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デベソ山、経塚山、小枕山


【日時】 2002年6月15日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 飯豊連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 デベソ山・でべそやま・なし・520m・山形県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/小国/小国
【コース】 林道途中の登山口
【ガイド】 なし

【山域】 飯豊連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 経塚山・きょうずかやま・四等三角点・410.9m・山形県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/小国/小国
【コース】 健康観ゆーゆ奧の林道脇登山口より
【ガイド】 なし

【山域】 朝日連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 小枕山・こまくらやま・三等三角点・837.5m・山形県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/手ノ子/五味沢
【コース】 おぐに白い郷土の森より
【ガイド】 山と渓谷2001年9月号
【温泉】 白い森交流センターりふれ 500円
        
【時間記録】 6:30 新潟発=(R.7、新発田、三日市、R.290、大島、R.113、道の駅白い森おぐに 経由)=8:26 デベソ山入口―8:43 送電線巡視路分岐―8:50 デベソ山〜8:55 発―8:59 送電線巡視路分岐―9:18 デベソ山入口=9:39 経塚山登り口―10:08 経塚山―10:31 経塚山登り口=(小国、五味沢 経由)=11:18 ゲート―11:31 おぐに白い郷土の森入口―11:41 ABCコース分岐―11:54 Bコース分岐―12:07 ABコース分岐―12:12 Aコース終点―12:27 小枕山〜13:02 発―13:11 Aコース終点―13:15 ABコース分岐―13:30 経塚山登り口―13:41 おぐに白い郷土の森入口―13:57 ゲート=(五味沢、小国、R.113、大島、R.290、三日市、新発田、R.7 経由)=17:30 新潟着

