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高舘山、西岡山


【山域】 加茂丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 高舘山・たかだてやま・138m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/加茂
【ガイド】 なし

【山域】 加茂丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 西岡山・にしおかやま・170m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/加茂
【ガイド】 なし

【温泉】 七谷コミュニティーセンター 100円(石鹸無し、沸かし湯)

【時間記録】 8:40 新潟発=(R.49、亀田、R.403、加茂、下条川ダム  経由)=10:40 南西部路肩帯〜10:58 発―11:12 120mピーク―11:21 高舘山〜11:35 発―11:43 120mピーク―11:52 南西部路肩帯=(上黒水)=12:20 峠部〜12:32 発―12:55 西岡山〜13:00 発―13:19 峠部=(坂本、R.290、黒水、加茂、R.403、亀田、R.49 経由)=16:00 新潟着

 加茂の町の南の下条川源流部には、下条ダムが設けられ、周辺は公園としてよく整備されている。高舘山は、ダムの上流部末端に位置するピークである。三角点の無いピークであるが、20万分の1地形図には、名前が記載されている。
 西岡山は、粟ヶ岳の帰りの入浴に良く利用する七谷コミュニティーセンター近くの加茂川左岸にある山である。山頂は東西に長く、最高点は西よりにある。
 山の会の忘年会の翌日で、山登りのテンションは低下するだろうということは判っていたが、それでも前夜に山の用意はしておいた。しかし、起きてみれば天候は雨。いつもと比べても遅い朝食を食べ終わると、雨は小降りになっていた。少し迷ったものの、雨の日であった11月17日にも歩いた加茂丘陵の山に出かけることにした。この季節、悪天候を恐れていては、山には行けない。
 加茂から下条川ダムに向かい、まずは先回の山行で不明なままになっていた高山の山頂を通過している林道の下り口を確認した。下条川ダム周囲の看板は雪囲いのために藁で包まれていた。雨の中、湖畔には、多くの釣り人が傘をさして竿を並べていた。下条川ダムのことは、登山者の間にはほとんど出てこないが、釣り関係では有名スポットのようである。道路地図には載っていないが、湖を一周するように道路が続いているようであった。右岸沿いの車道を進んでいくと、正面に高舘山の山頂が迫ってきた。地図に示されている湖が二股に分かれる所にある橋の手前で、車道は、左岸に渡った。この一帯は、水位は下がって葭原となり、とんぼ池と名付けられた湿地観察ゾーンとして遊歩道が整備されていた。
 高舘山へは、山頂の南部に沿って走る車道から伐採のための切り開きが始まっていたので、北西の120mピークにまず登って、そこから高舘山の山頂を目指すという作戦を考えた。三叉路で左折し、120mピークから南西に延びる尾根を過ぎた先の路肩に駐車帯があり、そこに車を停めた。雨は小降りといえども止まず、上下の雨具を着込んでの出発になった。
 駐車帯の西側の谷間に伐採作業のためと思われる幅広の切り開きが続いていた。切り開きを登っていくと、とげのある灌木が目立つようになってきた。左右の尾根へ逃げるのは、急斜面のために登り難そうで、諦めて藪を掻き分けて、なんとか正面の杉林に上がった。
 120mピークは杉林に囲まれて、うかがう高舘山の山頂までは結構距離がありそうであった。緩やかな尾根を僅かに下ると、左手に林道が走っており、鞍部付近で終点になっていた。藪漕ぎの苦労はなんだったのだろうと思いながら、最近整備されたような林道を進んだ。僅かに登ると、右手に林道が分かれた。高舘山の山頂へは、右の林道に進むようであった。
 高舘山の山頂部は、林道によって切り通し状になっており、右手の切り通しの方が高いために、その上に登った。とげのある灌木をそっとどけながら登ったが、山頂らしき目印のようなものはなかった。
 林道の進む先を知りたく、林道を先に進んでみた。南東に向かって緩やかに下っていった後に、稜線部を北に外れていくのが見えた。北側の谷間に下りていくのか、それとも南の車道に向かって続き、送電線のあるあたりに下り立つのだろうか。車に戻れなくなる可能性もあるため、林道から下山するのは諦めた。山頂手前の三叉路の、北に向かって延びる林道は、北の谷間に下りるようであるが、とんぼ池から先に続く右岸沿いの道に合わさるのかどうか。
 120mピークに戻り、伐採地を通るのは止めて、西側の尾根を下ることにした。杉の植林地が広がり、踏み跡も続いていた。最後は、三叉路近くの尾根の末端に下り立った。脇の田圃には、高舘山雨量局の施設が置かれていた。
 暖かい飲み物を飲んでひと休みした後、西岡山に向かった。加茂川沿いにあって、前から気になっていた山である。西岡山の南北には道路が通過しており、東は加茂川の河畔になっている。北側の林道の峠部からアプローチするのが、一番楽そうであった。峠部に車を停めて周辺を眺めても、この山には林道や明らかな道は通じていないようであった。
 切り通しの縁に沿って稜線の上に登った。粟ヶ岳から宝蔵山にかけての、東の展望が広がった。右手の杉の植林地と左手の雑木林の間に、切り開きが続いていた。所々で、境界見出し標の赤い杭がうたれていた。笹が刈り払われているところもあり、刈り払いが行われていなかったら、歩くのに苦労したかもしれない。途中、ひとつ小さなピークを越えると、西岡山との鞍部への下りになった。鞍部の杉林で、切り開きは無くなった。西岡山の山頂に向かっては、ツバキの下生えの目立つ雑木林で、歩くのは問題なかった。左から上がってきた沢を巻くように尾根を登っていくと、山頂部の台地に到着した。
 奧の高まりが山頂のようであった。山頂には、苔むした石の標柱に新しい赤い標柱が結びつけられているだけで、石仏や祠といった山頂を示すようなものは無かった。東の稜線沿いには、かすかであるが、踏み跡が続いているようであった。東の加茂川河畔に向かって続いているのかもしれない。
 高舘山と西岡山の二つを登り、これで今日の登山としては満足することにした。いつものように七谷コミュニティーセンターで風呂に入った後、家路についた。


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