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弥彦山


【日時】 2003年3月1日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 弥彦・角田山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 弥彦山・やひこやま・634m・無し・新潟県
【コース】 八枚川登山口より雨乞山コース・妻戸尾根周遊
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/弥彦
【ガイド】 なし
【温泉】 てまりの湯 500円(タオル付き)

【時間記録】 9:30 新潟発=(新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線、経由)=10:50 八枚川登山口〜11:00 発―11:21 雨乞山分岐―11:54 能登見平―12:13 妻戸山分岐―12:16 弥彦山〜12:40 発―12:46 妻戸山分岐―13:34 八枚川登山口=(往路を戻る)=15:30 新潟着

 弥彦山は、越後平野の日本海際に、角田山や国上山と共にひとつの山塊を作る山である。山頂は、越後一宮として名高い弥彦神社の奥の院の置かれた弥彦山と、一等三角点の置かれた多宝山のふたつのピークに分かれている。弥彦山への登山道としては、弥彦神社からの表参道と、日本海側の西生寺からの裏参道が良く利用されているが、中部北陸遊歩道として、西に延びる妻戸尾根沿いに登山道が整備され、それに加えて、八枚川登山口より雨乞山近くの三山縦走路への道も整備され、周遊コースとして歩くことができるようになった。
 2月下旬の先週になって、雪割草が咲き始めたという話を聞いた。3月は、雪割草の花が開く時期ではあるが、同時に残雪歩きの山で忙しい時期でもある。残雪歩きを続けているうちに、雪割草の盛りも終わっているということが多い。先週の会津の山の疲れが残っていたのと、明日は川内山塊の大方山の予定が入っていたため、少し体力を温存しておく必要があった。天気予報は、昼前から雨というものであった。雨が降っていたなら家に居ようかとも思っていたが、天気も持ちそうなため、弥彦山へ雪割草を見に行くことにした。
 八枚川登山口に到着してみると、5台の車が停まっているだけであった。すでに登山を終えてしまったか、悪い天気予報のために登山を諦めたかのどちらかであろう。ひさしぶりに、プラブーツではなく、長靴を履いての山行になった。
 八枚川登山口からは、妻戸山へ続く尾根が中部北陸自然歩道として整備されているが、最近、雨乞山近くの三山縦走路へ上がる道も開かれている。登りだしてすぐのベンチの脇に、雨乞山への登山道を示す標識も立てられていた。滝の落ち口で沢を渡ると、その対岸の尾根に登山道が続いていた。沢沿いにも踏み跡が続いているが、帰りに確かめてみると、少し先の杉林で消えていた。ここはうっかり迷い込まないように注意が必要である。
 尾根沿いの道は、歩くものは少ないためか少しはっきりしない所もあるが、落ち着いて見れば迷うこともないであろう。ひと登りした所で、雪割草の白い花を見つけることができたが、曇り空のためか、花は閉じたままであった。木で階段を作ったり、ロープを張ったりで、整備中のようであった。
 登りも長くは続かず、三山縦走路の通じている尾根に上がることができた。この先は、昨年の三山縦走の際に歩いているので、今日の登山での、知らなかった区間の歩きもこれで終わりになった。雨乞山はすぐ近くであるが、弥彦山はまだ高く聳えていた。この先の尾根は、木立の間隔も開いており、左手には日本海、右手には白山・粟ヶ岳方面の眺めが広がり、気持ちの良い歩きになった。山はまだ枯れ草色であったが、雪山が続いた目には、充分春を感じさせてくれた。ナニワズの黄色い花も咲き始めていた。春に出会うという目的はかなえられた。
 昨年の春は、ここらで時ならぬアラレに打たれて、山頂のレストハウスの暖かいラーメンを励みに登りを頑張ったことも良い思い出になった。裏参道からの道が左から合わさると、能登見平で、弥彦スカイラインをかすめると、再び尾根沿いの登りが始まった。妻戸山下の分岐まで上がると、弥彦山の山頂も目の前に迫ってきた。
 残雪で滑りやすい道を登り切ると、弥彦山の山頂に到着した。曇り空ながら、新潟平野の東の縁に沿って続く山並みを眺めることができた。日本海の海岸線も、南に向かって長く続いていた。時間も遅くなったせいであろうか、休んでいた登山者は二名のみで、静かな山頂であった。
 下山は、妻戸尾根を下った。尾根を下りきろうかというところで、雪割草が咲いているのに出会うことができた。花が開いているものもあり、今日の目的を果たすことができた。妻戸尾根は、以前よりも階段が増えたような感じで、下りでも足が草臥れた。これからは、雨乞山分岐経由で登って、妻戸尾根は下り専用にした方がよさそうである。

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