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猿ヶ馬場山、八方山、出鼻先山


【日時】 2002年3月30日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 五頭山塊周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 猿ヶ馬場山・さるがばばやま・202m・なし・新潟県
【コース】 北西部林道ゲートより
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新発田/天王、上赤谷
【ガイド】 なし

【山域】 五頭山塊周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 八方山・はっぽうやま・161m・なし・新潟県
【コース】 県道新発田津川線より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新発田/上赤谷
【ガイド】 なし

【山域】 二王子岳山塊周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 出鼻先山・でばなさきやま・93.2m・四等三角点・新潟県
【コース】 県道米倉・板山・新発田線より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新発田/上赤谷
【ガイド】 なし

【時間記録】 8:00 新潟発=(R.7、競馬場IC、豊栄、月岡、R.290、松岡 経由)=10:55 林道入口―11:18 猿ヶ馬場山―11:52 林道入口=(米倉 経由)=12:13 南東農道入口―12:26 八方山―12:45 南東農道入口=13:00 牧草地入口―13:04 出鼻先山―13:28 南東農道入口=(往路を戻る)=15:30 新潟着

 猿ヶ馬場山は、五頭山塊最北端の山であり、荒城山の北西に位置している。この山の山名は、二万五千分の一地形図の天王と上赤谷の両者に記載されている。三角点も置かれておらず、山頂の正確な位置ははっきりしないが、202mと標高の記されたピークを山頂と考えてさしつかえないものと思われる。
 八方山は、新発田と赤谷を結んでいた旧赤谷線沿いにある小ピークである。山腹には田圃が広がっているが、山頂は藪に覆われている。
 出鼻先山は、飯豊連峰より流れ出る加治川が新発田周辺の平野部に流れ出るところの右岸にある山である。川岸から眺めるとかろうじて丘に見える山である。

 天気予報では、朝の内は雨という予報が出ていたため、運転免許の更新に出かけ、その後小ピーク巡りを行う予定をたてた。土曜日は免許の更新は行っておらず、予定は狂ったが、天気予報は当たって、雨が上がるまで様子見の必要があった。五頭の真木山への林道の状況を偵察することにした。以前のゲートは無くなっており、山腹のトラバースに入った所で、鎖が掛けられていた。ガスがかかって周囲の地形を見ることができなかったが、尾根が北西に延びて谷を二つに分けている地点のようであった。鎖ははずれていたので車を進めてみたが、すぐ先で道路を雪が覆っていた。真木山山頂につ通じる尾根の取り付きはすぐ先のようであった。道路脇の山の斜面からは雪がほとんど無くなっていたが、稜線に立てば、雪は現れるはずであった。これからの予定を考えると、五頭連峰北部縦走をするにしても4月中旬となり、雪解けの早い今年はちょっと無理なような感じであった。
 雨も止んできたので、ピークハントのために猿ヶ馬場山に向かった。猿ヶ馬場山は、荒城山に登った時に、山腹を横切る林道から眺めて様子は判っていた。松岡と米倉を結ぶ道路の峠部から南に続く車道に入った。牧場の建物を見て、ヘアピンカーブを繰り返した先で、道路に鎖がかかっていた。猿ヶ馬場の下まではたいした距離ではないため、ここから歩くのには問題は無かった。ただ、牧場の建物で燃やす煙が一帯にたちこめ、ものすごい悪臭に悩まされた。煙から逃げるように、林道を進んだ。
 猿ヶ馬場山の山腹には、杉の植林地が広がっている。どこから取り付くか迷いながら、林道を進んだ。林道が沢を渡って、右に大きく曲がる地点で、現在地が確認できたことから山に取り付いた。植林地の境界を登っていくと、伐採後に延びたイバラも混じった藪にはまり、コースがまずかったかなと後悔することになった。倒木を跨ぎ越しながら登っていくと、右手から上がってきた山道に飛び出した。谷の奧から上がってきているようだったので、帰りにこの道を確かめることにした。山道を登っていくと、山頂部の杉の植林地に出た。植林地をひと登りすると、稜線部に広がる雑木林に出ることができた。東に向きを変えて、稜線伝いに最高点を目指した。所々、木には赤いペンキマークが付けられていた。最高点には、203と書かれ、頭が赤く塗られた石の標石が置かれていた。標高なら202のはずであるので、この数字の意味が分からない。山頂は、木立に覆われて、展望は無かった。
 帰りは、山道をそのまま下ってみた。沢の脇まで下りたところで、山道は谷の奧にさらに続いていた。帰る方向と違うため、流れの少ない沢を渡り、対岸の林道跡にはい上がった。上流部には橋でもあったのだろうか。振り返ると、山道は藪に囲まれて隠されていた。沢沿いに林道跡を下っていくと、歩いてきた林道に戻ることができた。
 猿ヶ馬場に続いて八方山に向かった。取り付き部を探しながら車を進めた。赤谷方面に行き過ぎてから振り返ると、山腹に田圃が広がり作業小屋があるのが目に入ってきた。地図を見ると、南の稜線部には、送電線が通過しており、稜線部までは道がありそうに思えた。
 田圃に向かう道を登っていくと、左手の杉林の中に山道が通じているのに出会った。この山道を登っていくと、トラバース気味に北に向かい、八方山の南の鞍部で、西の沢沿いに向かって下りていった。南の送電線に向かっても道が分かれていたが、八方山に向かっては、踏み跡は無かった。用水路の溝を跳び越え、杉の斜面を抜けると、雑木林の尾根になった。少し木の枝がうるさい程度で、歩くのには支障は無かった。八方山には三角点は無いので、下りにかかるところまで進んで登頂達成ということになった。人の登っている気配は無い山頂であった。
 猿ヶ馬場山と八方山という三角点の無い山が続いたので、三角点探しのため出鼻先山に向かった。小戸橋を渡ると、加治川右岸に小さな丘があり、これが出鼻先山であることはすぐに判った。この冬に近くの黒石山や舟山に登り、そのついでに出鼻先山もと思ったが、三角点を確かめるために後回しにしたといういきさつもある。
 上車野の集落の南に通じる車道の分岐部に車を停めた。山頂方面に向かって、農道のようなものが分かれていた。入口にはNHKと書かれた標識が置かれていた。山頂一帯には牧草地が広がっていた。山頂部の広場には、アンテナが立てられており、NHKと関係のある施設のようであった。三角点探しを行ったが見つからなかった。広場のかたわらに土盛りがあり、あるいはこの下かと思った。諦めかけて牧草地の縁を北に進むと、三角点に出会った。どう考えてもアンテナのあるところが山頂に思えるのだが。平坦な地形のために、三角点の位置に誤解が生じたようである。
 出鼻先山に登り、二万五千分の一地形図「上赤谷」に名前の載っている、高知山、真木山、扉山、荒城山、要害山、黒石山、臼ヶ森山、秋葉山、八方山、舟山、出鼻先山の11山全てに登ることができた。少しは標高のある山としては高知山くらいのものであるが、それぞれの山には、思い出も多い。高い山は時期を狙って、低い山は悪条件で他の山には登れないような時に登ってきたが、地図を見ながらの山歩きは楽しい。

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