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城山


【日時】 2001年21月4日(日) 日帰り
【メンバー】 象、ほっきょく熊、岡本
【天候】 雪

【山域】 米山周辺
【山名・よみ・標高・三角点・県名】 城山・じょうやま・366.0m・三等三角点・新潟県
【地形図 20万/5万/2.5万】 高田/柿崎/柿崎
【ガイド】 なし
【温泉】 鯨波温泉 ホテルメトロポリタン松島 500円

【時間記録】 6:20 新潟発=(北陸自動車道、中之島見附IC、R.17、川崎北IC、R.351、大野、半蔵金、大野、R.351、長岡、長岡IC、北陸自動車道、米山IC、R.8 経由)=10:00 米山中バス停〜10:09 発―10:39 城山取り付き―11:10 城山〜12:38 発―12:54 城山取り付き―13:20 米山中バス停=(R.8、鯨波温泉ホテルメトロポリタン松島、柏崎IC、北陸自動車道、長岡IC、R.17、中之島見附IC、北陸自動車道 経由)=17:00 新潟着

 日本海にのぞむ米山は、米山甚句や三階節の民謡でも親しまれている、古くから霊山として崇められてきた山である。旗持山とも呼ばれる城山は、この米山が日本海に落ち込むところにあるピークである。北陸自動車道は、米山トンネルとして城山を貫いており、この山の名前を知らなくとも、ドライブの際にこの山の山頂を見たことのある者は多いはずである。
 雪の予報にもかかわらず、日曜日の朝は曇り空が広がっていた。これなら、雪山を頑張れると思って、予定通りに鋸山をめざした。中之島見附ICで落ち合い、登山口付近の駐車スペースが心配であったので、一台の車で行くことにした。インター脇の駐車場が満杯だったので、長岡から栃尾方面に抜ける新榎トンネル手前のチェーンベースに二台の車を置いて、象さんの車で半蔵金に向かった。トンネルを越すと雪が降りだし、半蔵金が近づくにつれて吹雪になった。除雪車も作業中で、とても登山のできる状態ではなかった。半蔵金を偵察しただけで、引き返すことにした。
 このようなこともあろうかと思って用意した山は、城山。山裾を日本海に洗う山で、この山なら雪の心配はなかった。今度は高速代の節約のために、ハイブ長岡の駐車場に車を置いて、米山ICをめざした。海沿いに出ると、晴れ間ものぞくようになった。僅かな距離を移動しただけで、天候は大きく変わるのには驚かされる。
 城山は、2000年1月3日に登り、展望の良い手頃な雪山ハイキングの山として記憶に留めた。遅くなって到着した米山中の登山口には三台の車が停まっていた。どうやら団体が登っているようであった。国道脇のコンクリート壁に付けられた階段が登り口であるが、脇の畑から雪は消えていた。プラブーツにスノーシューのちょっと場違いな格好で、土の現れた登山道を歩き出した。お寺の裏手の尾根に上がって、しばらくは国道の車の音を聞きながらの歩きが続いた。少し高度が上がっただけで、登山道の上を雪が覆うようになった。雪の上にはワカンのトレースが続き、固められて坪足で歩くことができた。雪も止んで気温も上がって、汗が吹き出てきた。
 尾根道から前方を横切る尾根に向かってのトラバース道に変わると、右手に畑地が現れた。その先でトレースは山に向かう谷間に曲がった。先回は、一旦尾根に上がってから曲がったのだが、近道を通っているようであった。登っていくと、杉林の谷間から右手の尾根に上がった。その先で、今度は左手の尾根に取り付いた。ここらあたりは、先回と同じコースであった。
 杉林を抜けると、雑木林の中のまっすぐな登りが続いた。見た目は近くとも、歩くとなると息が切れてひと休みが必要になった。その上からは、山頂の曲輪跡を避けてのジグザグのコースになった。海側に出ると、眼下に日本海の海岸線と赤く塗られた上輪大橋を見下ろすことができた。山頂には、先回は東側に回り込んだが、今回は、西側から直接登ってしまった。
 山頂には、8名程のグループが休んでおり、柏崎シニアクラブという旗が掲げられていた。記念写真を撮って、乾杯を始めたので、このグループも到着したばかりのようであった。我々も、眺めの良い山頂の縁に陣取って、お昼を並べた。眼下には、日本海の海岸線と北陸自動車道が弧状に連なっていた。自動車の走行音は届かなかったが、潮騒が低く聞こえていた。もっと晴れていれば、弥彦山や佐渡ヶ島の展望も楽しめるであろう。暖かい陽気に、朝方吹雪のために鋸山を撤退したことなど、遠い昔のことのように思えた。
 柏崎のグループは意外に早く下山を始めた。静かになった山頂で、あらためて風景を楽しんだ。米山の山頂も姿を現していた。山頂の祠を探してみると、1m程雪を掘りこんだ中に頭をのぞかせていた。
 他の二人は、下りのためにワカンを履いた。スノーシューをわざわざ履く程でもないので、坪足で下ることにした。坪足では時折足が潜ったが、下りでは、そう気にすることはない。先の集団は、尻で滑ったとみえて、樋状の跡が続いていた。雪と戯れるかのように足を運んでいくと、あっというまに取り付き部まで下ってしまった。
 山頂で、柏崎のグループの人に、国道8号線脇の鯨波温泉ホテルメトロポリタン松島で温泉に入れると教わった。到着してみると、結婚式場も備えた立派なホテルで、長靴で入っていくのは気がひけたが、確かに入浴することができた。日本海を見下ろすことのできる展望風呂で、浴槽もひろびろとしていた。温泉ガイドにも日帰り入浴できるとは書かれていない穴場の温泉で、米山方面の登山の際に利用価値が高い。


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