0335

大天狗山、箕輪山、カタガリ山


【日時】 2003年5月25日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 川内山塊周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 大天狗山・だいてんぐやま・489m・なし・新潟県
【コース】 林道箕輪線北側より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/御神楽岳/越後豊川
【ガイド】 なし

【山域】 川内山塊周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 箕輪山・みのわやま・499.1m・三等三角点・新潟県
【コース】 林道箕輪線南西側より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/御神楽岳/越後豊川
【ガイド】 なし

【山域】 川内山塊周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 カタガリ山・かたがりやま・634m・なし・新潟県
【コース】 林道新箕輪線西側より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/御神楽岳/越後豊川
【ガイド】 片雲往来阿賀南の山々
【温泉】 みかぐら荘 500円

【時間記録】 8:30 新潟発=(R.49、揚川、谷沢、林道箕輪線)=9:05 大天狗山北側作業道入口〜9:10 発―9:25 作業道終点広場―9:35 大天狗山―9:42 作業道終点広場―9:50 大天狗山北側作業道入口=10:11 箕輪山南側林道入口―10:28 箕輪山―10:37 箕輪山南側林道入口=(林道新箕輪線)=11:12 カタガリ山南側駐車スペース―11:51 カタガリ山―12:23 カタガリ山南側駐車スペース=(八田蟹、上川、R.49 経由)=15:20 新潟着

