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五味沢山


【日時】 2003年11月29日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 加茂丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 五味沢山・ごみさわやま・150.6m・三等三角点・新潟県
【コース】 西山より 【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/加茂
【ガイド】 なし
【温泉】 七谷コミュニティーセンター 100円 備品無し(沸かし湯)

【時間記録】 8:10 新潟発=(R.49、茅野山、R.403、加茂、黒水、R.290 経由)=9:30 西山の林道入口〜9:40 発―9:42 農道分岐〜10:04 発―10:34 尾根取り付き―10:56 五味沢山〜11:23 発―11:46 尾根取り付き―12:15 西山の林道入口=(往路を戻る)=15:30 新潟着

 五味沢山は、加茂の南に広がる丘陵地帯にある山で、加茂川左岸の西山集落の西に位置している。
 全国的に雨の予報の出た週末になった。雨から逃げようは無さそうなため、新潟に腰をすえることになった。朝は、小雨が時々ぱらつく天気になった。加茂の丘陵地帯の山のうち、三角点が置かれたピークで残されている五味沢山に出かけることにした。
 五味沢山は、少し奥まった所にあり、どのようなコースでアプローチするかが問題であった。地図を見ると西山から曲谷方面に、五味沢山の南の稜線を越して破線が通じている。この道を使い、稜線上からは、ヤブコギで山頂を目指すことにした。
 R.290は、加茂から下田に抜けるためにいつも使っている道である。艶柳橋で加茂川を渡ると、その先僅かで西山に到着する。地図に従い集落内を抜けると、細い林道が始まっており、その入口に駐車スペースがあったので、ここから歩き出すことにした。
 歩き始めてすぐに分岐に出て、左の農道に進んだ。水田の脇を歩いていくと、谷奥でヨシの原に出て、道は無くなってしまった。山の斜面を見上げると、葉が落ちて見通しの良さそうな雑木林が広がっているのだが、麓一帯は深い笹藪で、このコースを先に進むのは無理であった。
 作戦変更ということで地図を見ると、歩き始めの林道は北の谷間に続いており、その終点から尾根に取り付けば、五味沢山の山頂に直接登ることができる。必ず登れるという保証はないが、このコースを試してみることにした。林道に戻り、先に進むと二手に分かれたので、左の道に進んだ。植林の作業道であったのかもしれないが、現在ではほとんど使われていないようで、地面も水を含んでふかふかしていた。稜線部を切り通しで越すと、谷間に向かっての下りになった。谷間が近づくと、ススキでおおわれて、掻き分けて歩くような状態になった。
 このルートもダメかなと思ったが、林道跡のUターン地点で谷奥の西に向かう林道跡が見つかった。しばらく林道跡の藪漕ぎを続けると、谷が左右に分かれた。正面が、五味沢山に通じる尾根のようであった。ススキを掻き分けると、2m程に掘り込まれた沢が流れていたのでこれを越し、山裾に到着してみると、もう一本用水堀が流れていた。
 尾根に取り付いて、ようやく普通のヤブコギ山行になった。葉もすっかり落ちて見通しの良くなった雑木林は歩くのには支障はなかった。尾根をひと登りするとピークの上に出て、ここが五味沢山の山頂のようであった。前方の木の枝にビールの空き缶が逆さまに差し込まれていたので、進んでみると、左右に踏み跡が続いていた。どうやら、加茂市と下田村の村界線に沿って境界見出しの杭が打たれているので、そのための踏み跡のようであった。このルートをたどれば、もう少し楽に登れるようであった。どこが取り付きかを推測すると、R.290の薬師山の麓近くで、林道が西に向かって延びているので、その終点から稜線伝いに続いているように思えた。村界線コースの方が楽に歩けたかもしれないが、今回のルートは、満点とはいえないが、山頂まで登ることができたので、合格点はとったことになる。
 山頂には三角点があるはずであったが、見回したところでは、見あたらなかった。落ち葉を足の先でどけながらそれらしい所を探っていった。最高点近くにようやく見つけて、すっきりした気分になった。三角点は、泥に埋まって上面がかろうじて出ているだけであった。かたわらに立つ枯れ木をよく見ると丸棒で、測量の紅白棒が、すっかり色あせたものであった。
 下りは、違う尾根に入り込みかけて引き返す場面も現れた。GPSに取り込んだコースとは別のコースを歩いたため、トラックデーターの表示を参考にしたが、これが失敗であった。トラックバックの際には、トラックのライン表示を参考にするのではなく、登る途中でマークを何点もうっていき、帰りはこの点をたどっていくのが間違いのないようである。
 丘のような山であるが、ちょっとした山なら登ることのできる2時間半もの時間かかってしまった。車に戻ってひと休みしているうちに雨が降り出して、山歩きを続ける意欲が無くなってしまった。いつもの七谷コミュニティーセンターで風呂に入り、家に戻った。
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