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菩提寺山、高立山


【日時】 2001年1月3日(金) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 新津丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 菩提寺山・けんがみね・248.4m・三等三角点・新潟県
 高立山・たかだてやま・276m・なし・新潟県
【コース】 石油の里より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/矢代田、村松
【ガイド】 菩提寺・高立山・護摩堂山周辺案内図(五泉市商工観光課)

【時間記録】 9:20 新潟発=(R.49、亀田、R.403、白根安田線、金津 経由)=10:00 石油の里〜10:15 発―11:10 菩提寺山〜11:21 発―11:32 林道菩提寺山登り口―11:47 林道高立山登り口―12:05 高立山〜12:23 発―12:37 林道高立山登り口―12:52 林道菩提寺山登り口―12:55 門前分岐―12:58 一夜堀―13:21 白玉の滝駐車場―13:27 白玉の滝―13:31 白玉の滝駐車場―13:59 石油の里=(往路を戻る)=15:20 新潟着

 新潟平野の内陸部の縁に沿い、新津、加茂、五泉にまたがって広がる丘陵地を、新津丘陵と呼ぶ。新津丘陵では、一等三角点も置かれている護摩堂山が良く知られているが、最近では、菩提寺山と高立山がハイキングの山として、訪れるハイカーが多くなっている。菩提寺山は、新津市、小須戸町、五泉市の境界に位置しているが、それぞれ、石油の里、大沢公園、門前からの各登山道が整備されている。菩提寺山と高立山の各山頂に避難小屋があり、冬季の積雪量も新潟市周辺の山としては比較的少なく、トレースも必ずといってよいほどに付いているのも、雪山ハイキングには適している。
 菩提寺山と高立山は、角田山や弥彦山と並んで、軽い山歩きのために出かける山になっている。昨日からの冷え込みのために遅い時間の出発になったため、あれこれ考えたが、結局、菩提寺山に出かけることにした。大沢公園は、途中の林道が危なそうなため、交通量の多い県道脇にある石油の里から歩き出すことにした。このコースは、2001年1月13日以来ということになる。
 青空が広がり、飯豊連峰、五頭山塊、菅名山塊、白山・粟ヶ岳の白き峰々のパノラマが広がっていた。このような天気が予め期待できたのなら、早起きをしてもう少し高い山を目指したのだが、これは後の祭りというもの。石油の里の駐車場は、数センチの雪で覆われていた。広い駐車場には、登山者のものか、数台の車が停められていた。
 判っている道なので、カメラを首から下げて、写真を撮りながらのんびり歩くことにした。石油の里の駐車場入口から菩提寺山への遊歩道へ進んだ。石油の里の裏山一帯には、石油の汲み上げ機械が展示されている。地図にも油井を示す井桁マークがいくつも記載されている。新潟周辺には何ヶ所かでお目にかかれるが、日本全体で見たときには珍しいものではないだろうか。石油の里の遊歩道区域を抜けると、登山道周辺は、杉林からコナラやブナの二次林が広がるようになる。小さなコブを越えていく道は、菩提寺山まで意外に遠く感じられた。先回は、仲間といっしょでおしゃべりしているうちに到着したのと感じが少し違った。てぶらの登山者が、数人下山してくるのにもであった。早足で歩いており、健康登山として登っているようであった。
 早くも青空は消えて、曇り空が広がるようになった。菩提寺山の山頂に到着すると、冷たい風が吹いていた。五頭山塊と菅名山塊の眺めが目の前に大きく広がっていたが、飯豊連峰は雲の中に入っていた。山頂部は、10センチ程の雪で覆われていた。時間もまだ早く、そのまま高立山を目指した。菩提寺山の山頂直下の石碑群には、赤い前垂れが掛けられ、花が供えられていた。傍らの標柱には仏路峠と記されていた。以前には、この表示は無かったと思うのだが。1996年3月31日の、最初に菩提寺山を訪れた時は、地図では矢代田から大沢公園に抜ける途中に仏路峠と書かれているのに惑わされた覚えがある。その時は、大沢公園からの登山道も造っている途中で案内標識も無かったが、7年の間の、この一帯の山の登山道の整備には驚くべきものがある。
 高立山への林道もしっかりトレースが付けられており、普通の登山道を歩くのと変わらない状態であった。高立山への登山道に入り、再び急な登りが始まった。ひと汗かいたところで、高立山の山頂に到着した。小屋に入って休む前に、周辺の風景を楽しんだ。菩提寺山に比べて、白山から粟ヶ岳にかけての展望が良くなっていた。西側の眺めとしては、谷向こうに大平山、その左手に弥彦山から角田山が連なっていた。木立の間からは、護摩堂山の山頂を望むことができた。
 小屋の中に入り、グループが宴会中であったが、隅に腰を下ろした。他がグループのところに単独行で入ると落ち着かないので、ビール一本を飲み干したところで、歩き出すことにした。小屋の棚に、五泉市商工観光課の出している「菩提寺・高立山・護摩堂山周辺案内図」がおいてあったので一部もらってきた。菩提寺山一帯の林道や登山道は、二万五千分の一地図には全く記載されていないので、この地図を手に入れておく事を勧める。
 山頂は低山といえども風が冷たかったが、林道歩きは、穏やかな日差しに包まれて、のんびりした雪道の歩きになった。菩提寺山の登り口に戻り、そのまま林道を進んで門前への道を右に見送ると、そのすぐ先で白玉の滝への道が右に分かれた。この分岐には、一夜堀と書かれた標柱が立てられていた。谷沿いに下っていくと、左手に臍清水が現れた。以前には無かったと思うのだが、水飲み場も設けられていた。
 再び林道に出て下っていくと、沢が林道の下をくぐって左手の谷に落ち込んでいた。のぞいてみると、この下が白玉の滝のようであった。ここから下りる道は、あたりも見回したが無さそうであった。滝への遊歩道を見下ろしながら下っていき、白玉の滝の駐車場の上に出たところで、杉林の中を下った。林道を回り込むよりは少し近道ができた。
 白玉の滝は、雪に覆われて、水量はさほど多くはないが美しい姿を見せていた。滝見物の後は、中部北陸自然歩道のコースに従って堀出神社への道に進んだ。一旦、尾根の上に登り返すのが辛く感じた。先回は、雪道であったこともあり、そのまま県道に出てしまったが、その方が正解である。尾根を下っていくと神社の境内に出た。神社の下からは、僅かな歩きで石油の里に戻ることができた。

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