0272

八石山
坂戸山


【日時】 2002年12月7日(土)〜8日(日) 各日帰り
【メンバー】 テクテク会(八石山 10名 忘年会 15名 坂戸山 13名)
【天候】 7日:曇り 8日:曇り

【山域】 東頚城丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 赤尾八石山・あかおはちこくさん・474m・なし・新潟県 
 下八石山・しもはちこくさん・513.8m・二等三角点・新潟県
【コース】 登り:三ツ小沢コース経由 下り:峰コース
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/岡野町/法坂
【ガイド】 新潟花の山旅(新潟日報事業社)
【温泉】 じょんのび温泉楽寿の湯 450円

【山域】 巻機山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 坂戸山・さかどやま・633.9m・二等三角点・新潟県
【コース】 登り:薬師尾根 下り:寺ヶ鼻遊歩道
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/十日町/六日町
【ガイド】 新潟の里山(新潟日報社)、新潟県ふるさとの散歩道(新潟県観光協会)
【温泉】 龍氣別館 650円

【時間記録】
12月7日(土) 7:30 新潟発=(北陸自動車道、三条燕IC、柏崎IC、R.252、鳥越、R.291 経由)=10:05 南条登山口〜10:20 発―10:36 林道横断点―10:53 かやかりば分岐点―11:00 十三ヶ滝分岐―11:27 赤尾八石山〜11:32 発―11:34 沢コース分岐―11:44 下八石山〜13:33 発―13:54 かやかりば分岐点―14:05 林道横断点―14:15 南条登山口=(善根、R.252、高柳、R.252、中条、堀之内、R.252、大白川 経由)=17:30 大雲沢ヒュッテ (大雲沢ヒュッテ泊)
12月8日(日) 8:30 大雲沢ヒュッテ発=(大白川、R.252、小出、大浦虫野、R.291 経由)=9:50 坂戸山登山口〜10:12 発―10:23 やかた分岐―11:02 寺ヶ鼻遊歩道分岐―11:18 坂戸山〜11:52 発―12:04 寺ヶ鼻遊歩道―12:48 寺ヶ鼻登山口―13:25 坂戸山登山口=(R.17、浦佐、R.17、小出IC、関越自動車道 経由)=16:00 新潟着

 八石山は、柏崎市と小国町の境界に位置する山である。柏崎地方では、八石山、米山、黒姫山をまとめて、「刈羽三山」と呼んでいる。八石山は、北に位置する二等三角点の置かれた513.8m峰を下八石山、最高点の518m峰を中八石山、南に位置する三等三角点の置かれた494.9m峰を上八石山と呼び、さらに下八石山の北に位置する474mを赤尾八石山と呼ぶ。
 坂戸山は、巻機山から金城山を経て西に延びてきた尾根が、魚野川に落ち込む所にある山である。上杉長尾の山城が置かれた史跡の山として知られている。地元では、健康登山の山として親しまれ、何本もの登山道が開かれているが、新潟県の登山ガイドに取り上げられることが少ないのは不思議である。

