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扇山


【日時】 2001年3月10日(土) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り

【山域】 五頭山塊
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 扇山・おうぎやま・524m・なし・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/津川/出湯
【ガイド】 なし
【温泉】 村杉温泉 村杉共同浴場 250円

【時間記録】 9:00 新潟発=(R.49、水原、出湯、R.290、村杉温泉 経由)=9:55 菱ヶ岳登山口駐車場〜10:08 発―10:22 ゲレンデ下〜10:26 発―10:55 第一リフト終点〜11:02 発―11:17 第二リフト終点―11:30 扇山―11:38 第二リフト終点〜11:52 発―11:58 第一リフト終点―12:08 ゲレンデ下―12:18 菱ヶ岳登山口駐車場=(村杉温泉入浴後往路を戻る)=14:30 新潟着

 新潟平野の東の縁に飯豊連峰の前衛として連なる五頭山塊は、新潟市から近いこともあって、多くのルートが開かれている。その一つに、現在は閉鎖になっている五頭高原スキー場から始まり、三ツ俣で出湯コースと合わさるコースがあるが、スキー場上部にあるピークが扇山である。
 春になったと思ったのもつかの間、強い寒気が入り込み、冬に逆もどりした。雪が本降りの朝になったが、山に行くか迷っていたら、薄日がさしてきた。低気圧が通過して、一時的に天気が回復するような雰囲気であった。短い山歩きなら楽しめそうで、五頭山塊の扇山に出かけることにした。五頭山塊も、まだ歩いていないコースは多いので、雪が融けたら少し頑張って歩く必要がある。
 水原を過ぎると、道路にはシャーベット状に5センチ程の雪が積もっていた。村杉温泉からスキー場への道に入ると、20センチ程の雪に轍が切れた道になった。2月の冬のさなかには、除雪車が入ってきれいに除雪されていたが、その後は通過車両まかせになったとみえて、雪の壁の中の一車線幅になっていた。沢沿いの道が合わさる所で、三台の車が路肩におかれていた。雪が深いため、車でこれ以上進むのを諦めたようである。車の轍は続いているので、さらに車を進めると、途中で、山スキーの単独行と坪足の二人連れを追い越して、菱ヶ岳登山口の駐車場に入ることができた。駐車場には、4台の車が置かれていた。三人連れが出発準備をしていた。
 菱ヶ岳方面にはトレースは無かったが、スキー場方面にはしっかりした踏み跡が続いていた。とりあえず坪足で歩きだした。沢を右岸に渡ると、ゲレンデの下に出た。五頭高原スキー場は、新潟市から近いことから、下越の代表的スキー場であったが、雪が少なくて営業ができないことが多くて閉鎖になった。以前はスキーに熱中していたが、このスキー場にはきたことがなかった。踏み跡はそのまま沢沿いに続き、どうやらどんぐりの森から三ノ峰をめざす登山者が多いようであった。ゲレンデの上に向かっては、山スキーの単独行が進んでいるだけであった。
 スノーシューを履いて歩き出した。ゲレンデには、灌木が所々頭を出して、白一色の雪原というわけにはいかなかった。足が潜るのは、20センチ程の新雪のぶんだけで、その下の雪は締まってきていた。ラッセルという程のことはないのだが、高みに向かって続くゲレンデを登るのは体力を消耗した。薄日がさすようになって、菱ヶ岳方面の展望が広がった。
 リフトを一本登った所でひと息ついた。新潟平野と新津丘陵の眺めも広がり、高度感も増してきた。以前はスキーヤーで賑わったのだろうが、リフトの詰め所の小屋など、壁が壊れて残骸になりかかっていた。
 続けて、二番目のリフトに沿っての登りになった。リフト終点近くで、滑り降りてきた山スキーヤーとすれ違った。リフト終点から少し先に進んで、尾根に登った。緩やかな尾根が五頭山方面に続いていた。良い天気になって、さらに先に進む誘惑にかられたが、欲張らないことにした。
 扇山の山頂は、尾根を西に少し下った先の高まりである。地図を合わして、扇山を確認した。緩やかな尾根を少し下り、灌木が所々に頭を出した雪原を進むと、僅かな高まりがあり、ここが扇山の山頂のようであった。振り返ると、雪をかぶった杉が点在する向こうに、五頭山塊の連なりが横に広がっていた。
 ゲレンデ上部に戻り、腰を下ろしてひと休みした。早くも菱ヶ岳の山頂は雲に覆われ、天気が悪くなる気配であった。下りは、大股で歩いて、スノーシューでのダウンヒルを楽しんだ。駐車場近くでは、ボードをかついだ二人連れとすれ違った。閉鎖のスキー場であるが、近場の遊び場として、利用者がいるようである。
 村杉温泉に入って車に戻ると、予想通りに雪が降り始めていた。


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