0157

高山、大丸山、竹山


【日時】 2001年11月17日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 雨

【山域】 加茂丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 高山・たかやま・177m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/加茂
【ガイド】 なし

【山域】 加茂丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 大丸山・おおまるやま・181m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/加茂
【ガイド】 なし

【山域】 加茂丘陵
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 竹山・たけやま・158m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/加茂/加茂
【ガイド】 なし

【温泉】 七谷コミュニティーセンター 100円(石鹸無し、沸かし湯)

【時間記録】
8:20 新潟発=(R.49、亀田、R.403、加茂、下条川ダム  経由)=10:25 林道入口―10:54 高山―11:21 林道入口=12:17 林道入口―12:26 大丸山無線中継基地―12:32 大丸山―12:35 大丸山無線中継基地―12:42 林道入口=13:30 林道入口―13:36 送電線巡視路入口―13:45 鉄塔No.81―13:52 竹山―14:01 鉄塔No.81―14:10 送電線巡視路入口―14:18 林道入口=(坂本、R.290、黒水、加茂、R.403、亀田、R.49 経由)=16:20 新潟着

 新津から加茂、三条を経て見附にかけての越後平野の縁に沿っては、ひと続きの丘陵地帯が連なっている。このうち加茂と三条の背後の粟ヶ岳前衛の丘陵地帯には、多くのピークが点在している。新潟県内の25000分の1地形図において、最も山名が記載されているのは、20の山名をみることができる「加茂」となっている。
 加茂の町の南の下条川源流部には、下条ダムが設けられ、周辺は公園としてよく整備されている。高山は、ダムの西岸に沿う稜線上のピークである。山頂部を林道が通過している。
 大丸山は、加茂市と下田村との境界線上にあり、山頂下には無線中継基地が置かれている。地形図に書かれている稜線通しの道は無くなっている。
 竹山は、R.290線沿いの曲谷の北に位置するピークである。北東部より送電線の巡視路を使ってアプローチできるが、最後は短い距離ではあるが藪漕ぎになる。

