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雪山訓練・大割山


【日時】 2001年12月16日(日) 日帰り
【メンバー】 峡彩ランタン会
【天候】 雪

【山域】 巻機山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 大割山・おおわりやま・1120.0m・二等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/十日町/六日町
【ガイド】 新潟の低山藪山(白山書房)
【温泉】 畦地温泉 こいし 500円

【時間記録】
6:00 新潟発=(関越道、六日町IC 経由)=8:00 舞台〜8:30 発―9:20 尾根取り付き―11:30 645m点―11:45 605m点〜13:25 発―1340 尾根取り付き―14:30 舞台=(往路を戻る)=17:30 新潟着

 大割山は、巻機山の北に位置し、小兜山や大兜山とともに、岩記号に囲まれた山塊を形作っている。登山道は無く、残雪期を狙いあるいは藪漕ぎとして登られるようである。
 平成13年度の峡彩ランタン会の雪山訓練は、六日町近くの大割山で開かれることになった。雪山訓練は、正月の飯豊山行のための訓練山行で、装備の点検や雪の感触を取り戻すことが目的で、山頂を目指すものでは必ずしも無い。12月中旬には、下越方面の山では雪が少ないことが多く、また目新しい山の方が参加者が多く集まるということで、昨年の荒沢山に引き続いて中越の山が選ばれた。
 鳥屋野潟公園に集合し、車に便乗して高速経由で六日町に向かった。荒れた天気が続いており、高速は50km制限になっていた。長岡までは雪は所々に積もっているのみであったが、越後川口付近からは、道路上を雪が覆う状態になった。山の姿は雪雲に隠され、白一色の世界が広がっていた。高速から見下ろす一般道では、路肩に雪の壁ができており、除雪車が出動しているようであった。
 六日町IC出口で、篠田さんと樋口さんに合流した。篠田さんの先導で、大割山の北にある舞台の集落に向かった。集落入り口の路肩に車を停めさせてもらったが、地元のおじいさんが雪の降りしきる中出てきて、路肩の雪をどかしてくれたりして感謝である。雪が降り、道路は融雪水が流れているため、駐車に手間取っている間に車の後部座席で出発の準備をしてしまった。
 集落の中のお堂が出発となった。地図にはこのお堂は載っていないが、沢沿いに南に向かう破線沿いに歩くようであった。お堂の前でわかんを装着した。今年最初の本格的な雪山であるが、一人で歩く時はスノーシューを使うので、ひさしぶりのわかんということになる。
 お堂の裏手の民家を過ぎると、とたんにラッセル状態になった。篠田さんは、前日も歩いてトレースを付けてくれていたが、すでに雪に埋もれて、見分けるのに注意が必要な状態になっていた。大人数のために、後ろからついていく分には、雪にそう潜らなかったが、先頭のペースは早く、ついていくのも結構大変であった。杉林は、真っ白に雪をかぶり、木の枝をくぐろうとすると、雪のシャワーが降り注いできた。トップを交代しながらの歩きであったが、一回トップに立てば、その先は当分回ってこない勘定であった。
 沢沿いの歩きを続けた後に、正面の尾根に取り付いた。雑木林の中の急な登りが始まった。トップの頑張りで、順番が回ってきた時は、尾根上に出て傾斜も緩んできていた。団体でのわかん歩きは、トップで疲れてしまっても、後ろに回れば歩きは楽になるので、少々の無理がきく。それに対し、スノーシューでの一人歩きでは、疲れないように、雪の上をたらたら歩くといった感じで、歩くペースも大分違ったものになる。
 尾根沿いになると、風があたって、気温も下がってきた。ワカンの固定ベルトがはずれて、一旦脱いで、調整仕直すはめになった。わかんのベルトのほつれは無いかチェックはしたが、確認が足りなかったようである。雪山本番では、このような再調整はやりたくないものだが、なぜかわかんのトラブルに見舞われることが多いようである。
 ブナ林の広がる幅広尾根を過ぎると、痩せた尾根の登りが始まった。灌木が密生しており、わかんを履いた足で、くぐり抜けるのが大変になった。尾根の傾斜が少し緩んだ地点で、時間切れということで、引き返しになった。645m標高の地点であった。
 大割山へは、この痩せ尾根をもうひと頑張りし、右手から尾根が合わさると、傾斜は緩んで台地状になる。その上に50m程の崖状になって大割山の山頂が聳えているはすであった。前方を窺うが、雪のために視界も悪く、尾根の先は白く霞んでいた。雪の季節、このコースで大割山には登れそうもないが、山頂を目でとらえることができなかったのは少々残念であった。
 605m標高点まで下り、ブナ林の中にターブを張り、中で宴会となった。
 ほどほどに切り上げて下山にうつったが、酔いが回って、足元が少しあやしくなっていた。幸い、登りと違って、雪山の下りは早い。
 下山後、近くの畦地温泉で入浴してから新潟への途についた。


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