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大平山、高立山、菩提寺山


【日時】 2002年1月6日(日) 日帰り
【メンバー】 トントン、黒ヒョウ、むーむー、タク、Akira
【天候】 雪

【山域】 新津丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
大平山・おおだいらやま・278.5m・四等三角点・新潟県
高立山・たかだてやま・276m・なし・新潟県
菩提寺山・ぼだいじやま・248.4m・三等三角点・新潟県
【コース】 大沢公園よりの周遊
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/新津/矢代田、村松
【ガイド】 LATERNE vol.7
【温泉】 ごまどう湯多里館 600円

【時間記録】 8:00 新潟発=(R.49、茅野山、R.403、矢代田、林道長峰線 経由)=10:05 林道途中〜10:16 発―10:30 大沢公園―11:21 大平山北ピーク〜11:25 発―11:30 鞍部分岐―11:42 大平山〜11:45 発―11:50 鞍部分岐―12:04 高立山〜12:12 発―12:33 高立山林道登山口―12:55 菩提寺山林道登山口―13:09 菩提寺山〜14:36 発―15:16 大沢公園―15:34 林道途中=(ごまどう湯多里館入浴後往路を戻る)=18:10 新潟着

 新潟平野の内陸部の縁に沿った、新津、加茂、五泉の中間に広がる丘陵地を、新津丘陵と呼ぶ。新津丘陵では、一等三角点も置かれている護摩堂山が良く知られているが、最近では、菩提寺山や高立山もハイキングコースが整備されて、訪れるハイカーが多くなっている。新津丘陵の最高峰は、一般には高立山とされることが多いが、地図をみれば判るように、その北に位置する三角点ピークの方が高く、地図には名前は記載されていないが、大平山と呼ぶようである。
 インターネットの仲間の集まりであるてくてく会では、昨年の12月30日に納めの山行として大峰山に登ったが、新年の明けましておめでとう登山として、大平山〜高立山〜菩提寺山の周遊コースを歩くことにした。その間に正月休みが入ったといっても、一週おいての再会であったが、年が改まったとなると、しばらく会わなかったような気がする。
 正月早々新潟周辺は平野部でもまとまった雪が降った。登山口の大沢公園まで車では入れそうもないと思い、集合前に様子を見ていくことにした。果たしてというべきか、人家を過ぎて林道に入ると、道路の雪も増えて、車での進入は無理になった。道路脇の広場に車を置いて歩いたとしても、20分はかからないで距離のようであった。場合によっては石油の里からにしようかとも思っていたが、当初の計画通りに大沢公園から歩くことにした。
 小須戸花の湯館の駐車場で集合し、再び林道の入口に戻った。皆にはわかんを持ってもらい、自分自身はスノーシューを使うことにした。スノーシューとなるとプラブーツを履く必要があり、スパッツを付けたりと少々面倒になるが、今回のコースでは急なところもほとんど無いため、スノーシューが威力を発揮するはずであった。小雪が降っていたが、天気は良くなるはずであった。
 出発の準備をしていると、二台の車が林道の先に進んでいったが、すぐ先で路肩駐車になっていた。歩きはじめて一台の車の脇を過ぎると、挨拶された。良く見ると、同じ山の会の小滝さん一行であった。この大雪と、お正月気分で気楽に歩ける山となると、考えるところは同じで、角田山かこの菩提寺山というところになるのであろうか。
 林道の上には踏み跡が続いており、歩くのに少し楽をできた。菩提寺山にはこれまで四回登っているが、大沢公園から大平山を経由する周遊コースは、98年12月12日以来ということになる。菩提寺山周辺の登山道のコース整備にはめざましいものがあり、大沢公園から高立山までの道も整備されたと聞いている。
