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弥彦角田山塊縦走2


【日時】 2002年3月24日(日) 日帰り
【メンバー】 テクテク会(ジャスミン、スミレ、むーむー、黒ひょう、えび太、えんじぇるん、Akira)
【天候】 曇り

【山域】 弥彦角田山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 樋曽山・ひそやま・296.7m・三等三角点・新潟県
 角田山・かくだやま・481.2m・二等三角点・新潟県
【コース】 間瀬峠から縦走路を経て宮ノ平コース下山
【地形図 20万/5万/2.5万】 長岡/弥彦/弥彦、角田山
【ガイド】 新ハイキング533号2000年3月

【時間記録】 6:00 新潟発=(新新バイパス、新潟西バイパス、R.116、県道新潟・寺泊線、経由)=7:20 間瀬峠〜7:28 発―8:18 290ピーク―8:35 樋曽山―10:10 五ヶ峠―10:54 浦浜コース分岐―11:01 灯台コース分岐―11:09 三望平園地―11:18 角田山〜11:35 発―13:18 三角点「角田浜」―14:15 宮ノ平コース登山口=(往路を戻る)=15:20 新潟着

 三山縦走の二日目は、間瀬峠〜樋曽山〜角田山である。第一日目と比べればアップダウンは少なく、楽といえる。樋曽山一帯と宮ノ平コースが、道はあるものの比較的知られていない区間になる。
 縦走二日目は、前の日とうって変わった穏やかな日になった。ジャスミンを新潟駅にピックアップして、集合場所の角田浜に向かった。宮ノ平コースの下山口といっても説明は難しいので、角田浜に集合してから移動することにした。越前浜の下山口の空き地に車を置いて、車に分乗して間瀬峠に向かった。前日の登山終了地点の間瀬峠に戻り、再び登山の開始になった。
 樋曽山といっても地図には山名は記載されていないが、三等三角点の置かれた296.7m標高点を樋曽山と呼んでいる。樋曽山への南からの登り口は、弥彦スカイライン入口の道路向かいの尾根で、踏み跡が尾根上に向かって続いているのを確認してあった。地図上では、スカイライン入口を少し西に行ったところから谷間に入り、291mピークに至る破線が書かれているが、以前歩いた時には、この道を見つけることはできず、稜線部までヤブコギで登った。
 道路を渡り、尾根末端の踏み跡を登り始めた。車の往来の多い道路脇にもかかわらず、すぐ上の斜面にはカタクリや雪割草のお花畑が広がっていた。尾根上には灌木帯が広がっていたが、その中にしっかりした道が続いていた。この道は初めてであったので、予想があたってひと安心した。日が昇るに連れて花も開いてくるはずなので、のんびり歩くことにした。シュンランの花を見つけて写真撮影のために足が止まってしまった。タチツボスミレの花も開いて、3月にもかかわらず春本番になっていた。250mピークに登った後に、一旦下降し、290mピークへの登り返しになった。この鞍部付近には、カタクリや雪割草のお花畑が広がっていた。花だけがめあてなら、ここらだけでも充分楽しむことができそうである。
 稜線に登り着いた290mピーク付近は杉林が広がって見晴らしは無かった。稜線沿いの道を進み、小さなピークを越して二つ目が樋曽山の山頂である。三角点が登山道上に頭を出しているので、現在位置を確認することができる。今回のメンバーは、ほとんどが樋曽山は初めての訪問であった。
 樋曽山の先で、左に分かれる尾根の方が明瞭に見えて、五ヶ峠への道が判りにくい。右手の道に進むと、急斜面の下りになる。ロープも張られているが、泥だらけの斜面は滑りやすく、おそるおそるの下りになった。斜面の途中、日当たりがよいためかカタクリが大きな花を咲かせていた。
 周囲の木立の間隔も開いて、開放感のある歩きになった。カタクリの花は、花を開き始めたが、キクザキイチゲは、気温が低いためかうなだれたままであった。所々で雪割草の群落が現れ、そのたびに足が止まってしまった。たた、閉じている花が多く、開いているものは痛んだものが多かった。五ヶ峠方面からのハイカーにもすれ違うようになった。
 同じような地形が続くため、現在位置が判りにくい。尾根が左に分かれたので、四等三角点(点名乳母谷)の置かれた235.0m地点だと思い、三角点を探したが、当然見つからなかった。乳母谷三角点からは右に折れるように杉林の中に入る。雑木林の中の急斜面を下ると、五ヶ峠の駐車場に到着した。
 五ヶ峠の駐車場は、満車状態ではあったが、春の盛りとしては車は思ったよりも少なかった。雪割草見物のために桜尾根の方に人が集まっているのかもしれない。登山口にいたハイカーが、「その道はどこに続いているのか」と尋ねてきたので、「樋曽山」と答えたら、理解できないのか、「弥彦山か」と聞き返してきたので、「国上山まで」と答えておいた。こういった登山者からの質問は、せっかく正確に答えても理解されないことが多い。ここまではのんびりとした歩きであったが、ここから角田山山頂までは、歩きに専念してもらうことにした。
 ここまでの道とは違って、行き会う人も多かった。ひと登りしたところに雪割草が人工的に植えられていたが、ロープ越しに見る雪割草は味気なかった。日本海の展望も広がり、昨日とはうって変わった穏やかな海の向こうに佐渡島が横たわっていた。登山道は泥だらけになっていたが、長靴のために気楽に歩くことができた。五ヶ峠コースは花は少な目で、カタクリ程度であった。
 角田山山頂に到着して、記念写真を撮ったのちに昼食とした。今日も、アルコールを用意してこない者が多かった。縦走ということで構えてしまっているようであった。これだけ長い距離を歩いて角田山に到着するのも、滅多にないことであろう。昨日よりは穏やかな陽気といっても、気温は低く、腰をおろしていると寒くなったので、歩き出すことにした。
 湯の腰コースに入ったところで、様子がおかしいと思った。トイレがあったはずであったのに見あたらなかった。取り壊されてしまったようである。尾根を下っていくと、宮ノ平山への方向と違っているのに気が付いた。登り返すと、すぐ上で、宮ノ平コースへの分岐が現れた。この分岐はうっかりすると見落としやすい。
 ここからは、ロープの助けを借りるような急な痩せ尾根の下りになった。傾斜が緩むと、雪割草の花が登山道周辺に現れた。宮ノ平山の方向を伺うと、またもやコースをそれていることに気が付いた。そのまま下っていくと、宮ノ沢の林道に通じているように思えた。はっきりした道なので、一度歩いて確かめる必要がある。
 再び登り返しになったが、急斜面の登りは辛かった。ようやく宮ノ平コースに乗ることができた。角田山に到着したことで、緊張感が緩んで注意力が散漫になったのかもしれない。三角点の置かれた宮ノ平山を越すと、なだらかな尾根沿いの下りになった。この尾根には、雪割草やカタクリの花が咲いており、最後の花見になった。
 二日間の歩きの後に、無事に越前浜の登山口に下山することができた。なかなか歩きでのあるコースであった。いつか春のひざしを浴びながら、花を眺めながらこのコースをもう一度歩いてみたいものである。
 角田山周辺の温泉は大混雑が予想されたので、車の回収は長岡方面の人にお願いして、この日は登山口で解散することにした。



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