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大峰山


【日時】 2001年3月12日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 飯豊連峰周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 大峰山・おおみねやま・360.7m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/津川、東赤谷
【ガイド】 なし
【温泉】 新三川温泉ローズベリー 500円
【時間記録】 7:10 新潟発=(R.49、三川 経由)=8:48 新谷〜8:58 発―9:46 三叉路―10:39 300mピーク―11:09 大峰山〜11:27 発―11:48 300mピーク―12:19 三叉路〜12:24 発―12:56 新谷=(ローズベリー入浴後往路を戻る)=15:10 新潟着

 大峰山は、棒掛山から土倉山を経て西に連なる尾根の末端近くにある、新谷川左岸の山である。新谷から行地に至る林道が西山麓を走っており、アプローチに使える。
 大峰山の山頂は、「津川」の図面に入っているが、実際に歩くコースの大部分は東赤谷に含まれている。このように二つの地図に分かれた山は、関心をひきづらい。「津川」の地図で大峰山をみると、山奥にあって、登るのは難しそうという印象を持つが、「東赤谷」の図面を合わせてみると、意外に新谷の集落に近いことに気が付く。
 大峰山は、アプローチが少し長いものの、急登はなさそうで、スノーシュー向けの山のように思えた。土曜日の夜にまた新雪が積もったが、スノーシューでの歩きには、問題はなさそうであった。
 三川から上赤谷への県道へ進み、新谷集落の入口に車を停めた。集落内は、融雪の水が流れて除雪されていたが、行地に至る林道に進むと、最終人家のところから雪道が始まった。林道は、一旦は除雪を行ったようで、2m程の壁が両側に続いていたものの、坪足で膝までもぐる雪がたまっていた。春になって除雪したが、ここのところの寒波で、再び雪に埋もれてしまったようである。坪足でも歩けるので、そのまま林道を進んだ。車が使えれば、ひとっ走りのところであろうが、汗をかきながらの雪の林道歩きが続いた。峠部分に出た所で、雪も深くなったのでスノーシューを履いた。20セント程の沈み込みなので、スノーシューが威力を発揮する雪の堅さといえようか。
 周囲は杉の植林地で、展望はまったく利かなかった。頭上を送電線が通過しているのを見て現在位置を確認することができた。右手に雪に埋もれた作業小屋を見ると、その先で、左に林道が分かれる三叉路に出た。行地に至る林道は、右にカーブして下がっていった。雪の壁を這いあがって、左の林道に進んだ。
 この先のコースは、二通り考えていた。一つは、三叉路の先から、北の尾根を目指し、300mピークに上がってから稜線伝いに大峰山の山頂に至るもの。二つ目は、林道を先に進んで、300mピーク南の鞍部を直接ねらうもの。
 林道を進んでいくと、すぐ先で見失ってしまった。周囲は杉林で全く展望は得られず、山がどこにあるか、目で確認することはできなかった。磁石まかせで平坦な地形を歩くのはいやなため、少し遠回りになるが地形の判りやすい、北の尾根から回り込むことにした。成長した杉林で薄暗いものの、木の間隔は開いており、歩きやすかった。北東に緩やかに登っていくと、尾根の上に出ることができた。尾根に出てからも、比較的緩やかな登りが続いた。300mピーク手前で、ようやく雑木林が周囲に広がった。
 300mピークからは、コースは、南東に向きを変えた。稜線の東側は切り落ちており、迷う心配は無くなってきた。新谷川の谷間や、対岸の人品頭山や馬ノ髪山を眺めることができるようになった。谷の奥には蒜場山がどっしりとかまえているようであったが、山頂は雲で隠れていた。時折風が吹くと、木に積もった雪が降り注いできた。
 緩やかな登りを続けていると、大峰山の山頂に到着した。山頂は、赤松に囲まれた小広場になっていた。雪の上に腰をおろしてひと休みした。山頂の先の下り斜面に出ると、白髭山や鋭い山頂の土倉山を眺めることができた。
 帰りの杉林の中の下りは楽であったのだが、林道に出てからは、雪も重くなって、辛い歩きになった。ずいぶんと歩いたのに、400mに満たない標高とあっては、ちょっと騙されたような感じがする。
 歩き出す時、雪かきをしていた集落の人と挨拶をして、その時に大峰山への道があるか尋ねた。「道は有るけど、刈り払いがされているかどうか」という返事であった。途中にテープがあったり、鉈目もあることから、稜線部には道はあるようであった。ただ、杉林の中は、植林のための作業道もあるだろうから、歩くのはそうたやすくはないかもしれない。


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