 インターネットの山仲間の集まりである「てくてく会」の忘年会を今年も入広瀬の大雲沢ヒュッテで行うことになった。忘年会の翌日の山としては、昨年は大力山を選んだが、今年は坂戸山に登ることにした。二日酔いの翌日の山としては、あまりハードで時間のかかる山は登れず、登り1時間程度の山が丁度良いことになる。初日の山は、当初は予定されていなかったが、マークともんちが大宮から参加するということで、それならどこかの山に案内しようということになった。とんとんの参加が少し遅くなるため、10時頃から登ることのできる山として、八石山を選んだ。最近できたという新しい山小屋で、鍋を作ることにした。この日だけ参加のメンバーも集まって、参加者がいつの間にか膨れあがった。
 新幹線で到着したマークともんちを燕三条駅でピックアップし、柏崎に向かった。柏崎IC近くのR.252沿いのコンビニで集合し、八石山登山口の南条に向かった。八石山は、1月12日の雪山登山として登って以来ということになる。新潟は11月始めに大雪に見舞われたが、その後は暖かい陽気が続いたおかげで、山の雪は少なくなっている。近づいてきた八石山には、まったく雪はなさそうであった。
 南条の集落先の駐車場に車を停めた。この先、登山道が横断する地点まで車を進めることはできるが、麓から歩いても大した時間のかかる山ではない。車の台数も、7台と多いため、麓の駐車場に停めることにした。
 今回は、山頂の山小屋で鍋をすることになったが、人数も11人と多くなったため、卓上カセットコンロと大鍋を買った。これに、ペットボトルの水2Lと日本酒の四合瓶、その他の山道具を入れるため、70Lザックを背負うことになった。テント泊程の重さではないが、日帰り登山よりは重くなっていた。履き物は、泥んこ道が予想されたため、スパイク付き長靴を履くことにした。
 今回の八石山は、地元のえんじぇるんに案内をお願いした。地図にも記載されていない登山道が整備されているので、地元の人間に教えてもらうのが一番である。杉林をひと登りして、ひと汗かくと林道の横断点に出た。麓の駐車場には二台の車しかなかったが、ここには4台の車が置かれており、地元の登山者は、ここから歩き出す者が多いようであった。
 ひと登りすると、カヤバに出て、周囲の展望が広がった。米山は、さすがに白く染まっていた。カヤバの上で、峰コースと、沢コース及び三ツ小沢コースが分かれるかやかりば分岐点に出た。先回は、ここから尾根伝いの峰コースを往復したが、今回は天気も良く、時間もあるということで、三ツ小沢コース経由で赤尾八石山に登ることになった。谷を巻くようなトラバース気味の登山道を行くと、すぐに沢コースが右に分かれた。その先で尾根に登り着くと、下からも登山道が上がってきた。標識によれば、十三ヶ滝からの登山道のようであった。
 尾根沿いの急な登りが始まった。荷物が重たく、そう早くは歩けないため、最後をゆっくりと歩いた。赤尾八石山の山頂には、木製の展望台が設けられており、頂上下の窪地には、炭焼き小屋が作られていた。新潟の冬にしては穏やかな陽気であったが、どんよりとした空で、遠望は利かなかったが、柏崎市街地や日本海、米山の眺めを楽しむには充分であった。
 赤尾八石山から下八石山までは、もうひと登りする必要があった。沢コースを右手から合わせると、急な登りが始まり、傾斜がゆるむと下八石山の山頂に到着した。以前からあった豆ノ木小屋は、そのまま残されていたが、その少し下の、以前はマイクロウェーブがあった所に、その土台を利用して二階建ての山小屋が建てられていた。小屋には「やまぼうし」という名前が付けられている。中に入ってみると、畳が敷いてあり、テーブルも置かれて、まさに宴会場であった。石油ストーブ、ガスコンロや鍋や食器、枕や毛布も置かれていた。隠し場所には、食料やビールも保管されているようであった。
