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尖山、談合山、三本ぶな山


【日時】 2003年5月18日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 東山連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 尖山・とんがりやま・591.7m・四等三角点・新潟県
 談合山・だんごうやま・553m・なし・新潟県
 三本ぶな山・さんぼんぶなやま・576m・新潟県
【コース】 県道栃尾山古志線田代より
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/長岡/半蔵金
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:30 新潟発=(北陸自動車道、中之島見附IC、R.8、川崎北、R. 351、北荷頃、半蔵金 経由)=9:40 田代〜9:57 発―10:14 溜池―10:24 尖山下―10:32 尖山―10:40 尖山下―11:12 談合山下―11:29 談合山―11:42 談合山下〜11:53 発―12:28 ブナ山無線所―12:29 三本ぶな山―12:30 ブナ山無線所―12:56 談合山下―13:12 尖山下―13:16 溜池―13:22 田代=(往路を戻る)=15:30 新潟着

 長岡東山連峰の東の、栃尾市及び山古志村と守門村との境界部には、600m程の標高を持つ山塊が広がっており、地図には、尖山、談合山、三本ぶな山といった山名が記載されている。これらの山を結ぶかのように、山頂近くを林道が通過している。
 2万5千分の1地形図「半蔵金」では、北西部に記載されている鋸山を中心とする東山連峰に目がとまる。この地図では、南西部の虫亀を中心にして、錦鯉の養殖池となっている溜め池が無数に点在しているのが印象的である。半蔵金の東側には、標高600m近くの丘陵地帯が広がり、尖山、談合山、三本ぶな山といった山名が記載され、興味が引かれる。2001年2月11日に、半蔵金から鋸山に登った時、背後にこれらの山の眺めが広がっているのを見て興味を持った。
 地図では、尖山、談合山、三本ぶな山の山頂近くを林道が通っているが、その入り口は、守門村の福山新田で、新潟からは遠い。また、車が林道に入れれば良いが、歩くとなると、距離が長すぎる。栃尾市と山古志村の境界となる田代の峠部からは、林道が東に向かって延び、溜め池から先は破線が尖山の北西部の肩へ上がっている。この破線であるが、山の斜面を斜め直線的につっきって上がっているので、それなりに幅のある林道のように思えた。山頂近くの林道まで上がることができれば、談合山まではそう遠くはない距離である。今週、折り畳み式自転車を買ったので、それを使って林道を走り、三本ぶな山まで足を延ばそうという計画を立てた。
 半蔵金付近も、この周辺の山を登るために何回か訪れて、お馴染みになってきた。田代の峠部には空き地があり、車を停めた。山菜採りのシーズンで、地元民以外の山菜採りの禁止や林道への車の乗り入れ禁止という看板が数多く立てられていた。峠から分かれる林道を見ると、車の轍が残されていたが、この先への車の進入は控えることにした。
 自転車にまたがって林道をさっそうと走ろうとしたが、傾斜があって、すぐに息が切れてしまった。未舗装の林道では、車輪が小さな自転車は抵抗が大きく、ちょっとした登り坂でもこぐのが難しくなるようであった。自転車を押して歩き、平らになると乗るということの繰り返しになった。
 林道を進んでいくと、大きな溜め池のほとりに出た。緑色をした水の中には、大きな錦鯉が泳いでいた。水面の向こうに頭を見せているのが尖山のようであった。その先も林道は続き、池の北の端からは、折り返すように山の斜面を上がっていった。自転車を押しながら登っていくと、汗がしたたり落ちてきた。
 尖山の山頂下で、林道に飛び出した。南の方向にも林道は続いていたが、かなり荒れた感じであった。林道を北に折り返したところで、尖山への登り方を考えた。守門村と山古志村の村界線に沿って、山道が切り開らかれていた。ブナヤナラの雑木林の中を登っていくと、山頂の一画に到着した。山道は、南に向かっても続いていたが、東の伐採地に少しそれると、広場の中に三角点を見つけることができた。守門岳が雪を頂いた姿を見せていた。
 林道に下りて、北に向かって自転車を走らせた。はじめ、良く目立つ578mピークを談合山と思ったが、地図で談合山と記されている553mピークは、さらにその先であった。自転車の下りは、ブレーキを握ってスピードを落とすのに夢中になり、気が付くと行きすぎていた。自転車を引きずって戻るはめになった。
 553mピークから東に延びる尾根は杉林になっていたので、南に走る沢を越して林道が東に向かうところから山に取り付いた。見通しの利かない杉林の中を、高みに向かって登っていった。最高点と思われる場所は、倒木で身動きもままならぬ状態であった。山頂標識や人工的なものはなにも見あたらなかった。このピークは、村界線からもはずれており、人は入らないようであった。
 山を下りたところで、ひと休みした。風景を眺めていると、台地の上に無線基地のアンテナが立っているが、そこが三本ブナ山のようであった。そこまでは、鍛冶場沢川の源頭部を大きく巻く必要があり、まだ遠かった。
 自転車にまたがってのダウンヒルと、自転車を押しながらの大汗をかいてのヒルクライムが交互に続いた。途中で、山菜採りのためと思われる数台の車とすれ違った。林道は、木の枝が車の横腹をするので、地元民以外の乗り入れは止めておいた方が無難なようであった。自転車を押している姿を怪訝そうな顔で見られた。
 三本ブナ山に到着すると、中継基地があり、ブナ山無線所という標識が掲げられていた。山頂部は、建物のすぐ裏手で、一帯にはブナ林が広がっていた。ここまでの林道沿いにもブナ林が広がっていたが、炭焼きや薪採りに使ってきた山なのか、太い木は無いようであった。
 戻りも、自転車で汗を流すことになったが、時間的には、歩きよりは速かったと思う。しかし、いつもの登山とは違う筋肉が痛くなってきた。歩きであったら、アップダウンも大きくなく、ただ距離が長いだけなので、筋肉痛とは無縁であったはずなのだが。
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