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三ッ峰山


【日時】 2002年11月10日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 長岡東山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
三ッ峰山・みつみねやま・521.1m・三等三角点・新潟県
【コース】 虫亀より
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/長岡/半蔵金
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:00 新潟発=(北陸自動車道、中之島見附IC、R.17、片田、濁沢 経由)=9:20 虫亀〜9:35 発―9:51 林道分岐―10:19 尾根取り付き―10:52 三ッ峰山―11:16 尾根取り付き〜11:25 発―11:42 林道分岐―11:54 虫亀=(往路を戻る)=14:00 新潟着

 長岡の南東部には、東山連峰と呼ばれる、鋸山を中心とする低山帯が広がっている。その南にある山古志村は、闘牛と錦鯉の産地として知られているが、高原状の丘陵地帯に無数の養鯉池が点在するといった独特の景観が形作られている。地図には多くの山名が記載されているが、そのほとんどは、山頂近くまで車道が入り込んでおり、登山の対象となる山は少なく、山頂に展望台のある金倉山が、わずかに知られているに過ぎない。しかし、この一帯は豪雪地帯であることから、スノーシューあるいは山スキーを使った雪山ハイクの絶好のフィールドとなる。三ッ峰山は、虫亀の集落の東に位置する山である。
 この一週間は、11月は無くなっていきなり12月に入ったように思われるみぞれの降る日が続いた。日曜日になって、ようやく冬型の天候もひと段落した。山には雪が積もってしまい、五頭山や菅名岳あたりでもラッセルが必要な状態になっている。低山巡りを考えて、山古志に出かけることにした。
 まずは虫亀の三ッ峰山を目指した。高速の上から久しぶりに眺める白山や粟ヶ岳は、真っ白になっていた。長岡東バイパスから濁沢に向かうと、路肩にも雪が現れるようになってきた。虫亀に到着し、県道から分かれる農道を見ると、すでに雪に埋もれており、県道脇から歩き出すことになった。虫亀の集落を過ぎた所の路肩広場に車を停めた。
 歩き始めから、お墓に通じる道に進んでしまい、引き返しになってしまった。雪が降ると、山道は判りにくくなり、地図読みの良い練習になる。ようやく、予定の山道に乗ることができた。ひと登りすると、鯉の養殖池の脇に出て、簡易舗装の道に変わった。トラバース気味に進んでいくと、虫亀の集落内から延びてきた林道に合流した。この一帯の車道は、山間部の養殖池へ通じる作業道であろうから、林道か農道のどちらで呼んだらよいものやら。水産業だから漁道と呼ぶべきか。
 三ツ峰山の西のピークから南に延びる尾根を巻くと、右手に谷間が開けた。大小さまざまな池が雪に半ば埋もれて、独特の風景を見せていた。振り返ると、金倉山が向かい合うように山頂を見せていた。三ツ峰山の山頂も目に入ってきたが、その麓を長々と林道が横切っているのが見えた。雪は深くなり、一歩ずつ足を前に出すのにも体力が必要な状態になった。三ツ峰山の西の谷間に沿っても林道が走っているようであった。西側から山頂を目指すか迷ったが、南の尾根に回り込むことにした。
 林道が南側を巻く所から、尾根に取り付いた。始めは杉林であったが、すぐに雑木林の藪に変わった。木立が密で藪がからまっている状態からすると、この尾根沿いには踏み跡は無さそうであった。この山に置かれた三角点の点の記「峠の沢」によれば、東の養殖池から登るように書いてある。もっとも、歩道状況「道無し」とあるので、登れさえすれば、どこからでも良いということになる。
 途中、雪が枯れ草の上に乗って、下がすかすかとなっており、一歩ずつ腰まで埋まるという難所も現れた。小さなコブが二つほど現れて、目指す山頂は、遠くに見えた。尾根沿いでは、木の枝が折れて倒れ込み、障害物になっていた。時ならぬ大雪で、木の葉を落とす暇がなく、雪の重みが加わったようである。ヤブコギとラッセルの二重苦になった。ワカンを持ってこなかったのは失敗であったが、取りに引き返すわけにもいかず、山頂目指して頑張るしかなかった。
 三ツ峰山の山頂は、木立に囲まれて、眺めは良くなかった。ブナの木の脇に刈り払いされたような広場があり、三角点広場のように思えた。雪は1m程はあり、三角点を掘り出せる状態ではなかった。赤布や人の入った跡の鉈目のようなものを探したが、見あたらなかった。
 帰りは、西に下って近道をすることも考えたが、忠実に来た道を戻ることにした。長靴の丈を超えるラッセルで、長靴の中は水浸しになり、足が冷たくなってしまった。それでも、下りの足取りは軽く、思った程の苦労もなく車に戻ることができた。
 ズボンと長靴が濡れきってしまったため、これ以上の山歩きは無理ということになった。一山登っただけであるが、体力的には充分な運動量の山行になった。

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