 さっそく、鍋の調理に取りかかった。魚のつみれ類が主体の鍋になった。味付けに、八海山をどばどばといれた。煮えるまでは、各人が持ち寄ったおつまみが前菜になった。一階部分は、我々のグループで貸し切り状態になってしまったが、後から到着した人達は二階に上がって、皆ゆっくりと休むことができた。この小屋は、今年できたばかりで、地元以外には知られていないが、この小屋のおかげで八石山の人気は高まるのではないだろうか。ワインをあけて、メロンも切って、忘年会の第一部は大盛況になった。鍋も、最後に各人によそって、最後に分配すると、丁度無くなった。
 腹も一杯になった所で、外に出て、刈羽黒姫山や米山の眺めを楽しんだ。記念写真を一通り撮った後に下山に移った。
 峰コースは、尾根沿いの急な下りが続く。冬枯れの雑木林の中の歩きは、新緑や紅葉の時期とも違った楽しさがある。一気に下ると、かやかりば分岐点に出て、後は行きに歩いた道と同じになった。
 駐車場でtakuさんと分かれて、高柳で温泉に入った後に堀之内経由で入広瀬に向かうことにした。温泉に着くのと同時に雨が降り始めた。堀之内付近で激しい雨となり、あたりは深夜のように暗くなった。マークの希望で、小出でワインを買い込んだ。皆も酒類は持ちよっているので、酒は充分すぎるほど集まることになった。
 大雲沢ヒュッテは、11月に泊まって以来ということになる。気の合った仲間で集まることのできる場所があるというのは有り難い。夕食は6時半からということであったが、着くなりさっそく宴会が始まった。夕食のメインは、熊とキジ肉の入った鍋であった。宴会は一気に盛り上がり、遅れてきたものも、酒を飲んですぐに追いついた。つぶれて脱落する者も出て、一応11時半に宴会はお開きになった。地球の自転が感じられるようになって布団に転がり込んで眠りにつくと、さらに宴会は続いているらしく、一階からギターの音と歌声が聞こえてきた。宿は貸し切りで、主人の浅井さんが歌っているのだからどこからも文句は出ない。
 一応7時に起きたが、頭のさえない感じの朝になった。幸い天気は回復して、曇り空ながらまずまずの天気であった。山に登るしかないが、これで雨であったら、もうひと眠りということになったであろうが。
 宴会だけで帰る二人を除いて、六日町の坂戸山に向かった。途中のコンビニで昼食を買い込んだ。坂戸山の麓は雪は全く無かったが、山頂を見上げると白くなっていた。わかんはいらなそうであった。坂戸山の登山口で記念写真を撮ってから歩き始めた。登りは薬師尾根を登り、帰りは、様子を見て寺ヶ鼻遊歩道を下るか考えることにした。9月28日にも薬師尾根の往復で登っており、今回も全く同じではあまり面白くない。
 前日の八石山もそうであったが、この坂戸山も階段登りが続く。前日の酒が残っているせいもあるのか、足が重く感じられた。空身でランニング姿の早足で下りてくる地元の人に何人もすれ違った。我々のような10人程のグループの方が、この山では珍しいようであった。
 背後を振り返ると、魚沼平野の眺めが広がり、その中を魚沼川が横切っていた。見上げると、坂戸山は、ある一線から上が白い雪に染まっていた。昨日の雨が、雪に変わった境界線のようであった。登るに連れて、周囲は銀世界に代わっていった。一番若いもんちは、雪の中でも半袖姿で、珍しいと雪を嬉しがっていた。
 寺ヶ鼻遊歩道との分岐に出て様子をうかがうと、問題の無いしっかりした道のようであった。下山はこの道を下ることにした。分岐からひと登りして、梯子のかかる小岩場を通過すると、坂戸山の山頂に到着した。山頂は5センチ程の雪で覆われていた。思ったよりも雪は少なかったが、雪山の気分を味わうには充分であった。恒例の雪だるまを作って、皆揃っての記念写真を撮った。
 雪の上で昼食を取るも、体が冷えて、30分程で下山に移ることになった。寺ヶ鼻遊歩道は、分岐から少し先までは急な下りであったが、その後は、緩やかな尾根道になった。寺ヶ鼻への尾根は、魚沼平野に突き出た岬状になっていた。尾根の末端で大山阿夫利神社の境内に出た。広場の一画には四等三角点「石尊様(いしそんさま)」が置かれていた。その先で車道に飛び出した。後は、車道歩きになったが、少し長く感じられた。予め車をセットしておくべきであった。
 六日町IC近くの龍氣別館で温泉に入り解散とした。まーくともんちを浦佐の駅まで送って、家路についた。

山行目次に戻る
表紙に戻る