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上野山、上ノ山


【日時】 2002年2月9日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雪

【山域】 飯豊連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 上野山・うえのやま・194.9m・三等三角点・新潟県
【コース】 古舘より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/津川
【ガイド】 なし

【山域】 飯豊連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 上ノ山・かみのやま・233.5m・三等三角点・新潟県
【コース】 磐越自動車道保守道より
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/御神楽岳/越後豊川
【ガイド】 なし
【温泉】 御神楽温泉 みかぐら荘 250円(通常500円)

【時間記録】 8:30 新潟発=(R.49、三川 経由)=10:00 古舘〜10:39 発―11:04 上野山―11:23 古舘=(三川、R.49、天満 経由)=12:00 東山麓〜12:08 発―12:41 上ノ山〜12:45 発―13:06 東山麓=(三川、御神楽温泉、三川、天満、R.49 経由)=16:00 新潟着

 上野山は、新谷川と行地川の合流点、古舘集落背後の里山である。裏五頭の県道新発田津川線から、旧会津街道の通っていた諏訪峠の登り口である行地へと入る、入り口に位置している。

 上ノ山は、上川村にあり、東岐沢と東小出川に挟まれた山である。東山麓沿いに磐越道が走り、その保守道が通過している。

 この週末は、建国記念日がらみの三連休である。暖冬の今年ではあるが、さすがに、2月中旬ということで、冬型が強まった。毎年、この連休は、悪天候に悩まされて、低山歩きを余儀なくされている。第一日目は、本命、予備の山を考えながら津川方面に向かったものの、新潟市の郊外にでるなり本降りの雪にあい、ともあれ、軽く一山は確保しようということで、上野山に向かった。
 上野山は、一週間前に、黒石山に向かう途中の偵察で、山頂付近まで伐採地が広がっていることを確認してあった。上野山の麓には人家が並んでいるが、軒先に車を停めて、あれこれ説明するのも煩わしく、県道沿いから歩きだすことにした。新谷川にかかる橋の向かいに、集落に向かう車道が分かれている。一週前には、この車道は雪に覆われていたが、この日は除雪されていた。車道に乗り入れた所の路肩に車を停めた。県道を除雪車が通過していった。大量の降雪があった時は、山歩きの困難さに加えて、車の置き場所に頭を悩ますことになる。
 雪に覆われた田圃の向こうに、降る雪にかすんだ上野山が頂を見せていた。スノーシューを履いて歩き出した。上野山をめざして雪原を真っ直ぐに横切ろうとしたものの、用水路が通っており、渡ることのできる場所を求めながらの歩きになった。少し離れていると、用水路は判らないので、田圃をつっきるのは注意が必要である。上野山の北西の山麓に近づくと、用水路があり、細い板が渡してあった。雪が積もって滑りそうであった。足を一歩置くだけで渡れる幅であったが、用水路に落ちれば、水量は膝下であるが、這い上がるのに苦労しそうなため、慎重にならざるを得なかった。ストックをついて足場を固め、スノーシューを履いた足を置き、対岸の雪の上に倒れ込んだ。
 無事に対岸に渡ってみると、すぐ上に伐採のための作業道が走っていた。作業道は、右手の人家脇から延びてきているようであった。作業道に這い上がり、雪道のスノーシュー歩きが始まった。作業道は、カーブを描きながら、山の高みに続いていた。伐採地の作業道は好きになれないが、雪が積もった状態といっても、藪漕ぎよりは楽をすることができた。
 作業道は、山頂の南の肩まで上がった所で終わった。後は大した距離ではなく、雑木林の中のひと登りで、上野山の山頂に到着した。奧に、もう少し高いピークがあるものの、尾根の張り出しの具合から見て、ここが上野山の山頂であることは確かなようであった。三角点が埋まっているはずであったが、ストックを逆にして雪に差し込んだものの、地面まで達しないことから、三角点探しはあきらめた。比較的間隔の開いた灌木帯であったが、山頂を示すようなテープ類は無かった。登山の対象とはならない山のようである。
 車に戻り、次は上ノ山をめざした。昨年の1月、東山麓を通過している車道に入り込んで、登り口を確認した。その後、2月には、この道路は雪でふさがってしまい、上ノ山登山のこともそのままになっていた。磐越道の保守道として、ある程度までは除雪するものの、一定の限界を超すと、雪に覆われたままにしてしまうようである。今年は暖冬で、まだ道は開いていると考えた。
 道路は除雪されていたが、前日からの雪が10セントほど積もっており、車で入り込めるぎりぎりの所であった。高速道の下を平行して走っていくと、上川PAの施設への裏手に出る。そのまま進んでいくと、高速をくぐるが、その先が上ノ山の登り口となる。津川と小出の集落を結ぶ近道のはずであるが、車が走った跡はなかった。上ノ山へは、南側から登る方が楽そうであったが、高速をくぐったすぐ先に車を置くに都合の良い路肩スペースがあったため、北側からのアプローチになった。
 車の脇でスノーシューをつけ、脇の杉林に入った。山に向かって進んでいくと、急な斜面が現れた。右手に尾根が落ち込んできていたが、藪が濃そうであった。白いベルト状に続く雪の斜面を辿りながら、高見をめざした。藪の上に薄く雪が乗っただけのような所があり、腰まで落ち込んで、もがくようなところもあった。今年はやはり雪が少ないようである。尾根上に出て進むと、南北に延びる稜線に出て、上ノ山の山頂が近づいてきた。急な登りも僅かで、上ノ山の山頂に到着した。山頂は、雪の小広場になっており、雪から飛び出した枝にテープが付けられていた。その下に三角点がありそうであったが、ストックを差し込んでも、地面に届かない雪の深さであった。南に続く稜線にテープが付けられており、南の小出よりからのアプローチの方が一般的のようにも思えた。踏み跡はあるのか、興味が引かれる。雪の季節なら、小さな山なので、どちらから登ろうとそう問題はないのだが。
 車に戻ってひと休みしていると、雪が降り始めた。山登りは充分ということで、御神楽温泉に向かうことにした。御神楽温泉は、温泉祭りということで、500円の入浴料が半額の250円になっていた。儲けた気になったが、250円の差額となると、そのためだけに、新潟からわざわざ来ることもあるまい。休憩の広間は混み合っていたが、浴槽は空いていた。体もだいぶ冷えており、温泉の暖かさが心地よかった。

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