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丸山・城山(時水城跡)
大力山


【日時】 2001年12月8日(土)〜9日(日) 各日帰り
【メンバー】 てくてく会
 8日:とんとん、まーく、えんじぇるん、ある×、Akira
 9日:とんとん、まーく、えんじぇるん、ある×、がよちゃん、ひろたん、むーむー、えび太、ほっきょくくま、大雲沢、うすゆき、Akira
【天候】 8日:曇り 9日:雪

【山域】 東頚城丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】
 丸山・まるやま・372.5m・二等三角点・新潟県
 城山(時水城跡)・じょうやま(ときみずじょうせき)・384m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/小千谷/小千谷
【ガイド】 皆川さんの個人情報
【温泉】 小出ふれあい交流センター見晴らしの湯こまみ 500円
【宿泊】 大雲沢ヒュッテ 7000円

【山域】 越後三山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 大力山・だいりきさん・504m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田、日光/小千谷、須原/小出、大湯
【ガイド】 城山から大力山:新潟ウォーキングガイド(新潟日報事業社)
【温泉】  ゆーパーク薬師 湯之谷薬師温泉センター 600円

【時間記録】
12月8日(土) 8:30 新潟発=(北陸自動車道、燕三条駅、関越道、小千谷IC、姥清水登山口 経由)=11:45 両新田登山口〜11:57 発―12:16 地獄谷温泉分岐―12:35 桐沢峠―12:43 丸山〜13:17 発―13:55 城山〜14:05 発―14:41 時水冬城=(R.252、大白川 経由)=17:00 大雲沢ヒュッテ (大雲沢ヒュッテ泊)
12月9日(日) 8:30 大雲沢ヒュッテ発=(大白川、R.252 経由)=9:35 宝泉寺〜9:45 発―9:53 薬師堂〜9:58 発―10:12 水道山コース分岐〜10:17 発―10:48 大力山〜11:36 発―11:52 水道山コース分岐―12:05 水道山口―12:16 宝泉寺=(薬師温泉、小出IC、関越道 経由)=16:00 新潟着

 丸山と城山(時水城跡)は、信濃川左岸に沿って延びる、小千谷の町の背後の丘陵地にあるピークである。西山遊歩道としてハイキングコースが整備されている。

 大力山は、関越道の小出IC近くの干溝の背後にたたずむ里山である。標高は500mで、登山口の標高を考えれば、角田山程度のアルバイトで登ることのできる山である。越後駒ヶ岳や八海山をのぞみ、小出の町並みや魚野川の流れを見下ろすことのできる、展望の良いピークである。中部北陸遊歩道として城山に至る登山道が整備されているが、知名度は高くなく、静かな山歩きを楽しむことができる。大力山までの往復だけでは物足りない向きには、黒禿の頭まで足を延ばせば、充実した山歩きになる。