 川内山塊の東には、谷沢川、御番沢川、常波川、阿賀野川に挟まれた山塊がある。この山塊を貫いて林道箕輪線及び林道新箕輪線が開かれ、この山塊へのアプローチがしやすくなっている。林道沿いには、箕輪山、大天狗山、カタガリ山などがあり、林道から山頂までは僅かな距離である。大天狗山と箕輪山は、登山の話題にのぼったことは無い山である。カタガリ山は、南端が岩壁になった岩山で、特徴のある姿をしており、近くの日光寺の伝説の舞台にもなっている山である。
 今年の冬は、二倉山に登ったが、その奥の大鱒谷山へは、林道の雪解けを待っている間に、時期を逸した。林道新箕輪線の峠部から大鱒谷山へ踏み跡でもないかと偵察するために、出かけることにした。ピークハントとしては、林道沿いの箕輪山、大天狗山、カタガリ山に登るべく、地図の検討をして出かけた。
 谷沢から林道箕輪線に進むのは初めてであったが、舗装道路が続いた。谷沢川沿いに南に向かった後、北に折り返して高度を一気に上げると、新箕輪林道が分かれる三叉路に出た。大天狗山の山頂は、この分岐の上にあるが、北側に回り込んだ方が登りやすそうであった。林道を進んで山腹を半周して回り込むと、伐採地が広がっていた。ふるさと林道箕輪線の看板の立つ駐車スペースがあり、その前から、伐採地に向かって作業道が上がっていた。伐採地上部から尾根に取り付けば、大天狗山の山頂へはひと登りのようであった。
 山に向かって左に向かって延びる作業道に進むと、右上に道が分かれた。伐採地の右上をねらってこの道に進むと、大きく迂回してきた作業道に再び乗って、尾根上の広場に到着した。ここからは、少し伐採地の縁を辿った後に、藪に突入した。藪の下生えはツバキが多く、ヤブコギもそれほどの苦労では無かった。
 大天狗山の山頂に到着したが、藪に囲まれて、切り開きのようなものも無かった。三角点もないことから、一番高そうな所に立って、といっても木の枝の上だが、登頂成功ということにした。
 下りは、練習を兼ねてGPS 頼りに下ったら、急斜面になった北側の伐採地に早く出てしまった。藪の中で、方向が南にずれたと思って、北側に修正したのが、過剰になったようである。GPS 頼りに歩く時には、蛇行に陥らないように注意が必要なようである。
 後でGPSのトラックデーターを見ると、林道よりも北側から歩き出していた。行きも帰りも同じ位置なので、林道の位地の方がおかしいようである。GPSを使い出してから感じることであるが、地図上での林道の標示というのは、実際と違っていることも多いのではないだろうか。
 車を停めた所からは、林道の奥に箕輪山の山頂を良く望むことができた。箕輪山も、山腹に伐採地が広がっていた。ただ、箕輪山と思われるところは、明確なピークになっておらず、むしろその北側の方が、山頂のように見えていた。地図だけであると、登っている最中に、心に疑念が生じるかもしれない。
 箕輪山の南西部の林道のカーブ地点から作業道が分かれていた。この道を辿ってみたが、折り返すこともなく、南東の稜線に向かって離れていった。作業道入り口から山頂めざして直登することにした。周辺には、山菜採りが何人か入っていたが、山をめざすのは私だけであった。
 伐採地は草が茂って歩きにくくなっていた。伐採地の終点からは、薄い藪の斜面の登りになった。じきにピークの上に出て、東側に進むと、藪が薄くなって、地面すれすれに三角点が頭を出していた。コース取りがうまくいって、自己満足に浸ることができた。木の枝を掴みながら下っていくと、すぐに車に戻ることができた。
 続いてカタガリ山に向かった。林道新箕輪線に進むと、一端が切り落ちた岩峰のカタガリ山が目に飛び込んできた。林道は大きく山を巻いており、林道の側壁はコンクリート吹きつけとなっており、北側からは山に取り付くことは不可能であった。
 カタガリ山の南側に回り込むと、地図では切り通しの崖マークが続いているのだが、林道脇には雑木林が広がっていた。取り付くぶんには支障はなさそうであった。林道脇に空き地があったので車を停めた。
 空き地から少し戻ったところから山に取り付いた。踏み跡のようなものはなく、密な藪が続いた。尾根に上がってから南東に向きを変えたが、藪に阻まれて、山頂までどれくらいの距離があるのか判らなかった。一歩ずつ、木の枝を掻き分けては、体をすり抜けさせていくヤブコギが続いた。時折枝を切った鉈目は見られて、歩いた者がいたのだなと心の支えにはなったが、歩く助けにはならなかった。
 実際の時間40分よりも長く感じる登りの後に、最高点に達した。木の上に乗って背伸びしても、展望は得られなかった。昼食の時間になっていたが、腰を下ろすスペースもなかった。林道から見た岩山の姿を思い出して、その上に立っている自分の姿を重ね合わせた。藪山の山頂なんてものは、このように藪に囲まれているのが普通である。なにが面白くて登っているのかと聞かれれば、答えに詰まるところもある。
 これだけの藪山だと、赤布を付けると相当な数が必要で、下山時に見落としてゴミを残す可能性がある。今回は、GPSの練習ということもあり、尾根上の一箇所だけに赤布を付けてきた。下山は尾根を外さないように注意しながら下り、時折、コースからそれていないかGPSを確認した。磁石では、方向は判るが、藪の中で自分の位地を確認することは難しい。GPS のおかげで、尾根上の屈曲点は確実に把握でき、後は、林道に向かって真っ直ぐ下っていくだけになった。
 林道までもうすぐという所で、4名グループが登ってくるのに出会って驚いた。このような藪山に興味を持つ人が他にもいるということは、自分自身の励みにもなる。
 車に戻り、大鱒谷山の偵察に向かった。峠付近で路肩の藪を見ていったが、踏み跡のようなものは無かった。大鱒谷山は、残雪期に人ヶ谷山から回るのがよさそうということで、偵察は終わりにした。
 藪ぼこりで、体が汚れたたため、みかぐら温泉に入るため、八田蟹に向かって林道を下った。今回、林道新箕輪線の全線を走ったが、思ったよりも良い道であった。次は、雪の季節にこの林道を歩くことにしよう。
山行目次に戻る
表紙に戻る