 大沢公園は、一面の雪に埋もれて静まりかえっていた。踏み跡は、菩提寺山への遊歩道に続いているようであった。吊り橋を渡って、広場を横断した炊事棟左手の崖に、高立山への登山道の入口がある。丸太の段々を登り、右手に少し水平移動すると、山に向かって山道が続いている。雪は50センチ近くはありそうであったが、前日のものか薄く雪に覆われたトレースが続いて、つぼ足でももぐらずに歩くことができた。登山道の急な所には、固定ロープが張られていた。登山口に標識こそなかったが、以前と違って整備の手が加えられていた。
 雪が舞い、白く染まった雑木林の中の尾根歩きが続いた。現在地が分かり難かったが、尾根が右に延びるところが、大平山の北峰ということで歩き続けた。大平山の北峰に到着してひと休みした。写真撮影のためにトレースを外すと、腰まで雪に埋まってしまい、雪の多さを改めて思い知った。広場に標識があったので見ると、高立山を示す標識であった。大平山との鞍部の下降点にも標識があった。ただ、最低限の標識があるといっても、意外に山奥の感じのする道で、道を良く知っていないと、不安を覚えてしまうかもしれない。
 歩き始めようとすると、左方向より、ひとグループが登ってきた。見ると、小滝さん一行で、大沢公園から別の尾根を登ってきたものであった。わかんを付けており、さすがにトレースはなかったようである。鞍部までは後ろについていき、そこで大平山をめざすために別れた。
 大平山は、地図にも山名は記入されていないが、四等三角点が置かれ、この一帯の最高点である。道はないが、雪の積もったこの季節に訪れた以上は、案内しておくことにした。トレースはないため、皆にわかんを履いてもらった。スノーシューを履くと、たいして潜らずに歩くことができた。雑木林の中のひと登りで大平山の頂上に到着した。三角点は雪の奧深くで、掘り出すことはできなかった。
 鞍部に戻り、高立山をめざした。杉林の中を一旦下ると、高立山に向かっての急な登りが始まる。トレースがついてしまっており、スノーシューはひっかかって歩き辛かった。やはり、スノーシューは、一人で藪山を彷徨うのに適しているようである。急な登りをスノーシューは苦手とするが、高立山への登りは、なんとかそのままのりきった。
 再び稜線上に出て右に曲がると、すぐ先が高立山の山頂である。小屋からは煙が立ち上り、賑やかな声が上がっていた。小屋は満員のようなので、昼食は菩提寺山でとることにして、記念写真を撮った後、再び歩き出した。高立山から林道へ下る道もしっかりしたトレースができていたので、後はつぼ足で歩くことにした。結局、わかんは、大平山の山頂付近で履いたのみであった。雪山ハイキングとしては、わかんは安心料のようなもので、これくらいの程度でもよいであろう。
 菩提寺山への林道歩きは、トレースが続いているといっても、雪に足がとられて結構草臥れる道である。先頭にむーむーが立ったら、えらく早いペースで先に行ってしまった。後ろから追いかけたが、菩提寺山の登り口まで追いつかなかった。菩提寺山の登り口で登山者とすれ違ったら、須貝さんであった。今日は、峡彩ランタン会関係で、三グループが菩提寺山に登っている勘定である。新津丘陵は、すっかり会のレパートリーとして定着しているようである。
 菩提寺山への登りでも、むーむーは、えらく早いペースで登り続けた。体力が余っているのか、腹がすいたのか。菩提寺山の小屋も中は一杯のようであった。つめてもらって入るのも窮屈なので、片面をビニールシートで被ったあずまやで昼食をとることにした。とんとんからは、新年の特別サービスということでいなり寿司をもらい、皆からも食べ物をわけてもらい、いつもながらの楽しい昼食になった。小宴会を終えた後、雪像造りに励んだ。雪女というお題で、豊満なボデイはできたものの顔は難しく、サングラスでごまかした。
 山頂からの展望は利かないとはいえ、穏やかな天気になっていたにもかかわらず、外の雪の中で遊んでいるグループは我々だけであった。
 大沢公園への下りもトレースができており、つぼ足で歩くことができた。時折、木に積もった雪が落ちてきた。雪を被った者を笑ううちに、雪玉で人の頭に雪を落とそうとする者、木を揺すぶる者も出てきた。じゃれあいながらの下山も楽しかった。
 歩き始めも遅かったが、歩く距離も結構長く、車に戻った時は夕暮れが近づいていた。新しくできたごまどうの湯に入ってから解散とした。

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