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蛇脱山、餅山


【日時】 2001年3月4日(日) 日帰り
【メンバー】 単独行
【天候】 曇り後雨

【山域】 会越国境周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 蛇脱山・じゃぬけやま・435.0m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/野沢/安座
【ガイド】 なし

【山域】 津川周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 餅山・もちやま・178.4m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 新潟/御神楽岳/越後豊川
【ガイド】 なし

【温泉】 馬下保養センター 400円 石鹸のみ

【時間記録】 6:40 新潟発=(R.49、津川、上川、七名 経由)=8:20 柏木手前の送電線下〜8:43 発―9:04 蛇脱山〜9:16 発―9:32 柏木手前の送電線下=(七名、上川 経由)=11:20 天満沢にかかる橋〜10:28 発―10:42 鉄塔下―11:01 餅山―11:13 鉄塔下―11:23 柏木手前の送電線下=(R.49、馬下、R.49 経由)=14:00 新潟着

 蛇脱山は、上川村の西会津町との県境近くにある山である。県道柴倉津川線が近くを通っているため、短い距離で登ることができる。
 餅山は、津川の南で常浪川にそそぐ天満沢川の右岸にある山である。この山の西山麓を天満から鹿瀬に林道が通じており、比較的短い薮漕ぎで山頂に達することができる。
 今年の干支にちなんで、蛇の付く蛇脱山を登ることにした。といっても、会越国境近くの奥地なので、車がどこまで入れるのかわからず、偵察半分のつもりであった。
 新潟周辺の田圃からは雪は消えたが、津川あたりまで行くと、路肩には雪の壁が続くようになった。上川村役場前の交差点から県道柴倉津川線に入ると、路肩の雪のブロックが崩れて道路を半分ほど塞いでいる所が何カ所か出てきた。昨日の晴天で雪もグズグズになり、雪崩の危険性が増しているようであった。低気圧の接近で、雨の予報も出ており、手早く山を終える必要があった。
 七名の先で、棒目貫と柴倉への道が分かれたが、どちらの道もしっかりした道で、除雪もされていた。柴倉への道は、ジグザグを繰り返しながら、一気に高度を上げた。谷を挟んで、蛇脱山の山頂が頭をのぞかせていたが、雪の壁のために、全体をとらえることができなかった。取り付き点となる、柏木集落の手前で送電線が車道上を通過する地点を捜しながら車を走らせた。峠部分は、雪の壁が高くて越せないのと、停めた車の上に雪のブロックが崩れてくる心配もあり、少し七名方向に戻った所の路肩に車を寄せて停めた。
 スノーシューを履いて出発の準備をした。杉林のために、蛇脱山を目で確認できないため、まずは、峠部分から稜線を辿り、二本目の送電線を目標にすることにした。雪のために判らなかったが、峠部分からは、送電線の鉄塔まで、保守のためか雪に埋まった幅広い道が続いていた。雪は重かったが、スノーシューのために、臑程の深さまでの沈み込みですんだ。鉄塔の先からは、下り斜面になり、展望が広がった。鞍部越しに蛇脱山の山頂を目で捕らえることができ、左手には会越国境方面の展望が広がっていた。まだ馴染みの薄い山域で、それぞれのピークの名前を言い当てることは難しかった。
 杉林の中を下り、鞍部からは雑木林の急な登りになった。木の周りに丸い空洞もでき、雪も割れ始めて、ジグザグにコースを変えながらの登りになった。雪の無い時は、露岩混じりの斜面のようであった。登り着いた蛇脱山の山頂は、ブナやナラに加えて五葉松に囲まれていた。山頂部は、小広場になって、南の会越国境の展望が開けていた。残置テープや山頂標識といったものは見あたらない山頂であった。巳年の山ということで、今年は、この山も訪れる者がいるだろうか。
 天気もなんとかなっているので、続けて餅山に向かった。津川付近には、兎ヶ倉山、月山、餅倉山に加えて、この餅山があり、お月見を思わせる名前が揃っている。
 林道の除雪区間が一番の問題であったが、天満沢川を渡った所に、焼却残渣の処分所があり、そこまで除雪されていた。ここからならば、山頂までそう遠い訳ではない。歩き出した林道には、ワカンの跡が続いていた。丸いワカンで登山者のものではなさそうであった。餅山のような低山は、山頂が目に入ってこないため、山がどこにあるか探す必要がある。林道を歩いていると現在位置が判りにくいので、送電線が頭上を通過する所で林道を離れた。鉄塔下に登って、尾根沿いに北東に向かった。
 鉄塔付近は、灌木の薮であったが、すぐに右手から杉林が広がってきた。杉林を抜けた所から、餅山の山頂への登りが始まった。間隔のあいた雑木林の中をジグザグに歩きながら、山頂を目指した。
 高みに登り着いた所で、その先にもピークがあることに気がついた。地図を確認すると、山頂はここで良いようであった。幸い、測量の紅白棒が雪の上に少し出ており、三角点は雪の下であったが、山頂を確認することができた。山頂の北側は若い杉の植林地で、白髭山方面の展望が広がっていたが、雨雲が広がって霞んでいた。
 山頂到着と同時に雨が降り始めたため、急いで山を下った。車に戻った時は、本降りの雨になっていた。

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