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大力山、黒禿の頭


【日時】 2001年10月21日(日) 日帰り
【メンバー】 峡彩ランタン会(6名)
【天候】 晴

【山域】 越後三山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 
 大力山・だいりきさん・504m・なし・新潟県
 黒禿の頭・くろはげのかしら・790m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田、日光/小千谷、須原/小出、大湯
【ガイド】 大力山:新潟ウォーキングガイド(新潟日報事業社)

【時間記録】
6:00 新潟発=(関越自動車道、小出IC 経由)=7:48 宝泉寺発―8:08 秋葉堂〜8:11 発―8:30 水道山コース分岐―9:01 大力山〜9:13 発―9:30 城山分岐―9:50 三角点ピーク―10:25 松の木尾根分岐―10:31 見晴台(一の沢尾根分岐)―11:24 黒禿の頭〜14:00 発―14:41 見晴台(一の沢尾根分岐)―15:44 松の木尾根分岐―15:40 谷中山登山口=(往路を戻る)=17:30 新潟着

 小出町の南で魚沼川にそそぎ入る大池川の源頭部には、城山から大力山、黒禿の頭、駒の頭、トヤの頭を経て鳴倉山に至る稜線が環状に続いている。このうち、城山から黒禿の頭までの間と鳴倉山には、一般登山道があり、越後三山を望みながらの山歩きを楽しむことができるが、知名度は高くない。
 峡彩ランタン会の秋の低山ハイキングの担当を頼まれた。昨年の鳴倉山に続いて、今年はそれに向かい合う大力山を取り上げた。2000年6月3日に、城山から大力山、黒禿の頭を経て笠倉山まで歩いたが、城山から黒禿の頭までの区間は、ハイキングとして歩くには少し長すぎるのが問題であった。宝泉寺から大力山のコースなら、短時間で登ることができそうであった。ひと月前の2001年9月6日に、偵察のため宝泉寺から大力山へ登り、ゆっくり歩いても1時間程度であることを確認した。黒禿の頭から谷中山登山口に下山した場合、今年開通した城山トンネルを使って、車の回送を短時間でできるようになったことも都合が良かった。宝泉寺から大力山、黒禿の頭まで歩いた後に谷中山登山口へ下山というコースがまとまった。
 鳥屋野潟公園に集合し、二台の車で小出に向かった。まず、宝泉寺に皆を下ろし、上村さんと一緒に谷中山登山口に向かい、私の車を置いてきた。谷中山登山口は少し判りにくいが、先日の偵察で入口や駐車スペースを確認しておいたので、20分程で車のデポを終えることができた。
 大力山への登山道は、中部北陸遊歩道として整備されているが、歩く者は少ないようで、道には落ち葉がつもっていた。三十三観音の石仏を見ながら登っていくと、 古びたお堂の秋葉堂が置かれた広場に到着する。正面には、大力山の山頂を望むことができたが、大力山へと続く山の斜面は、緑が濃く、紅葉には少し早いようであった。
 送電線の鉄塔下を通過して、灌木に囲まれた緩やかな尾根道を辿っていくと、左手の尾根に向かっての登りが始まる。送電線の巡視路らしき道を右に分けると、段々に整備された急坂が始まる。ひと登りで尾根の上に出ると、水道山登山口からの道が左手から合わさる。ここには登山標識がないが、遊歩道歩きとして城山から大力山を経て宝泉寺に下山する場合には、どちらに進むべきか迷うことになりそうである。どちらの登山口に下りたとしても、遠くない距離ではあるが、初心者向けのコースとしては、問題であろう。
 この先は一本調子の登りが続くが、角田山程度の山なので、ゆっくりとあせらずに登ろう。山頂直下で、足にこたえる丸太の段々登りが現れるが、それを登りきれば山頂である。緩やかになった登山道を進んでいくと、あずまややベンチの置かれた大力山の山頂に到着する。最高点はもうすこし奥に進んだところであるが、大力山の山頂は、横に広がっているため、小出の町を見下ろす肩部に山頂の標識が置かれたようである。山頂の広場は、ワラビの目立つ草地となって、周囲の展望が広がっていた。鳴倉山、下・上権現堂山、唐松山、越後駒ヶ岳、八海山をのぞみ、魚沼平野を見下ろす山頂は、登りに流した汗を忘れさせてくれる。
 黒禿の頭は、まだ遠いため、ひと休みして記念写真を撮ってから先に進んだ。最高点は、藪の中の切り通しになって、それと判らないうちに通過した。山頂から下っていくと、城山から黒禿の頭に至る縦走路に飛び出す。この分岐を左に進み、一旦下ってから登りに転ずると、三角点ピークに到着する。登山道の際まで植林地が延びてきており、登山道も植林地の境界に続いている。植林地に広がった笹によって登山道が完全に消えている所もあるが、その区間は短いので、尾根を外さないように進めば、再びはっきりした道が現れる。
 周辺にブナ林が広がるようになると、下山に使う松の木尾根との分岐に出る。そこからひと登りした所で、一の沢尾根が合わさり、この尾根にも道が続いている。この尾根をまだ歩いていないのが、少々気に掛かっている。見晴台の標識が木に付けられており、芋赤の集落を見下ろすことができる。
 この先は、小ピークを乗り越えていくため、足も疲れてくるが、痩せ尾根状のため、周囲の展望が開けて気持ちの良い歩きが続く。左前方には、毛猛山塊が広がり、檜岳の鋭い山頂が一際印象的であった。紅葉に染まった尾根道を登っていくと、黒禿の頭に到着した。振り返ると、大力山は遠く、低くなっていた。
 黒禿の頭の山頂は、広くはないが、誰も来るはずはない山頂のため、登山道の上に座り込んで、山頂の宴会となった。2時間30分ものんびりした後、下山を始めた。風景を眺めながらのんびりと戻り、松の木尾根を下った。松の木尾根は急坂が続くが、そう難しい所はない。尾根の途中からは、周囲の木立が低くなり、周囲の眺めを楽しむことができる。
 最後に、水田脇の杉木立の中に下り立つと、ここが谷中山登山口である。すっかり酔いの回った上村さんの代わりに佐久間さんを乗せて、宝泉寺に戻り、車の回収を行った。


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