 雨の土曜日になった。起きた時には、道路は濡れていたものの、雨は止んでいた。起きた時間も遅くなっており、第一、第二候補は諦めて、最終候補ともいえる加茂丘陵をめざすことにした。新津付近から本降りの雨となったが、初めからこのような雨だったら山は諦めていただろうから、起きた時に雨が止んでいたのは、果たして幸運であったのかどうか。
 加茂山公園の駐車場の前を通り過ぎ、旧市街地らしい狭い通りを抜けて下条川右岸沿いの道に進んだ。高山へは長福寺から破線が通じているが、車を運転しながらでは、それらしい道は見つからなかった。下条川ダムにも興味があったので、そのまま車を進めた。ダムに到着してみると、新しい案内板が掲示されていた。それによれば、ダムを一巡する遊歩道が整備され、各所に駐車場やトイレが設けられているようであった。ダム周辺の丘陵地のハイキングコースを期待していたのだが、それは無いようであった。
 とりあえず、車を停めて朝食をとっていると、雨は本降りになった。左岸沿いの車道を、道が分かれないか見ながら車を走らせた。黒水あるいは東大崎へと通じる車道とのT字路近くから166mピークに上がる道が分かれるはずであった。現地に到着してよく見ると、草に被われた林道跡が高みに向かって続いていた。地図にある破線は、これのようであったが、草ぼうぼうで雨の中では歩きたくない道であった。166mピークへは、車道を西に進んで、峠付近から歩き出した方が近いようであった。車を峠の上に向かって走らせた。人里からかなり離れたこのような奥地まで立派な車道が整備されているのには驚かされた。
 峠部に到着すると、未舗装の林道が稜線通しにつけられていた。入口には、関係者以外車乗り入れ禁止とあったので、歩くことにした。雨は止まず、傘をさしながらの歩きになった。最初のピークの166mピークが近づいてくると、林道は左にそれた。ピークの上には踏み跡が続いていたが、林道をそのまま進むことにした。結局、166mピークで下からの道が合わさるかどうかは確かめることはできなかった。次の180mピークも左に巻いた。ピークの北側で稜線沿いに戻り、少し下った後に、上りに転じた。林道周囲には杉の植林地が広がり、この林道も植林のためのもののようであった。
 ピークの上が高山であったが、林道は緩やかに乗り越していった。最高点は切り通し状で、左側が少し高くなっていた。2m程の崖をよじ登って、杉林の中に入った。山頂を示すようなものはなく、地図を見て、ここが山頂に間違いないなと確認して、自分で納得するしかなかった。帰り道も、地図を見ながら、地図読みが間違っていないか確認しながら歩いた。
 続いて、金子峰を目指すことにした。地図上では、北側の車道の分岐から金子峰の西の肩へと通じる破線が記載されており、稜線通しに大丸山まで歩いた後、車道歩きで出発点へ戻ることができそうであった。
 車道分岐に車を停めると、尾根沿いに山道が通じていた。雨も小降りになったので、さっそく金子峰へと登りだした。雑木林の尾根をひと登りすると、尾根が広がって杉の植林地となった。山道は尾根を外して、左へとそれていった。作業小屋に行き当たったところで、道は右に曲がり、その先のもう一軒の作業小屋で、山道は消えてしまった。雨に濡れた草が倒れていなければかすかな道でも見つけることができたかもしれないが、ガスがかかり、周囲の地形も十分には見えないため、このルートは諦めることにした。
 車に戻り、とりあえず大丸山からアプローチしてみることにした。車道の最高点まで車を進めると、未舗装の林道が二本左に分かれた。「明治百年記念県行造林」と書かれた看板があり、団地名大丸山とあった。大丸山から金子峰へ林道が通じているかと思い、分岐に車を停めて歩き出した。ピークが近づいてくると、無線の中継基地が立っているのが目に入った。一旦左に迂回してから曲がると中継基地のフェンスに突き当たって道は行き止まりになった。最高点は左手の高みであった。藪に突入したが、とげのある草が多く、進むのに苦労した。最高点部は、特に目につくものは無い藪の中であった。稜線通しに道はないかと見てみたものの、見つからなかった。破線の道は消えてしまっているようであった。
 入口に鎖のかかっている手前の林道が稜線沿いに通じているかと思って、この道に進んでみたが、大丸山の東で終わっていた。金子峰の山頂近くへは二本の送電線が通じており、南の曲谷から車道が通じているようであった。南からアプローチすることにして、金子峰はひとまず後回しということにした。
 大丸山への入口から車道を先に進んでいくと、谷間に下っていき、竹山の麓に出る。三番目の山としては、この竹山に登ることにした。車道が西に向きを変える所で、東の谷間に向かって未舗装の林道が分かれた。田圃の縁に沿って歩いていき、空を見上げて送電線を探した。送電線が竹山の南東の肩を通過しており、その巡視路を利用するつもりであった。果たしてと言うべきか、中越A線No.81へという標識が立てられていた。幅広のしっかりした道が通じていた。巡視路の周囲は、紅葉に染まった雑木林で、この日で一番落ち着いた感じの道であった。ひと登りで送電線の鉄塔の下に出た。山頂への道は無かったが、そうたいした距離では無かった。ただ、鉄塔の周囲は笹がはびこっており、雨の中では突入したくは無かった。巡視路を少し先に進んでから、藪に取り付いた。尾根を外さないように登っていけば、直に最高点に到着した。この山頂も三角点はないので、自分でここが山頂と納得すれば、それで登頂終了であった。
 傘をさしながらの藪こぎで下半身は濡れきって、山もお仕舞いにした。七谷コミュニティーセンターの風呂に入ると、体が冷えていることに、あらためて気が付いた。それぞれの山の歩行時間は短くとも、その前後の偵察でそれ以上の時間がかかって、それなりに草臥れた一日であった。



山行目次に戻る
ホームページに戻る