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下八石山


【日時】 2002年1月12日(土) 日帰り
【メンバー】 トントン、えび太、えんじぇるん、黒ヒョウ、Akira
【天候】 曇り後雨

【山域】 東頚城丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 下八石山・しもはちこくさん・513.8m・二等三角点・新潟県
【コース】 南条コース
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/岡野町/法坂
【ガイド】 新潟花の山旅(新潟日報事業社)
【温泉】 ソルト・スパ 940円(会員券使用730円)

【時間記録】 7:20 新潟発=(北陸自動車道、柏崎IC、R.252、南条、追田 経由)=9:30 登山口大駐車場〜9:50 発―10:04 南条コース登山口〜10:08 発―10:29 峰・沢コース分岐〜10:51 発―11:14 下八石山〜13:05 発―13:36 峰・沢コース分岐―13:49 南条コース登山口〜13:54 発―14:07 登山口大駐車場=(往路を戻る)=18:30 新潟着

 八石山は、柏崎市と小国町の境界に位置する山である。柏崎地方では、八石山、米山、黒姫山をまとめて、「刈羽三山」と呼んでいる。八石山は、三つの峰からなり、北に位置する二等三角点の置かれた513.8m峰を下八石山、最高点の518m峰を中八石山、南に位置する三等三角点の置かれた494.9m峰を上八石山と呼ぶ。
 トントンが柏崎のえんじぇるんと八石山へ行くというので、加えさせてもらうことにした。えんじぇるんとえび太は、二週続けての八石山だという。八石山は、久之木峠と小国から登っているが、柏崎からのコースは歩いていなかった。また、雪の時期にも歩いていなかったので、良い機会であった。
 天候は、晴れ間がのぞいたり、雨が降ったりとめまぐるしく変わっていた。集合場所の柏崎IC近くのコンビニに到着すると、強い風が吹いていた。脇のスーパーの駐車場に車を置いて、二台の車に便乗して山に向かった。
 最近は、八石山は登山の山として知名度も高くなっているのか、南条から、登山口への誘導標識が設けられていた。追田の林道入口に到着してみると、林道が除雪してあった。先週は雪で覆われて、ここからわかん歩きが始まったという。車を乗り入れてみると、一車線幅の除雪が続いていた。夏の季節でいうところの登山口の大駐車場に着くと、先行の車が一台停まっており、路肩に僅かな駐車スペースが設けられていた。少し先に進んでみたが、他に駐車スペースは見あたらず、バックして戻ることになった。少々手間取って、二台の車を通行の邪魔にならないように路肩に置いた。もう一台、軽の車がやってきて、路肩に駐車した。登山者は、三組、四台の車であった。林道の除雪ついでに、駐車場も少し広げておいてくれるとありがたいのだが、登山者のことは考えていないようである。深い雪の中にトイレが並び、登山の案内板が掲げられていた。
 八石山の案内板を見ると、柏崎方面からは、思ったよりも多くの登山道が開かれていた。南条コース(峰コース、沢コース、三ツ小沢コース)、赤尾コース、鹿島コースといった、三つの登り口からの五コースが書かれていた。下八石山は南条八石、その北のピークを赤尾八石と呼ぶということを初めて知った。丁寧に書かれており、地元で親しまれている山であることが判る案内図であるが、久之木峠からの道や、中八石山、上八石山、小国からの登山道については、書かれていないのが残念である。
 山の案内図では、所轄が異なるコースは書かないというのが普通であるが、山頂に立ってみて、はてこの道はと迷うことが結構ある。また、現在本屋に並んでいるガイドブックも、一方からの登山コースを載せて反対側のコースについては無視というものが多いのも困りものである。一方の登山口から登っただけで、ガイドブックを書いているのではないかと疑ってしまう。
 先週と比べて雪が少なくなっているという。わかんはザックに括り付けて歩き出した。近道ということで、林道から杉林の中の道に入った。大きくジグザグを切りながら登っていくと、再び林道に飛び出した。案内板によれば、この先にも10台ほどの駐車場があるようであった。登山口の脇には、自転車置き場のように一方だけ壁のある小屋掛けがあり、中にストックが何本も置いてあった。林道は雪で覆われており、どこまで除雪されていたかは不明であった。
 尾根に取り付いたところ雪が多いため、わかんを履くことにした。わかんを履くと、潜らなくなった。ひと登りで一面の雪原が広がる斜面に出たが、ここがかやかりばのようであった。左の尾根に上がると、峰コースと沢コースの分岐になった。尾根沿いの登りが始まった。傾斜もあったが、登りやすい尾根で、順調に高度を上げることができた。薄日もさして、柏崎方面の展望が広がった。そのかわり風も強くあたるようになった。山頂が近づくにつれて、灌木の間をすり抜けながらの登りになった。ラッセルという程の雪ではないので、先頭をそのまま歩き続けることができた。
 あと少しで頂上という所で、最後に軽で到着した男女二人連れが、下山してくるのとすれ違った。この二人、登りも下りも歩くのはバラバラで、他人だったらこうも相手を無視できないであろうから、やっぱり夫婦なのだろうか。山頂の小屋は狭いということなので、山頂にいる人数が減ったことはありがたかった。
 下八石山の山頂に到着してみると、豆ノ木小屋が出迎えてくれたものの、以前あったはずのマイクロウェーブの反射板は、下部のフレームだけになっていた。先回登ったのは2000年5月21日に小国側から中八石山を越してであったので、そう昔というわけでないが、低山はすぐに状況が変わってしまう。
 うっすらと雲がかかって、米山は隠されていたが、黒姫山は三角形の山頂を見せていた。中八石山は、目の前に広がり、山頂の展望台を見分けることができた。写真を撮った後に、豆ノ木小屋に入った。入り口にスコップが吊さげられており、先着の単独行のおじさんが入り口の雪をかきだして、中に入っていた。小屋の中は、板敷きになっており、下に敷く薄縁もおかれていた。端に自家発電装置のような機械が載せてあるため、狭くなっていたが、なんとかつめて腰をおろすことができた。
 えんじぇるん作製の鍋料理をもらいながら、おしゃべりに興じた。一緒になった単独行のおじさんと話すと、地元の高齢者主体の山の会所属で、山に足繁く通っているとのことであった。途中から、壁をたたく雨の音がするようになった。かなり強い雨のようであった。歩き出す時に、青空を見て、雨具のズボンを置いてきてしまったのは、失敗であった。様子を見て、雨が弱くなったところで下山することにした。
 幸い、雨が止んだので、下山にうつることにした。下りは、雨で雪がゆるんだのか、わかんでも足が取られるようになっていた。山頂で食べて飲んだのがたたってか、腹が膨れて体を動かすのが苦しい状態になって、雪道の下りに息が上がっていた。
 下山後、柏崎の温泉にゆっくりと入ってから解散となった。

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