 デベソ山は、小国町の荒川左岸にあり、横根山の南の峰伝いに位置する山である。地図には山名は記載されていないが、「健康の森横根」の遊歩道が整備されている。
 経塚山は、小国町にあり、健康観ゆーゆからに健康の森横根至る林道脇にある山である。地図には山名は記載されておらず、また三角点の点名は、「蛇塚山(ちょうづかやま)」となっている。
 小枕山は、朝日連峰の祝瓶山の南にあるピークである。山麓の在所平一帯は「おぐに白い郷土の森」として、ブナの森の中に森林浴遊歩道が設けられている。
 天気予報もぱっとせず、登山道のある山を考えた。山と渓谷に以前紹介されていた小枕山のコピーが出てきたので、この山に出かけることにした。
 「道の駅白い森おぐに」を過ぎた所に、「健康の森横根」の案内が出ていた。周辺にハイキングコースでもあるかと思って、寄り道していくことにした。思ったよりも奧に進む必要があったが、林道の途中で、デベソ山登山口という標識が立っているのに出会った。この山は、地図にも載っていない山であるが、井上氏のホームページ「飯豊の登山情報」で、この山の名前を見たのを思い出した。予定にない山で地図を持っていなかったが、山頂まではそれほど遠くはないはずと思って歩き出した。
 杉の植林地をジグザグに登っていくと、地図に載っていない送電線の下を通り抜け、尾根沿いの道になった。周囲にはブナ林が広がるようになった。所々、木に名前を書いたプレートが取り付けられていた。ヒメサユリの花が数輪咲いているのにも出会うことができた。
 最後に急坂を登りきると、稜線上に到着した。山頂標識はないものの、地面に古びた案内板が倒れており、見るとデベソ山、現在地と書かれていた。飯豊や朝日連峰の眺めも得られるのかもしれなかったが、小国の町がガスの間からぼんやり見えるだけであった。送電線の巡視路なのか、稜線伝いに道が続いており、鉄塔がその先に立っていた。横根山まで続いているように思えたが、地図を持ってきていなかったので、先に進むのは別な機会にということにした。また、南西からも道が上がってきていた。下をうかがうと林道が見えていた。この道を下ろうかと思ったが、林道歩きも長くなりそうで、着た道を戻ることにした。
 車に戻り、もう一つの登山口を探すため林道を先に進んでみた。T字路に出たので、右折した。山腹を巻きながら登っていくと、朴ノ木峠に到着した。峠の脇にデベソ山登山口の標柱が立っていた。登った登山口よりも山頂までの標高差は少ないようであったが、二つの登山道を周遊するには、林道歩きが少々長くなりそうであった。
 山を下っていき、通り過ぎてきた林道のT字路をそのまま直進すると、すぐ先で、「健康の森横根」に到着した。アウトドアを楽しむ林間施設が整っているようであった。下っていけば小国に町にでることができるはずであった。そのまま林道を先に進むと、林道脇に経塚山という標識が現れた。登山口周辺は、ブナ林が広がり、森林浴のための公園といった雰囲気であった。登山道が整備されているなら、歩いてみない手はない。山頂まではすぐだろうという軽い気持ちで歩き出した。
 すぐに尾根沿いの急な登りになった。下から山頂と見えていたのは尾根の張り出し部で、登りはその先にさらに続いた。小ピークに出たものの、道は奧に続いており、山頂といった雰囲気ではなかった。地図も見ずに、どのような山頂かも知らないで歩いているとあっては、戻ろうかという気持ちがどうしても浮かんできてしまう。左にカーブするようにコースが変わっていくと、ピークの上に出た。経塚山という標識が立てられており、目的地にたどり着いたことを知った。山頂部には、四等三角点が置かれており、後に地図上で現在地を確認することができた。地図には尾根沿いに破線が記されているが、経塚山の手前で、西にそれていってしまって、稜線沿いに、長く続いている。この分岐には、歩いていた時には気づかなかった。経塚山が比較的近かったからよかったものの、511.8m三角点ピークであったら、少々困ったことになっていたかもしれない。もっとも、低山歩きは、適当に山勘だけで歩くというのも、面白いところがある。
 経塚山でまたまた1時間の寄り道をしたため、小枕山へと急ぐことにした。先週も大朝日岳登山のために通った道に進み、五味沢から広域林道に入った。この林道は途中で工事が中断になったというが、国道と間違えるような立派な舗装道路であった。途中で、道路わきの崖が崩れて補修工事を行っていた。
 トンネルを抜けると、通行止めの柵があったので、路肩に車を停めた。道路の真中に置かれた柵は、車が通れる幅だけ誰かがずらしていたが、そのすぐ先で鎖のかかったゲートが設けられていた。緩やかに坂を下っていく車道歩きが続いた。金目川対岸のヨモギ平はブナ林で覆われ、丸いこぶの連なりは、ブナの大木が並んだもののようであった。
 10分少しの歩きで「おぐに白い郷土の森」の入口に到着した。小国町が自然観察施設として整備したもののようで、入り口にはトイレも整備されていたが、入り口には木が打ちつけられていた。利用者は、あまり多くないようであった。
 入り口で、コースを確認してから歩き出した。急なところは丸太の段段で整備された遊歩道が続いた。遊歩道は、A、B、Cの三つのコースが途中で分かれ、少し判りづらい。周囲には立派なブナ林が広がっていたが、先週歩いた朝日連峰の針生平付近の方が上のように感じた。
 3コースの分岐に出た所で、Cコースに進んだ。案内図は、この先のコースの中間部と分岐にはいずれも置かれていた。遊歩道は、大きく迂回して続いているので、案内図がないと迷いそうであった。
 Bコースに合わさり、さらに進むとAコースとの分岐に出た。ここで、左折して小枕山への登山道に進んだ。稜線に出た所で遊歩道は終わりになって、その先は、普通の登山道になった。山頂直前で急な登りになった。大型三脚をかついだ登山者を追い越した。昼になっており、誰にも会わないかと思っていただけに意外であった。ブナ林の写真を撮りにきたものかもしれないが、雨が降りそうな曇り空では、良い写真が撮れるものやら。
 登り着いた小枕山の山頂は、刈り払われた小広場になって、周囲は潅木に囲まれていた。刈り払いの間から、祝瓶山の山頂を遠くに望むことができた。広場の中央にある標石を見ると、頭の丸い主三角点であった。藪をストックでつっついての三角点探しが始まった。そのうち追い抜いた単独行も山頂に到着した。藪を突っつきまわしている人間をどう思ったことやら。結局、三角点は見つからなかった。
 下山はAコースを通り、在所平の遊歩道を一周した。車に戻り、入浴のため、白い森交流センターりふれに向かった。風呂に入ってから外に出ると、本降りの雨になっていた。


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