 インターネット上の山仲間の集まりの「てくてく会」の忘年会を守門岳の南山麓にある、大雲沢ヒュッテで行うことになった。夜の飲み会が主な目的であるが、その前後の日に山歩きをすることになった。土曜日は、昼前に集合、日曜は飲み過ぎた翌日ということで、いずれもお手軽登山の山を考える必要があった。積雪の問題もあり、また時期的にみぞれの降る悪天気を覚悟する必要もあった。結局、土曜日に丸山から城山、日曜日に大丸山を歩くことにした。
 まずは、大宮からやってくるまーくを燕三条駅でピックアップした。初対面であったが、写真を見ており、一目で見分けがついた。もっとも、この季節、燕三条駅に登山姿で下り立つ者はそうはいない。高速を使い、小千谷IC出口で、皆の到着を待った。とんとん、エンジェルは到着したが、アル×がなかなか到着しない。携帯に電話がかかってきて、三条付近ということなので、待つことにした。少し遅れたものの、無事に合流でき、挨拶もそこそこに、登山口に車を移動することにした。
 まずは、下山予定の城山登山口に向かった。集落内の道順は少し複雑であるが、各交差点部に姥清水の看板があり、それに従っていくと無事に到着できた。冬だというのに、登山口付近は自動車が何台も入り込んでいたが、これは水汲みのためのようであった。姥清水の名前を銘水として聞いたことはないが、地元では人気があるようである。車を二台おいて、残りの二台で丸山登山口に向かった。
 心配していた天気であったが、青空ものぞいて、初冬のひだまりハイクといった風情であった。ただ、小千谷IC出口で眺めた山の稜線部は白黒まだらになっており、登っていけば雪は現れるようであった。ぬかるみも現れそうで、迷わず長靴を履くことにした。
 西山山系遊歩道として整備されている山道に入ると、落ち葉が厚くつもり、木漏れ日が差し込んでいた。12月初旬の新潟の山とは思えない雰囲気であった。緩やかに続く道を、おしゃべりに興じながら進んだ。峠手前の水場あたりから、道を雪が覆うようになった。
 桐沢峠に到着すると、その先は、稜線通しの道となり、勾配も少し急になる。北側の眺めが開け、八石山、米山、刈羽黒姫山の眺めが広がった。今年6月23日に登った時は、曇空のためこれらの山の眺めは得られなかったのが、冬の悪天候が予想された今回の山行で見られるとは、予想外のことである。峠から丸山までは、8分と標識にも書いてあり、ひと登りで山頂に到着した。
 出発も遅く、昼過ぎになっていたので、ここで昼食をとることにした。もちろん、お酒も開けての宴会になった。さすがに冬になったためか、お燗付きのフグのヒレ酒も登場していた。ビールを到着と同時に飲まないと、体が冷えて美味しくないような季節になってきた。丸山の山頂は、狭いながら、南の展望が開けている。目の前の山本山のスキーゲレンデが白く染まっていた。雲の上に山の頂が姿を見せていたが、権現堂山なのか、越後駒ヶ岳なのか、判断しきれなかった。
 丸山から城山へは、稜線歩きになる。先回とは異なり、登山道周囲の木立の葉が落ちて、眺めが良くなっていた。下り斜面では、泥の斜面に落ち葉が積もり、滑りやすくなっていた。皆の歩きを見ていると、こういった道では、登山靴よりも長靴の方が歩きやすいようであった。途中で小さなピークを越し、時水への道を左に分けると、城山への登りになった。空堀跡があり、それを越す急斜面には鎖が掛けられている。傾斜を見て、こんな所に鎖とは大げさなと思ったものの、足元の泥斜面が滑りやすく、すっかり鎖のお世話になってしまった。
 城山の山頂も周囲の展望が開けているが、青空が消えて、小雪が舞うようになってきた。お昼を食べる間だけでも、暖かい陽気であったことに感謝しなければならない。午後になって日もかげりはじめ、ひと休みした後、下山にうつった。
 時水への下山路は、幅広のしっかりした道である。おしゃべりしながら下っていくと、車を置いた姥清水に到着した。この一帯は、公園の造成中のようであった。
 車の回収を行い、一旦高速に乗って小出に向かい、こまみの湯で入浴した。浴槽からは、翌日登る大力山への稜線が良く見えたが、雪は無いようであった。皆にはわかんの用意をといってあったが、これでは計画変更で、黒禿の頭への縦走もできそうであった。明日の二日酔いの具合をみて考えることにした。小出IC近くの安売り酒屋で酒を仕入れて、忘年会会場の大白川の大雲沢ヒュッテに向かった。
 到着時間も早く、集合時間の7時まで間があったので、さっそくいるだけのメンバーで宴会を始めた。7時過ぎに全員集合となった時は、かなりできあがっていたが、遅れた皆も酒を飲み干してすぐにおいつき、賑やかな宴会になった。手撃ちの鴨鍋を食べた後で、手打ちソバも出て、美味しくいただいた。酒は、飲みきれないほどの日本酒やワインが集まっていた。ヒュッテは貸し切り状態であったため、12時過ぎまで騒いで、ようやく布団に入り込んだ。
 翌朝は、二日酔い状態で目を覚ました。外を見ると、みぞれが降っていた。山の斜面も雪が積もって白くなっていた。この天気では大力山までの往復がやっとのところのようであった。あれだけ飲んで騒いだにもかかわらず、7時の朝食までには皆起き出していた。しっかり朝食をとり、大雲沢ヒュッテを出発した。大雲沢さんは、大力山は初めてとのことで、この山は小出の人にしか知られていないようである。コンビニで昼食の買い出しをした後、大雲沢さんの車に先導してもらい、干溝への近道をとった。
 宝泉寺の境内に車を停めて歩き出す準備をした。みぞれが降り、上下雨具を着る必要があった。
 大力山は、9月7日と10月21日に続いて12月9日と、毎月の訪問になった。昨年6月3日にも登っており、これが4回目。私は、同じ山にはそう何回も登っていないので、大力山は、高頻度グループの中に入ることになる。
 みぞれが降っているものの、歩き出せば、木立に囲まれた尾根道になって、そう苦にはならなかった。ひと登りで薬師堂のある広場に到着。山頂についたよと冗談を飛ばすが、大力山の山頂は、高く聳えている。山肌はすっかり白くなっていた。昨晩のうちに降り積もったようである。みぞれも雪に変わっていた。雪景色を楽しみながらの尾根道が続いた。雪山は歩いたことのない人もいるので、雪が積もって良かったようである。鉄塔を過ぎると、稜線に向かっての急な登りが始める。風邪で体長不良のがよちゃんは、登りがつらそうであった。水道山コースとの分岐に出てひと休み。ここまで上がると、山頂はすぐそこのように見えるが、途中で休憩を入れないと一気には登り切れず、そう甘くはない。
 次第に雪の量も増し、頭上を多う木立も白く縁取られるようになってきた。雪のトンネルの中の登りが続いた。階段登りが始まり、それを終えると傾斜も緩くなり、山頂の一画に到着である。
 山頂広場は雪原となり、デコレーションのように木立は白く染まっていた。山頂にあるあずまやのおかげで、ゆっくりと休むことができた。ビールを飲んで、冗談を言い合い、写真撮影を行った。雪も小降りになって、山頂で遊ぶのに支障は無かった。とりあえず最高点まで足を運んでもらって、登頂を確実なものにした。
 下りは、雪と濡れ落ち葉に滑りやすく、皆歩くのに苦労をしていた。分岐からは、水道山コースを下った。このコースも尾根通しでルートははっきりしている。この山は冬も登られているというが、駐車スペースの問題もあり、登るなら宝泉寺からということになろうか。
 麓まで下りると、雪はみぞれに変わっていた。
 薬師温泉に入り、しばらくおしゃべりした後に解散となった。

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