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小貫木山


【日時】 2001年1月26日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 権現堂山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 小貫木山・こつなぎやま・510.0m・四等三角点・新潟県
【コース】 大倉沢大橋北東の林道分岐より
【地形図 20万/5万/2.5万】 日光/須原/須原
【ガイド】 なし
【温泉】 神湯温泉倶楽部 800円(タオル、バスタオル、浴衣付き)                      
【時間記録】 6:30 新潟発=(関越道、堀之内IC、R.17、四日市町、R.252、三淵沢、大倉沢大橋  経由)=845 大倉沢大橋北東の林道分岐〜9:00 発―9:18 尾根取り付き―10:15 尾根分岐〜10:20 発―10:58 小貫木山〜11:50 発―12:08 尾根分岐―12:42 尾根取り付き―12:49 大倉沢大橋北東の林道分岐=(往路を戻る)=15:30 新潟着

 小貫木山は、下権現堂山から北に延びる尾根の末端部にあるピークである。アクシオムスキー場跡から下権現山への登山ルートのある尾根とは、皿津沢川を挟んで向かい合う関係にある。
 GPSを使いこなすため、雪山に出かけることにした。天候もよさそうなため、先週の山の候補であった小貫木山に出かけることにした。
 以前、この近くの山に登った後、小貫木山の山頂近くを通過している破線を確かめたことがある。尾根沿いに山道があったものの、藪が被り気味であった。破線は山頂を通過しておらず、最後はヤブコギになるはずであったので、雪を利用して登ろうかと思って、そのままになっていた。
 小貫木山への登り口は、山に向かって林道が分かれるのが目印になる。現地に到着してみると、雪の壁ができており、林道は雪に埋もれていた。紅白のポールが立てられているのが、林道の目印であった。GPSでも、予め設定したスタート地点であることを示していた。
 スノーシューを履いて、雪原を歩き出した。林道を辿っていくと、小さなダムの下に出て、そこから流れ出る用水路を越すことになった。腰上の高さの段差を越すのに、雪の上に腹ばいになったりして苦労した。左手に溜池を見た先で、尾根の末端に出る。ここから登っても小貫木山の山頂に達することはできるが、地図で破線の記されている尾根は、右に分かれる林道に進み、ひとつ尾根を見送った先になる。
 GPSを使った山行では、尾根の取り付きにマークを打ってあるため、地図を見なくとも間違う心配がない。コースを決めてデーターをGPSに転送するため、地図は前日に家で十分検討しており、地図と磁石を出して、現在地はと首をかしげる必要がなくなったということで、地図読みの重要性が減ったわけではない。
 ほどほどの傾斜の尾根が続いた。木の間隔も開いており、ヤブコギの必要は無かった。山道が続いているようにも見えたが、定かではなかった。右手から尾根が合わさると、前方に小貫木山の山頂を望むことができるようになった。谷を挟んで並行に走る尾根との合流点付近は傾斜がきつくなって、雪にはまってもがくようになった。なんとか尾根に上がると、小貫木山の山頂も目の前に近づいてきていた。
 しばらく緩やかな尾根歩きを続けた後、小貫木山への最後の登りが始まった。傾斜が緩んで山頂に到着ということになったが、山頂と思わしき一帯は杉が植えられており、山頂の位置が判りにくくなっていた。GPSの表示を見ながら歩いていき、表示が反転するのを見て、山頂を通り過ぎたことを知った。GPSの誤差は10mというから、ピンポイントで三角点の位置を割り出すことは無理なようである。ともあれ、山頂には無事に導いてくれた。
 山頂から少し戻った、杉林の外の雪原に腰をおろした。守門岳が裾野を広げた大きな姿を見せていた。また一つ静かな山をコレクションに加えることができた。
 天気も良く、登ってきた尾根や、谷を挟んで向かい合う尾根をはっきりと眺めることができた。帰りは、尾根の合流点から谷向かいの尾根を下ってみることにした。地図上では、ほどほどの幅の尾根に見えたのだが、途中で尾根が痩せている所があり、潅木の枝を掴みながら、雪庇の踏み抜きに注意して通過した。振り返ると、尾根の下の斜面がえぐられていた。登りに使った尾根の方が、コースとしては良いようであった。雪の斜面を転がるように下っていくと、左下に、朝方のトレースが見えてきて、無事に下山することができた。
 登り口に戻ると、林道の入り口付近が除雪されていた。用水堀を掘り起こしたようであった。
 充実した山歩きを楽しむことができ、近くの神湯温泉に入ってから家路についた。

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