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大力山


【日時】 2001年9月6日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 晴

【山域】 越後三山周辺
【山名・よみ・標高・三角点また、眼下・県名】 
 大力山・だいりきさん・504m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田、日光/小千谷、須原/小出、大湯
【ガイド】 城山から大力山:新潟ウォーキングガイド(新潟日報事業社)
【温泉】 小出ふれあい交流ゼンター見晴らしの湯こまみ 500円 シャンプー、ボディシャンプー有り

【時間記録】
12:30 長岡発=(長岡IC、関越自動車道、小出IC 経由)=13:15 宝泉寺〜13:25 発―13:33 秋葉堂―13:37 No.27送電線鉄塔―13:46 尾根上分岐―14:09 大力山〜15:07 発―15:19 尾根上分岐―15:22 四等三角点―15:28 No.26送電線鉄塔―15:32 水道山口―15:40 宝泉寺=(往路を戻る)=18:00 新潟着

 大力山について、山頂にある案内板には、次のように書かれている。「大力山は、麓からの姿が美しく、展望も良く里に近いため、多くの人から親しまれています。山頂からは、南東に越後三山(駒ヶ岳2003m、中ノ岳2085m、八海山1778m)、南に巻機山(1967m)、苗場山((2145m)を望み、東北にパラグライダー発進基地の鳴倉山、北西に下倉城跡と山古志の山並み、西に魚沼丘陵、米山、(刈羽)黒姫山が見渡せます。また眼下には奥只見レクリエーション都市公園小出地域、関越自動車道、魚野川と小出市街が広がります。
 春はブナ林の鮮やかな新緑に始まり、かたくりが咲き、こぶしが白い花びらをひろげ、うぐいすがさえずり、山つつじが花開きます。秋の紅葉もまた見事です。
 そして手軽に冬山の気分を味わうことができるので、好天の日には積雪期でもカンジキを付けた登山者が訪れます。
 山頂から下った大和町との境から、小出町の最も標高の高い黒禿の頭(772m)に至る道が分かれています。」
 会山行の秋の低山ハイクに、「大力山から黒禿の頭」を歩くことにした。昨年の6月3日に、城山から黒禿の頭を経て笠倉山まで歩いたのだが、城山から歩くとなると、距離が少し長くなりすぎるような気がした。大力山のもうひとつの登山口の宝泉寺からなら、それ程時間はかからなそうであった。一週前の唐松山登山後に、下山予定の谷中山登山口を確認し、さらに宝泉寺にも寄ってみたが、中部北陸自然歩道として登山道が整備されているようであった。道はしっかりしているようであったが、一度歩いてみる必要があった。土曜日に長岡で仕事があり、午後は時間が空くので、大力山に登ることにした。
 小出IC出口付近からは、大力山の山頂が目の前に見えた。宝泉寺は、小出ICのすぐ近くなので都合が良い。宝泉寺の境内の登山口脇に車を停めた。大力山遊歩道宝泉寺口や中部北陸自然歩道の看板で、登り口は判りやすい。
 宝泉寺については、次のように説明されている。「曹洞宗歓喜山宝泉寺は、当地林泉庵の末寺となっており、堂宇は延享3年(西暦1746年)の建立です。境内にある多聞天堂は参詣者が多く、同堂の傍らから三用谷湯谷村に通じる越出入峠(こえでいりとうげ)は、当地以南の参詣者の便のために特に開設されたといわれています。
 裏山には町指定天然記念物のぶな林があり、その遊歩道沿いには三十三番観音が祀られています。中腹の秋葉堂は、宝暦13年(西暦1763年)の建立といわれています。
また、当地干溝(ひみぞ)は昔から俳句の盛んな地域として知られており、多聞天堂の登り口には干溝草笛社の合句碑が建立されています。」
 ワイシャツ姿から登山の服装に着替えをして歩き出した。登山道は、いきなりジグザグの急な登りで始まった。台風が接近中でフェーン現象が起きて、真夏なみの暑さとなっており、すぐに汗が噴き出てきた。虫も多く、虫除けスプレーを吹き付ける必要があった。登山道の脇には、三十三観音の小さな仏が彫り込まれた石が、間隔をあけて並べられていた。ひと登りで、お堂のある広場に出た。これが、地図では尾根の途中に神社マークの書かれている秋葉堂のようであった。大力山の山頂は、まだ高い所にあった。緩やかに尾根を辿っていくと、送電線の鉄塔下に出た。これは、八色線No.27鉄塔のようであった。
 登山道は、左の尾根に向かっての登りになった。尾根の上に出ると、左から山道が合わさった。この分岐は、始めて下る場合だと、左右のどちらに進むべきか迷うかもしれない。登山道はさらに傾斜を増し、丸太の段々登りが続くようになった。登山道を蜘蛛の巣がふさいでおり、ストックで切り開きながら登る必要があった。夏の間は、登山者はほとんどいないのであろうか。傾斜が緩むと、草地の広場になった大力山の山頂に到着した。
 大力山の山頂には、前回は無かったあずまややベンチが設けられていた。あずまやの下に入って、日陰に腰をおろした。魚沼川沿いに広がる小出の町並みが眼下に広がっていた。鳴倉山からトヤの頭にかけての稜線が目の前によこたわっていた。その奥には、下権現堂山から上権現堂山を経て唐松山に至る稜線が姿を現していた。登るのにそれほど時間もかからないにも関わらず眺めの良いのは、里山ならではの魅力であろう。
 とりあえず、黒禿の頭への分岐まで様子を見にいっておくことにした。広場に大力山山頂という標識があるにもかかわらず、最高点は少し進んだところにある。最高点付近からは、黒禿の頭方面の展望が開けるので、大力山だけが目的でも、この最高点までは足を進めた方が良い。ピークを越して下っていくと、黒禿の頭への分岐に出た。黒禿の頭への道は、明瞭に続いており、問題は無さそうであったので、引き返すことにした。
 大力山に戻ってひと休みし、そうゆっくりとしてもいられないので、下山を開始した。急斜面で、足を滑らさないように注意が必要であった。尾根上の分岐に出たところで、右の道に進んでみた。僅か先で、四等三角点が埋まっていた。左に向きをかえて下っていくと、簡易水道施設らしい建物が現れ、その先で集落内に下り立った。車道まで出てみると、その入口には、大力山遊歩道水道山口と書かれた標柱が立てられていた。車道歩き僅かで宝泉寺に戻ることができた。
 すっかり汗をかいており、こまみの湯で汗を流した。小出ICに戻る途中、青島大橋からは、鳴倉山から大力山の展望が広がり、登山の良い締めくくりになった。

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