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中ノ岳


【日時】 2002年2月11日(月) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 米山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 中ノ岳・なかのだけ・429m・なし・新潟県
【コース】 妙泉寺より
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/柿崎/柿崎
【ガイド】 なし
【温泉】 鯨波松島温泉 メトロポリタン松島  500円

【時間記録】 7:40 新潟発=(R.116、長崎、R.8、柏崎 経由)=10:30 妙泉寺〜10:56 発―11:38 モノレール終点―12:31 中ノ岳〜12:45 発―13:15 モノレール終点―13:39 妙泉寺=(R.8、柏崎IC、北陸自動車道 経由)=15:40 新潟着

 中ノ岳は、米山の西山麓の海岸線ちかくに位置し、城山(旗持山)と向き合う山である。山頂にはマイクロウェーヴの中継施設が置かれている。
 中ノ岳は、地図を見ていて、南西部から登山道を示す破線が記されていることから興味を覚えた。城山や八石山に登った際に出会った地元の登山者は、毎年登っているようなことを言っており、登らなければと思っていた。うっかり、どのようなコースで登るのか聞かなかったが、山頂に中継基地があり、登山道を示す破線が記されていることから、はっきりした保守道があるののだと思いこんでいた。城山の山頂から眺めた際に、中ノ岳から北に延びる尾根に白いベルト状の切り開きが見えたことから、雪のある時なら、北尾根が登山コースとして良さそうに思えた。
 連休三日目は、雪の朝になり、登山のために無理はできそうもなかった。中ノ岳をめざしたものの、天候次第では、弥彦山塊の偵察でもしようかと思って、高速は使わずに国道116号線を走った。途中で、雪道になり、ノロノロ運転の車にいらいらが募る場面もあった。
 米山に到着したのは、思ったよりも遅い時間になっていた。胞姫神社下の駐車場で、上輪大橋を確認し、祓川へ下降する旧道に入った。祓川左岸沿いの道路を進んでいくと、採石所のプラントがあり、その先に林道が続いていた。除雪されていたたため、さらに進んでみることにした。除雪は、Y字状に道が分かれるところで終わっていた。この様子なら蕨野まで除雪されているかと思ったので意外であった。中ノ岳への破線の取り付きはすぐ先のようであったので、空身で様子を見てくることにした。左手に登山道が現れるはずだったのだが、結局見つからなかった。雪のために道が隠されているのかもしれないが、白いベルト状に見えてもよさそうにも思える。枝が倒れ込んで隠されているのか。いずれにせよ、ここからの登山は諦めるしかなかった。
 当初の予定通りに、北尾根から登ることにして、尾根の末端部の対岸にある妙泉寺に向かった。妙泉寺入口の路肩に車を停めて、祓川を渡る道を探した。本堂の前から、祓川の縁に出ると、川沿いに山道が続いていた。この道に違いないということで、長靴にわかんの山の支度をして歩き始めた。
 木の橋を渡って祓川の左岸に渡り、緩やかに登っていくと、95m小ピークとの鞍部に出た。北尾根の末端部は杉林になっていた。山道は水平に進んでいき、尾根に上がる道は無さそうであったため、登山道を探すことは諦めて、地形を頼りに登ることにした。
 杉林に入ると、2mほどの段々を乗り越えるのに苦労するはめになった。地図に田圃マークが書かれている棚田に杉が植えられたもののようであった。杉林をようやく越えると、雑木林の急な登りになった。雪がついて登りやすいところを選んでコースにとった。鉈目や残置テープも数は少ないもののあり、歩く者もいるようではあった。ただ、しっかりした山道のようなものは見あたらなかったが、取り付きが違っていたかもしれないので、確かなことは判らなかった。
 尾根に登り着いてやれやれと思ったら、右手から物資運搬用のモノレールの軌道が上がってきていた。その周辺は藪が刈り払われており、ここからは歩きやすい尾根道になった。城山から見えた白いベルトはこれだったのかと納得がいった。このまま山頂までいけるかと思ったが、それほど甘くはなく、255m付近で終点になってしまい、その後は藪がうるさくなった。雪が少なく、長靴で歩くことができたが、藪が出ており、雪が多い方が良かったのか、少なかった方がよかったのか、判断しかねた。
 尾根は所々で傾斜を増したが、順調に登り続けた。ただ、所々で、ツルのからまった藪が尾根の上を覆っており、その通過には苦労した。灌木帯の向こうには、城山の山頂が見えていたが、次第に下方にしりぞいていった。
 傾斜が緩んで中ノ岳の山頂に到着したのだが、中継基地が身あたらなかった。中ノ岳の山頂は奧に細長く、雑木林の中を進んでいくと、ようやくマイクロウェーヴの中継施設が目の前に現れた。建物の背後に回ると、米山の展望が広がっていた。米山を眺めながら、昼の休憩とした。幸い天気も回復してきて、太陽の日差しも届くようになってきた。一時は吹雪のために登山を断念しようかと思っていたので、うれしい誤算であった。
 帰りの尾根道の下りは、日本海や上輪大橋を眺めなることができ気持ちが良かった。モノレールの軌道がどのように続いているか確かめることにした。軌道は、尾根から外れて、急な斜面のトラバースになった。しばらくはレールにしがみついて進んでみたが、採石所の方に向かうようなのを見て、麓の杉林へ下ることにした。杉林に下って、作業道を北に向かっていくと、歩き始めの山道に戻ることができた。結局、中ノ岳に一般道があるのかどうかは判らず仕舞いであった。

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