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大峰山


【日時】 2001年12月30日(日) 日帰り
【メンバー】 トントン、えび太、黒ヒョウ、ウスユキ、桃パパ、Akira
【天候】 雪

【山域】 櫛形山脈
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 願文山・がんもんやま・248m・無し・新潟県
 大峰山・おおみねやま・399.5m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 村上/中条、新発田/中条、菅谷
【温泉】 聖龍観音の湯ざぶーん 700円

【時間記録】 6:30 新潟発=(R.7、道の駅胎内、十文字、R.113、高坪山登山口、十文字、R.17、金塚、貝屋 経由)=9:15 桜公園駐車場〜9:25 発―9:32 桜公園上部〜9:37 発―10:06 願文山〜10:12 発―10:44 展望台〜11:02 発―11:15 大峰山〜11:20 発―11:33 展望台〜13:20 発―13:45 林道終点登山口―14:31 桜公園駐車場=(聖龍観音の湯、聖龍IC、R.7 経由)=17:30 新潟着

 北は胎内川、南は加治川の間のおよそ13kmにわたって、日本海の海岸線に沿って広がる櫛形山脈は、日帰りハイキングの山として親しまれている。大峰山は、その南部の中心ともいえるピークであり、山頂手前には山小屋があることから、冬季も登山者が多い。願文山は、大峰山から西に延びる尾根上のピークで、花見公園から大峰山に至る登山道が開かれている。
 今年最後の締めくくりの山として、高坪山に登る計画を立てた。昨年末も、トントンとえび太の三人で猿毛岳に登り、下界でのあわただしい用事から逃げだして、山で宴会を開いて楽しいひと時を過ごした。山よりも宴会の方に関心のある山行であったが、今年の年末は不順な天候が続き、この日も、雨後雪の天気予報が出ているのが気に掛かっていた。
 約束が無ければ、そのまま家で寝ていたであろう、雨の朝になった。道の駅胎内で集合としたが、トントンを乗せたえび太の車が、集合時間を過ぎても到着しなかった。携帯電話での連絡が入ったので待ち、到着したところで話を聞いてみると、道の駅関川に行ってしまったという。それなら、高坪山登山口あたりで待っていてもらった方が早かったのだが、いまさらしょうがない。えび太にとっては、引き返してきた道をまた戻ることになった。
 国道脇に高坪山登山口の標識があり、スポーツ公園への道に入った。スポーツ公園は立派な施設であるが、以前には無かったものである。公園から先の林道に進むと登山者用駐車場に到着した。道路を覆う雪は、5センチ程で、もう少し増えると走行は難しくなりそうであった。登山口に到着したものの、雨が激しく降っており、雷も鳴った。宴会用にテントを準備はしていたものの、雨の中での設営は面倒であった。山小屋のある大峰山にしようかと、すぐに相談がまとまってしまった。再び来た道を戻り、大峰山の登山口を目指した。桜公園駐車場から先の林道は雪が深くなりそうであったため、桜公園駐車場から歩き出すことにした。さすがに30日であったためか、駐車場の車は我々のものだけであった。
 大峰山は、今年の1月28日にも、雪山ハイクとしてトントンとえび太と一緒に登ったが、他の二人は初めてであった。遅刻や迷走のために出発の時間が遅くなり、そのおかげでか雨が止んだ。前線が通過して、冬型が強まる間のつかの間の晴天域に入ったようである。駐車場付近は、数セントの雪であったが、山の上は雪がありそうであったため、わかんは持つことにした。ただ、プラブーツでは小屋に上がるときに靴を脱ぐのが面倒なため、長靴で歩くことにした。
 登山道を覆う雪はまだそれ程多くないため歩きやすく、桜公園上部にも汗をかくこともなく到着した。眼下には、黒雲に覆われた日本海が広がっていた。この先は雑木林に囲まれた、稜線通しの道となる。雪に白く彩られた木々に囲まれた登山道を歩くのは楽しかった。願文山の手前では急坂が現れ、トラロープに助けられながら登ることになった。一カ所は、地形的に見て、空堀跡のようであった。
 願文山に登り着いて、ひと休みになった。先回は、ここで猛吹雪になったのだが、今回は、時折雪が舞う程度であった。大峰山の山頂も望むことができるようになった。一旦急な坂を下り、大峰山への登りが始まると、次第に雪も深くなってきた。つぼ足で歩けるといっても、急な所ではステップを切るのに手間取る所もあり、適当に先頭を交代しながら歩いた。つぼ足では歩くのが難しくなり、その上に出たらわかんを付けようかと言って、坂の上に登り着くと、山小屋のある展望台に到着していた。日本海海岸部や白鳥山への櫛形山脈の眺めが広がっていた。展望を楽しみ、写真を撮るのにも支障のない天気になっていた。
 小屋の前でわかんを付け、大峰山の山頂を往復してくることにした。小屋の中をのぞくと、一人分のザックが置いてあるだけで人影は見あたらなかった。小屋から先では、雪が急に深くなった。展望台までは人が歩いた跡が残っていたが、その先はほとんど人が入っていないようであった。桃パパはスノーシューで先行したが、靴がすぐに外れてしまい、追い抜くことになった。靴とビンディングの調整がうまくいっていないようであった。ウスユキは、なぜかわかんを車に置いてきてしまい、つぼ足でついてきたが、三人がわかんで歩いた後でも、潜ってしまい、歩くのに苦労していた。
 大峰山山頂の標柱は、大部分が雪の上に出ていた。雪の上に寝ころんで遊んだり、記念写真を撮っているうちに、吹雪が始まった。長居は無用とばかりに小屋を目指したが、雪つぶてが顔に当たって痛くてたまらなかった。
 小屋は、管理人が上がってきて奧の管理人室にいるものの、貸し切り状態であった。チェリーヒュッテは、座布団やテーブルも用意してあり、快適な山小屋である。つまみやお酒を並べて、宴会を始めた。黒ヒョウから二本のワインの差し入れがあったが、最後には空いていた。外は吹雪が荒れ狂っていたが、小屋の中でガスを燃やしていると暖かく、お喋りはいつまでも続きそうであった。
 下りは、すぐに雪も少なくなるはずなので、つぼ足で歩くことにした。展望台から谷間に下ると、すぐに風は当たらなくなった。管理人や登山者が毎日のように登っているせいなのか、雪道は潜らずに歩くことができた。雪道の歩きを楽しむ余裕も生まれ、つづら折りをショートカットして急斜面の雪面を下ってみたりした。登山道をはずすと、腰くらいまで埋まってしまった。
 林道までは、あっという間の下りであった。駐車場までの林道歩きは結構長いのだが、お喋りに興じているうちに戻ることができた。
 登山後の入浴は、近くの貝屋温泉さくらの湯のつもりであったが、行ってみると、年末の休みであった。それではということで、聖龍観音の湯ざぶーんで入浴した。満員の盛況であったが、ここも6時に終了ということで、休憩室には空きもめだち、年末の慌ただしさがただよっていた。
 無事に一年の山を締めくくり、翌年の山の約束をして解散にした。
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