので、長靴は履いたものの、傘をさしただけで、雨具は着ていなかった。
 庚申塚の脇から、傘を杖代わりにして杉の植林地を登った。高いと思われる所に辿り着いたが、GPSの表示はまだ先を示していた。僅かに下った先で登り返した所が山頂のようであった。密生した笹藪を進む必要があり、全身ずぶ濡れになってしまった。下った所には、林道の痕跡が見られたが、完全に笹で覆われていた。笹原と灌木の藪の中にススキの生えた小広場があり、ここが猿平山の山頂のようであった。測量のために、灌木が切り倒された跡なのだろうか。引き返す途中の藪コギで、さらにずぶぬれになってしまった。傘をさして、簡単に登るつもりであったのだが。
 猿平山に続いては、要害山の偵察を行っていくことにした。雨の中の藪コギはしたくはなかったが、登山道があるのかどうかだけでも確かめておきたかった。
 林道麻布谷黒水線を戻り、林道入り口の路肩に車を停めた。山の麓には人家が広がっており、車の駐車場所が難しかった。要害山の尾根の末端部の上には、人工物が見えている。そこに至る道があるかと期待した。山裾には、コンクリートの壁が設けられていた。これは、土砂崩れの被害防止を目的としたもののようであった。壁の後側に回り込むと、斜面を上がっていく山道が見つかった。しめしめと思って進むと、少し登った所の墓地で行く止まりになっていた。脇の斜面を見ると電柱が続いており、それに沿って踏み跡らしきものがあったので、下からの登り直しになった。
 電柱に沿って登っていくと、最後は踏み跡もおぼろになり、急斜面を枝に掴まっての登りになった。尾根上に出ると、反対側は、芝地が敷き詰められ、公園風に整備されていた。どうやら浄水場の敷地のようであった。崖の縁にはロープが張ってあったので、中には入らず、その縁を回り込んで山頂方向に進んだ。小ピークを回り込むと、尾根沿いの踏み跡に出た。桜の木が植えてあり、春はお花見を楽しむ所なのだろうか。
 山の斜面が近づいたところで踏み跡は消えたが、藪も薄いので先に進んだ。再び踏み跡が現れて、杉林の中の登りになった。ひと登りすると、赤い鳥居が立ち、傍らに木のお堂があり、中には石の祠が置かれていた。この踏み跡は、このお堂への参道のようであった。この祠が何の神様かは判らず、この点については、地元の人に聞くしかなさそうである。
 ここは、山頂の一画で、台地状の地形に、土塁状の急な段差が現れた。一帯は薄暗い杉林が広がっていた。下生えの草を掻き分けて、奥の最高点まで進んだが、山頂標識のようなものは無かった。
 帰りは、鳥居からの急斜面を下ったところから、直進する形で踏み跡が続いていた。この道を下ると、山の斜面に作られた耕作地の作業小屋の脇に飛び出した。この道が山頂の祠への参道のようであった。最後は山裾に沿って走る農道を歩いて車に戻った。
 偵察のつもりが、そのまま山頂を目指すことになってしまった。要害山で、2万5千分の1地図「加茂」に載っている20山を登り終えた。「加茂」は、新潟県の地図のうちで、1枚のうち最も多くの山が載っている地図である。最高峰は猿毛岳の326.7mで、後は100〜200mの低山なかりである。一般的な登山の対象にはならないが、地図に載っている実線や破線の林道や山道は無いことが多く、登るには頭を捻って考える面白さがある。大分遊ばせてもらったが、次の遊び場所を考える必要がある。
 下りの途中で滑って転んで泥だらけになった衣類を着替えた。これで藪コギ山行は終わりになったが、見附に車で登ることのできる観音山があるのを思い出したので、このついでに寄っていくことにした。観音山の入り口は判りづらく、栃尾方面にそのまま進んだ引き返すはめになった。
 山頂一帯は、公園となり、記念碑や東屋が置かれていた。晴れていれば、粟ヶ岳方面の眺めが良さそうであった。車を下りて、脇の東屋に登って、あっさりと登頂終了となった。
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