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城山


【日時】 2002年2月16日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 五頭連峰
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 城山・しろやま・246m・なし・新潟県
【コース】 村杉温泉入口
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/出湯
【ガイド】 なし
【温泉】 村杉温泉薬師の湯 250円(石鹸のみ) 村杉ラジウム温泉露天風呂 300円(石鹸なし)

【時間記録】 8:20 新潟発=(R.49、水原、出湯、R.290 経由)=9:20 村杉温泉入口〜9:45 発―9:55 お堂―10:45 城山―11:26 尾根分岐―11:45 城山―12:00 発―12:29 お堂―12:38 村杉温泉入口=(往路を戻る)=14:20 新潟着

 村杉温泉の背後に、城山がある。薬師堂から菱ヶ岳に至る登山道の途中から分かれる尾根の途中にあり、気に留められることの少ない山である。地図からも判るように、下から眺めればピークに見えるが、尾根の傾斜が緩んだ張り出し部がそのように見えているだけで、頂上が無い山である。
 先週末は、月曜日まで続く三連休で、三連チャンの山の疲れがまだ抜けていなかった。日曜日にもラッセルの山が予定されていたため、無理はせずに軽い山を目指すことにして、五頭山塊の城山に出かけることにした。
 城山は、昨年9月に村杉温泉から菱ヶ岳に登る途中で、尾根の分岐を確認しようとしたが、判らないままにそのまま下ってしまった覚えがある。道があるのかどうか判らない山なので、雪を使って登ることにした。
 村杉温泉周辺は、車を停める場所が少ないが、温泉に入っていく道路の脇の空き地に車を停めた。田圃の向こうに頂を見せている山が城山のようであった。地図では、明瞭な頂を持たない山であるが、麓からは確かに山に見えた。
 スノーシューを履いて、雪に覆われた田圃に進んだ。用水路が走っており、コースを考える必要があった。水の少ない水路をまたぎこすと、温泉街の方から林道が延びてきていた。林道を進んでいくと、放置された車があり、道も終わった。右下がりに尾根が落ち込んできていたので、尾根の上をめざして登りだした。杉林を通って尾根に登り着くと、小さなお堂があった。尾根の末端部から道が通じているようであった。
 ここからは、雑木林の中の登りになった。気温が高く、雪もグズグズで、体力を必要とする登りになった。天気も良く、これならトレースの期待できる五頭山に登った方が楽かもしれないが、人頼みの山歩きは面白くない。時々足を止めて休みながらの登りになった。木の間の開け具合や鉈目から、尾根沿いには道が付けられているようであった。尾根の途中には、竹林が谷間から上がってきているような所もあった。タケノコも採れるかもしれないが、山の持ち主に怒られるだろうな。
 傾斜が緩んで台地状になり、城山に到着した。細い雑木の林が広がり、山頂を示すようなものはなかった。段々になった地形があったが、土塁跡なのだろうか。どこが山頂か判らないので、とりあえず、村杉温泉から菱ヶ岳への登山道が通じている尾根の合流点まで歩いておくことにした。
 先に進むと、藪がうるさくなった。道があるのは城山までのようであった。左に落ち込む尾根に出て、これが薬師堂への尾根かと思ったが、登山道は見あたらなかった。その先の谷間の上部で、ペンキマークやビニールテープが現れたものの、どのように通じているのか判断がつかなかった。左手前方に尾根が長く下がっていくのが見えて、これが薬師堂への尾根だと思った。その尾根に登り着くと、ビニールテープはあるものの、尾根が下がっていく方向に登山道は見あたらなかった。現在位置が判らなくなり、また、尾根の藪も濃く、薬師堂への下降は諦めて、来た道を引き返すことにした。
 家に戻って地図を落ち着いて眺めると、最初に登り着いた尾根が正解で、二本目の尾根は、300m標高点から北西に向かってスキー場への道に落ち込む尾根だったのではないだろうか。それにしても、二本目の尾根は、長く延びる尾根に見えており、それからも薬師堂への尾根と思っていたので、釈然としないところがある。ともあれ、薬師堂からの登山道は、歩く者も少なく、雪の季節には藪が倒れ込んで、分かり難くなっているということだけはいえる。
 トレースを辿って城山に戻り、ひと休みした。気温が上がって、木の上から雪が落ちてくるため、体が濡れきってしまっていた。
 下りの途中、スノーシューのジョイント部が破損した。商品テストということで、無償提供させたスノーシューなので、修理に出しせばよいのだが、明日からの山行に支障が出る。修理が出来てくるまでの山行のために新しいスノーシューを買う必要があるようである。紐で応急修理して、山を下った。
 すっかり濡れてしまい、下山後、村杉温泉の共同浴場に直行した。薬師堂の駐車場の脇に、新しい露天風呂が出来ており、これにも入っていくことにした。脱衣用の小屋もあり、きれいにできた露天風呂であった。入浴者は三人であったが、名前が知られるにつれて、混雑するのであろう。二つの風呂に入ったため、疲れもどっとでてきた。



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