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黒石山、舟山


【日時】 2002年2月2日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雨後晴

【山域】 二王子岳山塊周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 黒石山・くろいしやま・262m・なし・新潟県
【コース】 越後開閉所
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新発田/上赤谷
【ガイド】 なし

【山域】 二王子岳山塊周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 舟山・ふなやま・116m・なし・新潟県
【コース】 越後開閉所
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新発田/上赤谷
【ガイド】 なし

【温泉】 月岡温泉 美人の湯(石鹸・シャンプー無し)
【時間記録】 7:30 新潟発=(R.49、三川、上赤谷、小戸橋、上板山)=9:50 新潟開閉所〜10:04 発―11:15 黒石山〜11:50 発―12:30 新潟開閉所〜12:38 発―12:51 舟山―13:01 新潟開閉所=(上板山、小戸橋、天ノ原、浦村、R.290、月岡、豊栄、競馬場IC、R.7)=15:00 新潟着

 黒石山は、二王子岳山塊の高知山から西に派生する尾根の末端部にある山である。この山の西山麓には、このあたりの送電線が一ヶ所に集まる越後開閉所があり、黒石山の山頂にも送電線の鉄塔が立ち、林道が通じている。
 舟山は、送電の制御施設である越後開閉所の西隣にある山である。地図には山名が記載されているが、どこが山頂かもわからないような岡である。

 土曜日の午前中は、雨か雪の予報が出ており、登山の意欲も低下していた。家には、可能性のある山の名前を書き置いて、まずは津川に向かった。水原付近で雨となり、登山は難しい状態になった。とりあえず簡単そうな山を狙うことにした。時間かせぎも兼ねて、車を走らせた。三川村付近になると、五頭連峰の背後ということもあってか、雪に変わった。除雪車が路肩の雪を除いていた。雪になったのは良いとして、除雪最中とあっては、車の置き場所が問題になる。翌日偵察山行を約束している馬ノ髪山登山口の上綱木に到着したものの、除雪車が出動しているため、林道入り口を見ておきたかったが、車を停めることができなかった。そのまま車を走らせ、赤谷を抜けて新発田に近づくと、雨に変わって雪はみるみる少なくなってきた。車道の雪も問題なさそうなので、黒石山をめざすことにした。
 黒石山は、標高は低いものの、少し奥まったところにあり、登ろうとすると、どのようなルートを取るか迷うことになる。考えられるルートは、板山から始まる秋葉山の南を通る林道を使い、黒石山の北側から登るもの。小戸からの林道を使い、南から黒石山に至るもの。黒石山の北西部にある送電施設の越後開閉所から稜線伝いにアプローチするもの。三つのルートのうち、林道は雪で閉鎖されていることから、除雪されていることが確実な越後開閉所から歩き出すことにした。
 県道米倉板山新発田線の上板山バス停から、脇道に入り、越後開閉所を目指した。越後開閉所は、何本もの送電線が集まってきており、金網で囲まれた中に鉄塔が建ち並んでいた。向かって右手前のコーナーに車を停めた。金網の右側面に沿って道が続いていたが、雪に埋もれていた。黒石山をうかがうと、その頂きに向かう稜線に何本かの鉄塔が並んでいた。地図に記載されていない送電線があるようであった。
 金網に沿って歩き出したが、つぼ足ではもぐるため、すぐにスノーシューを履くことになった。林道のような一車線幅の道が続いた。三本の送電線の下をくぐると、林道は左手に向かって大きくカーブした。林道は越後開閉所の方に戻っていくため、尾根に取り付くことにした。藪を登って166mピークに近づいていくと、左手から林道が上がってきていた。166mピークの北よりに送電線の鉄塔が立っていたが、林道は、南東に向かって続いていた。どうやら黒石山まで林道を歩いていける気配であった。
 ヤブコギは無さそうであったが、林道に積もった雪は重く、スノーシューでも大汗をかきながらの歩きになった。先週の白髭山では快適な歩きであったのと、大違いである。スノーシューの上に重い雪が乗ってしまうのが、歩きづらい原因になっていた。林道は大きくカーブしながら続いていた。先に見える鉄塔を、とりあえずの目標にしながら歩き続けた。天気は回復してきて青空も広がり、荒城山や真木山などの、五頭山塊東端部の山々を眺めることができるようになった。林道の雪の上には、少し古くなっているが、数名で歩いたと思われるワカンの跡が続いていた。
 到着した黒石山は、山頂に鉄塔が立ち、脇の広場からは、高知山から二王子岳にかけての眺めが広がっていた。黒石山はは、話題に上ることにないような山にしては、良い展望であった。扉山や五頭山塊の眺めも広がっていた。雪の上に腰をおろして一服した。古いわかんの跡は、この鉄塔までであった。地元の人間がハイキングとして登ったのか、送電線の監視のために歩いたのかは判らなかった。黒石山から先は、さほど標高差もない稜線が東に向かって続いていた。
 黒石山は、林道が山頂まで続いているが、雪のある時期なら、ちょっとしたハイキングに好都合の山であることが判った。山スキーの歩きの練習には良さそうであった。
 帰りの林道は、カーブ地点をショートカットでき、少し楽をすることができた。
 地図をみると、越後開閉所の北西部に隣り合って、舟山という山名が書き込まれている。最大にみつもっても、三本の等高線にしかすぎない高まりであるが、山とあるからには、この機会に登っていくことにした。車を越後開閉所の北西の角近くを通っている林道の入り口に移動させた。当然ながら、林道は雪に埋もれていた。林道から送電線の鉄塔脇に登り、最高点を目指して、杉林の中を北に向かって進んだ。「山」と書かれた標石を二つ見たが、どこが最高点か判らないうちに、田圃マークの書かれている雪原に飛び出してしまった。ともあれ、山頂を通過したことは間違いはないようなので、登頂成功として、林道を歩いて車に戻った。
 このように、どこが山なのか判らないような山もあれば、思わず名前を確認したくなる無名のピークもある。地図に記載されている山の基準とは、どうなっているのだろうか。
 青空はいつの間にか消えて、再び小雨が降り出していた。

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