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ホウキブナ、カナベラ山


【日時】 2003年24日(月) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴れ

【山域】 川内山塊周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 ホウキブナ・ほうきぶな・533.9m・二等三角点・新潟県
【コース】 五十島より 【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/馬下
【ガイド】 LATERNE7号

【山域】 飯豊連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 カナベラ山・かなべらやま・417.9m・四等三角点・新潟県
【コース】 林道黒岩大牧線より 【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/津川
【ガイド】 なし

【時間記録】 7:20 新潟発=(R.49、道の駅三川、五十島橋 経由)=8:30 五十島駅〜8:44 発―9:01 日の沢砂防ダム―9:32 西山無線中継所―9:53 No.13 鉄塔〜9:59 発―10:21 ホウキブナ〜10:26 発―10:42 No.13 鉄塔〜11:12 発―11:28 西山無線中継所―11:47 日の沢砂防ダム―11:58 五十島駅=(五十島橋、R.49、大牧、林道黒岩大牧線)=12:23 林道分岐広場〜12:45 発―13:06 カナベラ山〜13:10 発―13:28 林道分岐広場=(林道黒岩大牧線、発電所前、R.49 経由)=16:00 新潟着

 ホウキブナは、菅名山塊の南に位置する、阿賀野川、長谷川、五十母川に囲まれた山塊の最高峰で、二等三角点が置かれている。地図には名前は記載されておらず、点名は「東山」、麓を貫いている磐越自動車道のトンネルは、「西山トンネル」となっている。五十島の集落では、ホウキブナと呼び慣わしているようである。
 カナベラ山は、白髭山を最高点とする山塊が阿賀野川に落ち込む所にあるピラミッドピークで、大牧の集落の背後に聳えている。地図には名前は記載されていない。

 11月始めに引いた風邪による咳が止まらず、三連休の初めの二日間は自宅に閉じこもっていたが、三日目はひさしぶりの晴天の予報が出て、山に行かない訳にはいかなくなった。遠出は避けて、近くの山のうちからホウキブナに出かけることにした。
 登山口の五十島に向かう前に、三川道の駅によって、朝食を取りながら、ホウキブナの地形を良く眺めた。登り始めは、結構急斜面が続くようであった。
 五十島の集落内は道が狭いため、五十島駅に車を止めて歩き出した。踏切方向に戻り、郵便局を過ぎた所で、右折して車道を進んだ。集落の集会所で道は二手に分かれ、直進はすぐ先で行き止まりとなり、右の道が正解であった。坂を登ると、T字路に出て、ここは左折。杉林の中を進んでいき、高速道路の手前で、安田線17の標識に従って、林道へと右折。道なりに進んで高速の下をくぐり抜けると、砂防ダムの堰堤の下に出て、ようやく登山口に到着となった。ここに辿りつくのが、一番判りにくいかもしれない。
 堰堤脇のコンクリートで固められた坂を登ると、西山トンネルの入り口に出た。トンネルに車が吸い込まれ、はき出されていた。安田線No.19と書かれた巡視路の案内板があり、杉林に続く道に進んだ。ひと登りすると、雑木林の中のジグザグの道になった。木々の葉はすっかり落ちて、林は見通しが良くなり、柔らかい日差しに包まれていた。ただ、道の上を落ち葉が覆い、足元の傾斜が判らないため、スリップしないように注意が必要であった。尾根上の送電線鉄塔に出ると、その先は緩やかなトラバース道になった。
 登山道と言ってよい、良く整備された道であった。道の脇には、炭焼き跡や鉄塔を移動させた後の石組みや穴が残されていた。
 尾根の張り出し部に向かって登ると、西山無線中継所の建物が置かれていた。5名程の作業員が工事をしており、挨拶をして通り抜けた。小さなシャベルカーも二台あり、ヘリコプターで荷揚を行っているようであった。冬の訪れ前に工事を終えるため、休日返上の作業のようであった。
 前方に見える小高いピークがホウキブナの山頂のようであった。急坂を登っていくと、送電線No.13の鉄塔に出た。ここからは、遮るもののない展望が広がっていた。阿賀野川対岸の黒山や白髭山は手に取るようで、その向こうには、二王子岳、蒜場山、飯豊の主稜線の眺めが広がっていた。飯豊はすでに真っ白になっていた。阿賀野川が大きく蛇行していた。
 送電線のすぐ上で、巡視路は北の尾根へと下っていったので、ここから藪に入ることになった。見ると、ピンクのテープが列状に付けられていた。踏み跡も付けられており、これを辿っての歩きになった。
 大した標高差もなく到着したホウキブナの山頂は、灌木が乱雑に切り倒されていた。最近、三角点の測量隊が入ったようであった。伐採地といった風で、あまり良い感じではないので、三角点の写真を撮るなり引き返した。
 No.13の鉄塔に戻った所で、大休止にした。ひさしぶりの晴天のもと、眼下の眺めを楽しんだ。汽車の汽笛が聞こえたが、どこを走っているのかは判らなかった。今年は残り少ないであろう晴天の山を楽しむべく、湯を沸かしてのんびりした。
 帰りに、集落内のT字路をそのまま直進してみた。車道は行き止まりになったが、坂を下る階段があり、駅前の車道に下り立つことができた。近道には違いないが、人家の庭先をかすめるため、様子が判らずにきょろきょろしていると、不審に思われる可能性がある。
 時間もまだ早かったため、大牧の集落の上のカナベラ山を登っていくことにした。大牧の広い駐車場脇から始まる林道黒岩大牧線は、道路地図に記載されていないため、GPSを車のフロントに置いて、林道の走り具合を地図に落とすことにした。
 一気に高度を上げると、白髭山の山腹を通過している林道への連絡道が分かれる。ここには広場があり、カナベラ山の山頂が目の前に迫っていた。予定になかったため、まずはGPSのルートを作成してダウンロードし、地図を印刷した。
 送電線の鉄塔が、直ぐ上に見えたが、広場の回りはススキに覆われており、鉄塔に至る道は見あたらなかった。林道の切り通し部から取り付くのかと思ったが、そこにも見あたらなかった。ススキの中をかきわけて鉄塔の左を狙って進むと、送電線の下に沿って付けられた巡視路に飛び出した。鉄塔は小高い所にあるので、左にショートカットして尾根に乗ると、はっきりした踏み跡が続いていた。急斜面であったが、この踏み跡のおかげで、楽に登ることができた。
 山頂の一画に出たところで、この踏み跡は南の斜面に下りていった。この山の点の記を見ると、R.49側から登ってくるようにあるので、この道がそうなのかもしれないが、途中はかなりの急斜面である。三角点は、南東のはずれにあるので、ここから藪に突入した。かすかな踏み跡を認めることができたが、体をすり抜けさせるのに苦労するような枝が密生している所もあった。新しい三角点を見つけて、カナベラ山の山頂を確認することができた。木立に囲まれて展望は無かった。下りの途中、木立が切れて白髭山の展望が大きく広がっていた。
 下山後、林道を先に進み、峠の茶屋の下でR.49へ戻った。GPSの記録を地図に落としてみると、林道は荒倉山のすぐ下を通過していることに気が付いた。荒倉山の三角点へは以前に登っているが、地図に書かれているピークには登っていないので、いつか機会をみてということになった。

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